じじぃの「中国が輸出規制・半導体材料・レアメタル(Ge・Ga)!ワールドニュース」

半導体輸出規制vsレアメタル輸出規制】プーチン習近平の緊密度 半導体輸出規制の余波と影響 佐藤正久×柯隆×廣瀬陽子<後編>2023/7/31放送

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https://www.youtube.com/watch?v=lkqqThyxkjQ

日本でしか製造できない…GaNパワー半導体で世界制覇しろ!!

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https://www.youtube.com/watch?v=dghgk1-hxuc

China Restricts Export of Chipmaking Metals in Clash With US


中国、半導体製造に不可欠な金属の輸出制限へ-米欧と対立強める

2023年7月4日 Bloomberg
中国商務省は3日の声明で、ガリウムゲルマニウム、およびそれらの化合物について、8月1日から国家安全保障の保護を目的とした輸出規制の対象になると発表した。
中国は、電気自動車メーカーや防衛産業などでも利用されるガリウムゲルマニウムの生産で支配的地位にある。英クリティカル・ミネラルズ・インテリジェンス・センターによると、中国は世界のガリウム生産の約94%を占める。

一方で、中国の生産と輸出がガリウムゲルマニウムの価格を安価に保っている側面があるものの、両金属とも特に希少でも見つけるのが困難でもない。供給が抑制された場合、価格が上昇して中国以外の生産を促す可能性がある。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-03/RX7ZXPDWRGG001

実用化に動き出すダイヤモンド半導体

2023/3/24 電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞
●日本の研究機関がリードしてきたダイヤモンド半導体
筆者はこれまでにも本コラムでダイヤモンド半導体を取り上げたことがあるが、改めてその特徴を振り返ってみよう。
表に示されているようにダイヤモンドはバンドギャップ、絶縁破壊電界、電子移動度、熱伝導率といった諸特性でほかの半導体材料を大きく凌駕する。
先行して実用化が進むSiCやGaNにも勝る特性を持つのが「究極の半導体」と称されるゆえんだ。耐放射線特性にも優れ、半導体化が実現できていない宇宙用への応用も期待されている。また、半導体バイスのほかに量子センサー用も期待されており、量子コンピューティング分野の研究活発化を背景に大学や研究機関で開発が進められている。

国プロレベルにおいても、ダイヤモンド半導体はSiCやGaNなど先行する次世代半導体と比べて関心が高いとは言えなかった。実用化への動きが複数出てきた今こそ、国や業界からも踏み込んだ動きが必要とされるのではないだろうか。

https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=8037

『SUPERサイエンス レアメタルレアアースの驚くべき能力』

齋藤勝裕/著 シーアンドアール研究所 2019年発行

レアメタル30の個性 より

原子番号31 ガリウム Ga

【地殻中での存在量】17.5ppm
【主な生産地】中国、ドイツ、カザフスタンウクライナ
【性質】比重:5.907、融点:29.78℃、沸点:2200℃、灰色。
    気温次第で液体状態。ガリウムの95%は半導体に使われる。
【用途】
ダイオード・・・ダイオード(Diode)は電流を一定方向にしかながさない電子素子。交流を直流に変換する。
・LED・・・・・・ダイオードのなかには、電流を通すと発光するものがあり、それを発光ダイオードという。ガリウムは青色に発色する青色ダイオードの原料となる。
・低融点金属・・・ガリウムインジウムIn、スズSnの合金であるガリンスタンは融点がマイナス19℃である。

原子番号32 ゲルマニウム Ge

【地殻中での存在量】1.4ppm
【総生産量と主な生産地】総生産量:16万5000(単位:kg、2015年)
    ①中国 12万、②ロシア 5000
【性質】比重:5.323、融点:937.6℃、沸点:2830℃、灰色。
    トランジスタの材料。健康器具に用いられる例もあるが、効果は不明。
【用途】
半導体・・・・・ゲルマニウム製の素子はシリコン製の素子に比べて温度特性は劣るが、シリコンに比べて低純度でも機能する利点がある。
トランジスタ・・トランジスタ(transistor)は伝達(transfer)と抵抗(resistor)を組み合わせた造語であり、電流の増幅とスイッチ動作(切る、入れる)をする半導体素子。現在はシリコン製が主流だが初期はゲルマニウム製だった。
・赤外線レンズ・・ゲルマニウムは紫外線を通さないので目には不透明だが、赤外線は素通しなので、赤外線レンズに用いる。

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じじぃの日記。

中国は7月3日、8種類のガリウム製品と6種類のゲルマニウム製品について8月1日から輸出に許可規制を行なうと発表した。

半導体をめぐっては、アメリカが中国に対する輸出管理規制を行っているほか、日本も7月から半導体製造装置の輸出規制を始める予定です。そのため、今回の措置について、アメリカや日本などの輸出規制への対抗措置だという見方が出ている。

2010年9月、尖閣諸島付近で発生した日本の巡視船と中国の漁船との衝突事件を受けて両国間の緊張が高まるなか、中国が日本へのレアアース輸出を禁止した。

2010年の時は、すべてのレアアースが対象だった。

今回の輸出規制対象は、レアメタルガリウムゲルマニウムである。

ガリウムといえば、LEDの青色ダイオードの原料に使われている。
ゲルマニウムは、紫外線を通さなず赤外線は素通しなので、光学用途に多用されている。

少し、気になります。

【備考】
レアメタルは、地殻中の存在量が比較的少なかったり、採掘と精錬のコストが高いなどの理由で流通・使用量が少ない非鉄金属を指します。

レアアースは、31鉱種あるレアメタルの一種で、17種類の元素(希土類)の総称のこと。
リチウム、チタン、コバルト、ニッケル、ガリウムゲルマニウムジルコニウムなどはレアメタルと呼びます。