じじぃの「科学夜話・動体視力・卓球・張本智和のチョレイ!人間を科学する事典」

卓レポ2018/01特集 張本智和の一撃フリック 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=TFm5NoL4Y7M

<コラム>卓球・張本智和くんの「チョレイ!」たたき、日本と日本人の特異性を如実に映し出す 2018年1月25日 レコードチャイナ
男子卓球の張本智和くんの「チョレイ!」に野球評論家の張本勲氏がTBS系「サンデーモーニング」で苦言を呈したと聞いて、正直、ただただやるせない。
https://www.recordchina.co.jp/b562093-s117-c50-d1117.html
動体視力などの視覚トレーニング方法
https://www.shiryoku15.jp/sportsvision
『人間を科学する事典―心と身体のエンサイクロペディア』 佐藤方彦/著 東京堂出版 2005年発行
静止視力と動体視力 より
静止している対象ではなく、動いている対象を識別する能力のことを動体視力といいます。静止視力に優れている人が動体視力も優れているとは限りません。この動体視力は、プロスポーツ選手の能力や交通事故の原因の1つとして近年注目を集めています。
例えば野球のイチロー選手の打撃の秘密は優れた動体視力にある、というようなこともいわれています。また最近では70歳以上の高齢者の自動車運転免許の更新の際に、適正検査としてこの動体視力を測定することになりました。
動体視力を細かく分類すればKVA動体視力とDVA動体視力の2つに分けられます。KVA(Kinetic Visual Acuity)は前方から自分の顔に向かって時速30キロで進んでくる視線(ランドルト環)を視認する能力で、視認できたときの距離を測定します。この距離が大きいほどKVA動体視力が高いことになります。DVA(Dynamic Visual Acuity)は横に移動する指標を視認する能力です。指標のランドルト環が認知できる最も速いスピードが成績となります。DVAでは指標が左から右に動いたときの方が右から左に動いたときよりも成績が良くなるといわれています。これには利き目が関係しているのかもしれません。
KVAとDVAは動く向きが違うだけで同じようなことを検査しているようにも思えますが、これらの成績には相関関係が少なく独立した指標であると考えられています。KVAが主に輻輳(ふくそう)能力を反映するのに対して、DVAは主に眼球運動の能力を反映していると思われます。
スポーツの各種目における静止視力と動体視力の重要度を表(画像参照)に示します。これを見ると、動体視力が特に必要とされるスポーツの種目としては、自動車レース、野球(打撃)、テニスなどであることがわかります。逆に動体視力よりも静止視力の力が特に重要である競技はアーチェリーなどごく一部にすぎません。
実際にプロ野球某球団の選手のKVA動体視力を計測した研究で、常時試合に出場する一軍レギュラー選手の動体視力は、それ以外の控えや二軍登録選手と比べてかなり優れていることが示されました。

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どうでもいい、じじぃの日記。
佐藤方彦著『人間を科学する事典―心と身体のエンサイクロペディア』という本によれば、動体視力を最も必要とされるスポーツは、カーレース、野球選手(打撃)、ラケットボール、スキー、テニス、フットボール(QB)、ホッケーだそうです。
卓球・張本智和選手、すごいですね。
東京オリンピックでも、「チョレイ!」と雄叫びを上げるのでしょうか。