じじぃの「ロボット最前線・動体視力!夢の扉」

Book Flipping Scanning 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tCOXC5PTJj8
東大石川小室研究室・バッティング&スローイングロボット 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=5I_HC2DShrs
IshikawaLabさんのチャンネル 動画 YouTube
http://www.youtube.com/user/IshikawaLab
夢の扉〜NEXT DOOR〜 2010年9月5日 TBS
【ドリームメーカー】東京大学工学部教授 石川正俊 【ナビゲーター】大櫛エリカ 【プロデューサー】斉藤裕之
技術大国日本。その象徴といえるのがロボットです。現在、世界で最も多くのロボットを製造、そして利用している国が日本なのです。
その中でも東京大学工学部の石川正俊教授は最先端のロボット研究を30年以上も続けています。これまでも、高速で画像を撮影し、高速で処理をするカメラを利用したバッティングロボやじゃんけんロボなど、人間には不可能な動きを可能にしてきました。そして今、その技術を応用してブックフィリッピングフォルダというものを開発しています。それは250ページの本を1分間で取り込むことができるというもので、東大の図書館だけでも800万冊に及ぶ蔵書があり、それをデータ化するだけでも現在の通常の技術では30年から40年かかると言われているものをスピード化しようと言うものなのです。果たして、成功するのでしょうか。
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/backnumber/20100905.html
どうでもいい、じじぃの日記。
9/5、TBS 「夢の扉〜NEXT DOOR〜」を観た。
大体、こんな内容だった。
じゃんけんぽんで必ず勝つロボットが出てきた。また、天才バッターロボットが出てきた。
驚異の動体視力を持つロボットの開発者は東京大学工学部教授 石川正俊先生だ。
石川先生は1000分の1秒という世界で活躍できる最新ロボットの開発を続けている。カメラに1000分の1秒という追尾機能が付いていて、相手の動作を瞬時に解析する。
そのため、見た目では相手のじゃんけんと同時に反応しているように見える。そして、じゃんけんぽんで勝率100%なのである。天才バッターでもカメラが認識できる範囲であれば、どんなボールでも打ち返すことができる。
これまでの研究成果は150種類以上。しかも、その研究成果を惜しげもなくインターネットの動画(YouTube)で公開している。
石川先生、「これからは研究室だけじゃなくて、社会に対して研究成果を出すことが重要だ」。「動いている情報でも、我々のロボットから見れば静止していることと同じなんです」。「社会構造全体が変わる時代がくるんじゃないかと思っています」
石川先生は同じ大学内の医学部に移動。医学部にある顕微鏡にも驚異の動体視力を持つ機能が入っている。医学部との共同研究で「クラミドモナス」という微生物を顕微鏡で追尾する技術を開発した。
1000分の1秒という追尾機能が付いている顕微鏡を覗くとクラミドモナスが平泳ぎで泳いでいる。
このクラミドモナスは体長0.01ミリと、人間の精子に近い大きさなのだそうだ。
医学部の人、「人の不妊症の原因を調べるのに有効だ」
石川先生は1977年、東京大学を卒業。1985年、行動生態学を研究。
石川先生、「1000分の1秒という追尾機能など出来ないと言われていた。難しいと言われているならそれをやろう。出来ないと言われる技術なら出来るようにしてやろうじゃないか」
1993年に1000分の1秒という追尾機能でバウンドするボールの画像を撮影することに成功した。
石川先生、「世界にまだ全くないシステムだと思います。これは私が描くロボットが将来のロボットを根底から変える第一歩だと思っています」。「夢というものは人から与えられるものじゃなくて、自ら描くものなのです。みんな自分で自分の夢を描く。これからの新しい時代の研究者のイメージだと思います」
過去の映像を再現できる「クロノスプロジェクター」の開発も行っている。100枚の画像をあらかじめ格納しておき、押した場所を時間を戻して修復する。2006年、文化庁メディア芸術祭アート部門賞を受けた。
ナビゲーターの大櫛さん、「先生はなぜ、研究成果をインターネットで公開しているのですか」
石川先生、「我々が作っているものはまだマーケットが無いわけです。誰も見たことがないマーケットを作ろうというのが我々の考え方ですから」
今年、3月、先生がアップした動画にアクセスが36万件を突破した。
大日本印刷の技術者が石川先生の研究室を訪ねてきた。
インターネット上で書籍のデジタル化が始まった。膨大な紙に印刷されたものをデジタル化しないといけない。現在は手でページをめくりカメラで1ページずつ写真撮影するという方法で行っている。
石川先生が考えたのは膨大な紙に印刷されたものを瞬時に読み取ってデジタル化するというものだった。
8月17日、実用化を依頼した大日本印刷の技術者が再びやってきた。
石川先生が提案したのが「ブックフリッピングスキャニング」。ブックフリッピングスキャニングはユーザによる連続的なページめくり動作中に、各ページの情報を読み取る新しい技術だ。動体視力を持つカメラが開いた本のページを次々に読み取っていく。250ページある1つの本を60秒でデジタル化してしまった。ページをめくる際の歪みも完全に把握している。
大日本印刷の技術者、「想像できないというか。想像を超えた。ただビックリです」
2年後の実用化を目指すことになった。
同じころ、日産自動車の技術者が石川先生の研究室を訪ねてきた。
日産自動車の技術者、「0.1秒でも早く障害物を検知することが重要な課題です」
石川先生、「将来は車1台ごとに動体視力を持つカメラが搭載されることになるのではないか」
石川先生のMY GOAL
「2020年世界が驚く高速の目を持ったロボットを20以上、実用化する」
石川先生は文部科学省産学官連携推進委員会の会員にもなっている。先生が会議に出席している映像が流れた。
じじぃの感想
1765年、ジェームズ・ワットは蒸気機関を発明しイギリスに産業革命をもたらした。
この驚異の動体視力持つロボットは社会にどんな未来をもたらすのだろうか。