じじぃの「レアメタル・ロシアに経済制裁が効かない理由!世界を操る闇の支配者」

再エネが最大の電力源に “脱ロシア”加速で“中国依存”のジレンマ【12月15日(木)#報道1930】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=B0fwVyczcbk


他国名義と寝技でレアメタルを買いあさる中国に、対抗する世界の動き

2022年11月15日 ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
2013年に中国のリチウム大手、天斉リチウムは中国国家開発銀行から融資を受け、アメリカの競合相手を抑えて最高品質のリチウム鉱床を有するオーストラリアのグリーンブッシュ鉱山を買収した。
18年にチリのリチウム最大手SQMの株式を24%取得。鉱業部門への民間投資を強化したいチリ政権の後押しがあった。
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中国とのデカップリングのペースは、国によって差が出るだろう。例えば、オーストラリアは長く中国に鉄鉱石やリチウムを供給してきた。新型コロナウイルスの「起源」をめぐる外交論争の後、21年に中国の対オーストラリア投資額は69%減少した。
だが、11月初めにシドニーで開催された国際鉱業資源会議でオーストラリアの資源相は、中国に対し国内のリチウム鉱山事業からの撤退を求めず「現状のままとする」と述べた。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/11/post-100109.php

『世界を操る闇の支配者2.0』

ベンジャミン・フルフォード、ウマヅラヒデオ/著 宝島社 2022年発行

第2章 ”世界の敵”プーチンは誰と戦っているのか? より

ロシアに経済制裁が効かない理由

ロシア政府が「石油や天然ガスルーブルでしか売らない」と宣言したのは大きなことだった。
なぜかといえば今ルーブル金本位制に回帰しており、サウジアラビアやナイジェリアといった国は、金と交換可能な兌換(だかん)通貨でないと石油や資源は売らないと言い出している。そうなってくるとG7の国々は金を保有していないから、金のない状態で無から紙幣を刷ったところで、世界から物を買うことができなくなる。このことは西側諸国にとってかなりの打撃になるはずだ。
とくにアメリカは深刻で、現状においてすでにインフレ率は40年ぶりのものすごい高さとなっている。しかも記録的な財政赤字貿易赤字に見舞われており、本来ならドルは暴落しているはずだ。それが暴落しないのは、多くの国が自前のドルを刷ることによってその安全性を担保しているからであり、あまり知られていないが、ドルは日本も刷っているし中国でも刷られている。だが今はアメリカ自体の信用が低下してしまったため、アメリカで刷られたドル紙幣は北米でしか使えなくなっている。
以前、私のところに知人のアメリカ人が会いに来て、その時に彼の持っていたドル札を日本円と交換したのだが、そのドル札を日本の銀行に持って行ったら、やはり両替や支払いには使用できなかった。偽札というわけではなく、同じドル札をカナダの銀行では使うことができた。
アメリカやヨーロッパはずっと財政赤字が続いており、それを今までは、「隠れ植民地支配」でしのいでいた。たとえばアフリカの独裁者数人にスイスの銀行を通して賄賂を送り、見返りに金などの鉱物資源を奪ってきた。コバルトという携帯電話に必要なレアメタルを現地で5000ドルで買って、それを国際市場で5000万ドルで売りさばくということをやってきたのだ。今はこれができなくなっている。
新聞にも出ていた話でいうと、かつてフランス領だったマリ共和国の金山はフランス軍が警備していたのだが、これが最近になってロシアのワグナーという傭兵会社に代わった。フランス軍イスラムテロを鎮圧するという名目でマリに入って金鉱山を押さえ、この利権によってドイツに対する債権を返済していたわけだが、マリが西側欧米勢を追い出して、金山利権をロシアに取って代わらせらというわけだ。今後はこうしたことが他の国でもどんどん増えてくるだろう。
そんな状況にあって「ルーブルで払わなければ天然ガスは売らない」と宣言されてしまえば、ヨーロッパはもう「わかりました」と降参するしかない。

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じじぃの日記。
半導体をめぐる米中の覇権争いが激しさを増している。アメリカは、自国製の半導体や製造装置を事実上禁輸するなど、中国に対して厳しい制裁を加えている。
11月、米国のバイデン政権が、中国企業への半導体の輸出を実質的に禁止する規制をこのほど制定した。
この広範囲に及ぶ新たな措置は、中国のAI産業を暗闇に閉じ込め、米国や西側諸国の産業を発展させる意図がある。
またこの規制は、半導体の製造機器や設計に使うソフトウェアの輸出も制限すると同時に、台湾の台湾積体電路製造(TSMC)や韓国のサムスンなど、世界有数の半導体メーカーが中国企業向けに高度な半導体を生産することを禁止するものだ。

しかし、中国には禁断の切り札がある。半導体の製造工程でも不可欠な希少金属レアメタル)だ。

レアメタルは社会のデジタル化、電動化に不可欠で、半導体やモーターに使う磁石などあらゆる分野で原料として使われている。
2010年9月に発生した尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、中国は対抗措置としてレアアースレアメタルの一種でスカンジウムイットリウムなど15元素の総称)の対日輸出制限を行った。

中国は、米中の覇権争いの道具に、希少金属の輸出規制で対抗しようとしている。

ロシアでは、白金やパラジウムなどの白金族元素や、ニッケルなどのレアメタルが豊富な国である。