じじぃの「人の死にざま_515_国木田」

国木田独歩 - あのひと検索 SPYSEE
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国木田独歩百年忌記念フォーラム 2008.06.21 動画 YouTube
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国木田1.wmv 動画 YouTube
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国木田独歩 武蔵野
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国木田独歩 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
国木田独歩は、日本の小説家、詩人、ジャーナリスト、編集者。千葉県銚子生まれ、広島県広島市山口県育ち。
幼名を亀吉、のちに哲夫と改名した。筆名は独歩の他、孤島生、鏡面生、鉄斧生、九天生、田舎漢、独歩吟客、独歩生などがある。 田山花袋柳田国男らと知り合い「独歩吟」を発表。詩、小説を書いたが、次第に小説に専心。「武蔵野」「牛肉と馬鈴薯」などの浪漫的な作品の後、「運命論者」「竹の木戸」などで自然主義の先駆とされる。また現在も続いている雑誌『婦人画報』の創刊者であり、編集者としての手腕も評価されている。夏目漱石は、その短編『巡査』を絶賛した他、芥川龍之介国木田独歩の作品を高く評価していた。ロシア語などへの翻訳があるが、海外では、夏目漱石三島由紀夫のような知名度は得ていない。
【小説家・編集者としての活躍】
二葉亭四迷の訳「あひゞき」に影響され、「今の武蔵野」(後に「武蔵野」に改題)、「初恋」などを発表し、浪漫派として作家活動を始める。1901年に初の作品集『武蔵野』を刊行するが、当時の文壇で評価はされなかった。さらに「牛肉と馬鈴薯」「鎌倉夫人」「酒中日記」を書く。1903年発表の「運命論者」「正直者」で自然主義の先駆となった。 これらの作品はのちに、1905年に『独歩集』、1906年に『運命』とまとめられて刊行され、高く評価されたが、作品発表当時の文壇はまだ「紅露時代」であり、時代に早すぎた独歩の作品はあまり理解されず、文学一本では生計を立てられなかった。

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『人間臨終図巻 上巻』 山田風太郎著 徳間書店
国木田独歩 (1871-1908) 37歳で死亡 (一部抜粋しています)
明治41年2月、独歩の肺結核はいよいよ進み、茅ヶ崎の南湖院という診療所にはいることのなった。妻の治子と妾の奥井君子が看護婦となった。
4月の末、友人吉江喬松と前田晃が見舞うと、底に黒味を帯びた青い顔をした独歩は、「君らはいいところへ来た。今30分ばかり前、七転八倒の苦しみをしていたところだ。・・・・しかし君等にも、僕がいかに苦しむかをそ見せておきたかった」と、いった。
そして、「何だって僕は肺病になんかなったのだろう」と歎き、「今僕が死ぬと、世間では、独歩はいいときに死んだ、などというだろうが、僕は今死にたくない、僕はこれからだとみずから信じるところがあるんだ」と、いった。
2人が帰途につくと、妻の治子が追って来て、昨日病院長から、独歩の左肺はまったく潰れ、右肺の一部だけで生きているから、いつ変が起きるかわからないと告げられた、といって泣いた。彼女は大きな腹をしていた。
5月に独歩は、自分がかって洗礼を受けた日本基督教会の牧師植村正久を呼び、
「あなたは、かってはじめて私の心を開いて下さった人です。ところがいま、死を前に、私の心はまた閉ざされてしまいました。どうかもういちど、あなたの鍵で私の心を開いて下さい」
といった。植村はいった。
「鍵を持っているのは私ではありません。神です。祈ることです」
「私は祈ることが出来ません。私は祈ることが出来ません」
と、独歩はベッドの上で泣いた。彼は依然として妻の治子とともに愛人の奥井君子に看病させた。
6月15日、川上眉山が剃刀(かみそり)で頸動脈を切断して自殺した。その報を知って以来、独歩の衰弱は目に見えて進んだ。
21日の夜ふけ、妻の治子は、独歩の泣声に眼をさました。
「急に何だか悲しくなって来たんだ」
と、彼は子供のように肩をふるわせて泣きじゃくった。
6月23日の夜8時30分、独歩は喀血し、血にむせるような咳をしたかと思うと、息絶えた。

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国木田独歩 Google 検索
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