じじぃの「資源の略奪!アフリカを食い荒らす中国」

コンゴレアメタル争奪戦 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=_o1kTP-Vh18&feature=relmfu

中国に盗られたブータンの領土はこの部分!

中国、南シナ海で 「5ヵ所埋め立て」

中国とアフリカの「不適切な関係」の行方 2009年10月08日 WEDGE infinity
10月1日前後の数日間、世界のメディアが揃って「中国建国60周年記念式典」関連の情報を報じる中、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズはあえて別の、中国関連の話題を連日熱心に伝えていた。
中国の国営石油会社、中国海洋石油(CNOOC)が、シェル(蘭)、エクソンモービル(米)、トタル(仏)といった欧米の石油メジャーと、ナイジェリアの石油利権を競り合っているというニュースである。
中国がアフリカで、なりふり構わぬ「資源外交」を繰り広げていることは日本でも周知だが、ナイジェリアでの石油利権争奪戦はつぎの2つの点で看過できない。
まず、CNOOCは、ナイジェリアの推定石油埋蔵量の6分の1にあたる60億バレルもの量を狙っているという。参考までに、60億バレルとはわが国が世界中から輸入する原油総量の4年分に相当する。さらに、中国がこれまでに、スーダンアンゴラなど他のアフリカ諸国で確保した原油総量47億バレルをも上回る量だ。
問題は量だけではない。この争奪戦は単なる経済競争の域を超え、西側諸国にとって国際政治上、あるいは安全保障上の問題を孕んでいる。
ナイジェリア政府は、「われわれは伝統的な友人(西側)も大切にするつもりだから、中国がナイジェリアの原油の6分の1を手にすることはないだろう」とコメントしつつも、中国が、従来の欧米諸国との契約額の何倍もの額を提示したと明かし、「この(値上げ)競争を楽しんでいる」とも語った。
中国による法外な権益料の提示には、原油権益の相場のみならず、アフリカ諸国の価値観をも撹乱し、チャイニーズ・スタンダードに引きずり込もうとの狙いが透けている。
他方、中東情勢急変の際の「ヘッジ」でもあるアフリカの原油を中国に押さえられることは、欧米のみならず日本にとっても重大なリスクだ。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/552
巨竜むさぼる 中国式「資源」獲得術 第3部 真珠の首飾 2010.4.7 スリランカニュース
中東・アフリカからマラッカ海峡に至るシーレーン上の要衝であり、運んできた資源エネルギー物資をミャンマーに振り向けるのに適した中継港でもある。中国は、シットウェから雲南省昆明まで石油パイプラインで結ぶ計画だ。
建設が進むハンバントタ港では、軍艦艇の燃料補給や修理も可能とされており、中国にとって、1962年に武力衝突した域内大国・インドの裏庭に拠点を設ける意義も大きい。
スリランカ港湾当局の全面否定にもかかわらず、将来的に中国海軍の拠点になるのでは−との懸念が消えないのはこのためだ。
http://srilankanews.blog111.fc2.com/blog-entry-781.html
『アフリカを食い荒らす中国』 セルジュ・ミッシェル、ミッシェル・ブーレ/著 中平信也/翻訳 河出書房新社 2009年発行
エピローグ (一部抜粋しています)
中国は大挙してアフリカに出かけるが、アフリカを観光地のひとつだと考える者は一人もいないようだ。中国社会科学院西アジア・アフリカ研究所の研究員、賀文ピンはそう言う。彼女は、アフリカで働くためには、中国人は準備も経験も足りないとあっさり認める。「ここ2年ほどは、アフリカのどこそこの国のリスク評価を求める企業の対応で大忙しだわ。当研究所はアフリカ各国のリスク評価ができる唯一の組織なのに、私の下には助手として20人ほどの学生がいるだけなのよ」
そのため、通信会社の<華為>など中国の大手企業は、英国やフランスのコンサルタントに相談し、戦略的決定を行ったり、交渉の方針を決めたりしなければならない場合がある。私たちが会った何人もの中国人幹部が現地の中国大使館には専門情報がほとんどないと嘆いていた。しかし中国の大使館には、一定の部分についての専門知識はありあまっている。中国の外交はあまりにも長い間、空港に敷かれた赤い絨毯に限定されてきた。そのため、その部分の知識は豊富にあるが、ほかの部分の知識がないという隔たった状態になっている。たとえばナイジェリアでは、反乱軍が蜂起してからその存在を初めて知ったのではないだろうか。また、エチオピアや、特に2008年11月初頭に24人の中国人が誘拐されて殺害されたスーダンでは、中国人が殺されて初めて、中国に敵対するグループがあることが分かったのではないだろうか。
これらのことを考慮するならば、中国がアフリカで失敗する可能性はゼロではないだろう。一部のアナリストは、中国とアフリカのつながりが最近できたものであり、いかに脆弱であるかを強調し、アフリカでの競争は、中国がこれまで多くの注意を払わなかったブラジル、インド、韓国の参入によっていっそう厳しさを増しているという現実を指摘する。
中国のアフリカでの成功に懐疑的な人々は、あまりにも多くのプロジェクトを同時に実地することによって、リスクにさらされる機会が多いと考えている。互いに何の関連もない大きな事件がいくつか頻発するだけで、中国はアフリカ全土から撤退しなければならなくなる、と予測しているのだ。たとえばザンビアアンゴラでの新中国派の没落、ナイジェリアやエチオピアでの中国人の大量誘拐、アルジェリアでの中国人キャンプへのテロ攻撃などに加えて、感染症、環境被害、中国がつくったダムの通水時の決壊などが、同時に発生する場合だ。
コンゴの<インブルー・ダム>の工事検査を業務とするドイツのエンジニアによると、構造物のコンクリートの品質は良くなく、地質調査時では分からなかった巨大な地下湖の上にダムが建設されているという。しかし、不測の事態に見舞われる可能性は空想の息をまだ出ない≪中国のアフリカ≫を駆け巡った私たちからすると。もし中国が本当に失敗するとすれば、そのひとつは、どんな奇跡も実現するアフリカの良きパートナーと言われる時が過ぎて、中国が陳腐化してしまうことだろう。ある意味では、これまでアフリカで事業を行ってきたほかの国々と中国が同じになってしまうということだ。厳重な警備に守られて現場を維持し、汚職のスキャンダルにまみれ、いかに口ではきれいごとを言っても、現地の人間に敵意に似た警戒感をもつようになるということだ。
いずれにせよ中国は、アフリカの必要としているものを丸々抱えているのである。そして、何十件ものインフラ・プロジェクトを通して発展の基礎をアフリカにつくっているのだ。これらのプロジェクト、とくに通信網の敷設や発電施設がなければ、アフリカでは何もできないだろう。中国がアフリカに来たからこそ、アフリカはいつまでもこのまま停滞するわけにはいかないという声が聞こえるようになったのだ。もちろん、中国は私利私欲なくアフリカに関わったわけではない。アフリカに対する友情という中国の訓話に耳を傾ける人は今は誰もいない。けれども、中国がその目的達成のために行った努力によって、わずか10年前には思ってもみなかった未来がアフリカに開かれた。中国は結局のところ、誰からも忘れ去られたアフリカをグローバリゼーションの潮流に向けて押し出したのだ。
中国はこうして基礎工事を行った。すなわち、アフリカの住民から見ても諸外国から見ても、アフリカに本来の価値をふたたび与えたのだ。中国がアフリカ大陸の征服に出発するまで、西側諸国が今ほどアフリカに関心をもったことは一度もなかった。アメリカ人、欧州人、日本人、オーストラリア人はみな、そのことを自覚している。彼らは、中国がアフリカまで行って投資し、アフリカが中国から資金を借り、中国からモノを買い、中国にモノを売るのを見て、そこに、これまで過小評価していた利益があることに気づいたのだ。
アフリカには、間違いなく何か(貴重なもの)がある。アフリカへの殺到はまだ始まったばかりだ。したがって、ボールはアフリカの指導者側にあることになる。アフリカの指導者はいまや、その野望を実現する手段をもったのだ。開発資金の提供者が、条件もつけず、用途の監視もせず、現在ほど多額の資金を出すことはこれまでになかった。だがアフリカの素同社は、受け取った金を、フランスにある自分の別荘を倍に増やすためではなく、自国の発展のために使うだけの高い能力を備えているだろうか。胡錦濤主席が北京でアフリカ向けの巨額の援助を発表した時、私たちの横にいたアフリカ人がこう耳打ちしてくれた。「現時点ではね。うちの親分は、神妙な、かしこまった顔をしている必要があるんですよ」
【本に添付された写真と説明】(一部)
第3章 コンゴの森の中で
パリに密入国し、外人部隊に入ったのちにコンゴ共和国のイェー族の会社に合流したフィリップ・イェ(中国人)が、同国のボワントノワール港に積まれた木材をチェックしているところ。この木材は、セメントを載せてボワントノワールに着いたばかりの中国船に積み込まれ、上海の隣にある、熱帯林貿易で世界最大の港、張家港市に運ばれる。
第5章 労働者は中国人に−−豪勢な黒人指導者たち
朝食の休憩時のバコンゴコンゴ共和国)の労働者。中国企業の支払う賃金は1日約360円。4分の1はこの食堂のマニョク一皿で消え、さらに4分の1が交通費で消える。「俺たちを奴隷だと思っている。ヘマをしたら、板でぶん殴られるよ」と、一番手前に座っているアンセルは言った。
第12章 機関車(中国)があえぎ始める時
アンゴラ南部のロビトの中国の建設会社社長、ジャン・スー。彼は「現地の女性と関係を持った労働者は中国に送還させる」ことについてくどくど説明した。けれども、日没後に彼の事務所を出ると、寝ずの番をする会社のガードマンが見て見ぬふりをすることに気づいた。どうやら、夜は現地の女性が出入りする時間帯のようだ。
エピローグ
コンゴ共和国のインブルー・ダムの建設は1980年代から計画されていた。完成すれば、同国の発電量が倍になるからだ。けれども、欧米からは出資者が現れなかった。すでに債務超過であり、政情が不安だというのが、その理由だった。このため、中国が出資と建設の双方を引き受けたのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日、東金図書館から、『アフリカを食い荒らす中国』を借りてきた。
この本をつまみ食い(読み)して印象に残った文章をピックアップした。
本のプロローグにこんなことが書かれている。
「中国人がくれるものは、わかりやすい。欧米人がくれるものは、目に見えない高貴な観念だかりだ。電気も仕事もないところで、≪透明性≫や≪グッド・ガバナンス≫など何の役に立つのだろうか。民主主義では食えないのだ」
                     コンゴ共和国の大統領顧問 セルジュ・モンブリ
コンゴの丸太材の最大の客は中国である。中国は、オクメ材を中心にコンゴ産丸太の60%を輸入してべニア板に加工している。中国はまた、コンゴの隣国、すなわち、ガボンカメルーン中央アフリカ産の木材の最大の輸入国である。
中国が木材を輸入する地域、すなわち、シベリアと東南アジアでは、すでに著しい被害が出ている。
現在のペースで伐採が続けば、インドネシアカンボジアの森林は10年後に消滅し、パプアニューギニアの森林は13年後に、ロシアの森林は20年後に、それぞれ姿を消すことになる。このため、アジアとシベリアを離れて南米とアフリカに伐採地を求める傾向が強くなっている。
現在のペースで伐採が続けると、2050年までにコンゴ河流域の3分の2が消滅することになる。
熱帯雨林の破壊を世界レベルで見てみよう。米国は世界中の二酸化炭素の20%を排出しているが、現在のペースで森林伐採を続けると、毎年、米国が排出するのと同じ量の二酸化炭素をつくり出しているのと同じ結果になる。
人民中国は1949年以来、アフリカ人民のために援助を行っている。アフリカを援助する理由は、中国が抑圧された者の友人だからだ。だが、それは表向きの理由で、実際は「台湾により横奪された」国連安全保障理事会常任理事国の椅子を取り返すためである。そうするには、アフリカの新興独立国をはじめとする多数の国家の支持が必要だったのだ。
中国は1971年に国連加盟を果たし、国際社会から承認された。
アフリカと中国の関係は、訒小平が始めた経済改革の下で1980年代に再構築される。この頃になるとアフリカは、市場として、またエネルギーと原料の供給源として、重要され始める。
胡錦濤の中国は、かっての永楽帝の中国と同様、世界に開かれている≪海外に行け≫という号令を聴いた何万人もの中国人が、すでにアフリカに渡っている。そして北京では明の時代と同様に、アフリカの指導者・首脳を集めてサミットを開催している。永楽帝が明の時代の文明の光をアフリカに送ったように、胡錦濤の中国は、暗黒から抜け出す協定をアフリカ諸国の前に提示しているのかもしれない。
中国人は≪あまりにも強い≫。とくに、価格の値段が付いた中国製の日用品は、向かうところ敵なしで、アフリカ全土で愛用されている。中国製の日用品とは、複、靴、石鹸、シャンプー、かつら、ボールペン、オートバイ、ポンプ、発電機、電話、ドラム缶、腕時計、眼鏡、湯沸かし器、食器、玩具などだ。玩具は何千種類にもおよび、その価格は同等製品の5分の1ほど。在庫はあっという間になくなる。廉価品は貧しい国にとって、一度買ったら止めることがきわめてむずかしい麻薬のようなものだ。
2007年1月の胡錦濤の訪問団がアフリカ諸国の中で初めに訪れたのがカメルーンだった。胡錦濤のアフリカ訪問は大成功だった。カメルーンには、市場に屋台を出して廉価品を売っている中国人がごまんといて、中国系小規模商人によって国土が征服されたような状態である。
本のエピローグにこんなことが書かれている。
「国家間に友情はない。あるのは利益だけだ」
            2005年10月に中国に忠誠を誓う決断をした後の、セネガル大統領の台湾総督への書簡
中国がその目的達成のために行った努力によって、わずか10年前には思ってもみなかった未来がアフリカに開かれた。中国は結局のところ、誰からも忘れ去られたアフリカをグローバリゼーションの潮流に向けて押し出したのだ。
中国はスリランカのハンバントタに巨大な港を作っている。ハンバントタはアフリカからマラッカ海峡に至るシーレーン上のちょうど中間点であり、運んできた資源エネルギー物資をミャンマーに振り向けるのに適した中継港なのだそうだ。
この本のタイトルは『アフリカを食い荒らす中国』である。
中国はアフリカだけでなく『地球を食い荒らす中国』でもあるのだ。