じじぃの「無料ビジネスの舞台裏!グーグル」

Dan Ariely asks, Are we in control of our decisions? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=9X68dm92HVI
『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー 2010年3月11日
市場は合理的に動いているとはかぎらない。 多くの人間も、合理的な活動をするとはかぎらない。
むしろ不合理な予測や判断をするほうがずっと多いのだ。
ところが、おおかたの経済学は長らく、この「予想のつく不合理」を見逃してきた。

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クローズアップ現代 「タダでもうける?!〜“無料ビジネス”の舞台裏」 2010.03.10 NHK 動画あり
【スタジオゲスト】早稲田大学大学院教授 野口悠紀雄 【キャスター】国谷裕子
世界中と無料で話せる国際通話サービスや無料の携帯ゲームなど、どのように利益を生み出しているのかすぐには分からない“無料ビジネス”が注目を集めている。“タダ”から巨額の冨を生み出すことに成功しているこれらのビジネスの背景にあるのが、人間の複雑で不合理的な心理を経済学に取り入れた「行動経済学」だ。今後も成長を続けると言われ、さまざまな業種に影響を及ぼすと予想される無料ビジネスの不思議な舞台裏に迫る。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2860
「情報プレゼンター とくダネ!」 2010年3月12日 フジテレビ
【出演】小倉智昭笠井信輔(フジテレビ)/中野美奈子(フジテレビ)/佐々木秀実
【ゲスト】 尾木直樹 【トピック】田中良和(GREE
GREE
ソーシャルネットワーキングと携帯ゲームを融合させ成功をおさめている企業。
フォーブス誌の長者番付に、史上2番目の若さ33歳でランクインした田中良和社長にインタビュー取材を行なっていた。
http://kakaku.com/tv/channel=8/programID=877/episodeID=300580/
どうでもいい、じじぃの日記。
3/9は、T病院への通院の日だ。
東金線から成東駅に行って、総武線に乗りかえる。そして四街道駅で降りて、T病院の無料バスに乗ってT病院に向かうのだが、乗り継ぎが悪くて2時間以上かかっている。
診察までの時間待ちもある。駅の売店に『週刊ダイヤモンド』が置いてある。特集「FREE」の正体だ。
『FREE』という雑誌がアメリカでベストセラーになっていることは知っていた。ただ、こちらは現役を退いた身分だ。とりあえず、ダイジェストだけでもと思って買った。
特集 FREEの正体 0円ビジネス全解剖
FREEを知る
 16万部というベストセラーとなっている『FREE』。まずは書籍の内容をおさらいしよう。フリーとは何で、どう生まれ、どんな現象を生んでいるのだろうか。
FREEを探る
 前章では、書籍『FREE』で分類されているビジネスモデルの骨格を解説した。ここでは、その分類に従って、日本国内でそれに当てはまるケースや、さらに進化したケースを紹介したい。
FREEを疑う
 21世紀型の新戦略であるフリー。だが、どの業界・業態にもこの戦略が有効であるとは限らない。とりわけ、リアルの分野での導入には注意が必要だ。「フリー戦略の弱点」を失敗例から学んでいこう。
ここから、印象に残った記事、文章をピックアップしてみた。
FREEを知る
 ・フリーとの競争 マイクロソフト不正コピー(後にはオープンソースの台頭も)でソフトがタダで流通することに頭を悩ませていたが、最終的にはそれらを"受容"する決断をする。また、インターネットのブラウザ競争も「ソフトは無料」を根づかせるきっかけとなった。
 ・驚異的なコスト削減 情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅にかかるコストは、とてつもないペースで下がり続けている。インターネットを構成する3要素が相乗効果で低下している結果、オンラインのデフレ率は年50%近い。限界まで低下したコストが、フリーを可能にしている。
FREEを探る
 ・スーパーの試食という原始的なモデルもこれに当てはまるが、ひねりのきいたものが多い点が、最近成功している同モデルの特徴といえるのかもしれない。ディー・エヌ・エーDeNA)が2006年2月に開始した携帯電話向け無料ゲームとSNSソーシャルネットワーキングサービス)の「モバゲー」。長谷部潤・大和証券キャピタル・マーケッツシニアアナリストは「開始当初から、巧みな収益構造を持っていた」と語る。
 ・さらに、09年10月、アバターではなく、無料ゲームの中で使う武器などのアイテム販売を本格導入。ゲームはあくまで無料だが、より高得点を得ようとすると、それなりのアイテムを買いたくなるようになってくる。09年度第3四半期決算では前期まで4億円だったゲーム課金収入が、36億円近くにまで伸びた。 同様のモデルはDeNA以外にも、グリーなどが導入している。 ちなみに、無料ゲームやSNS、あるいはブログなどのサービスにおける有料会員の比率は「だいたい業界で共通して10%程度」(長谷部氏)だという。そして、「有料会員が月間に支払う金額は最低でも1000円」と明かす。
 ・大企業もベンチャーもないオープンソースの世界 4つ目のフリーモデル「非貨幣市場」は、贈与経済と無償の労働(共業)によって成り立つものだ。 贈与経済とは、金銭的対価を期待せず何物かを差し出すが、注目や評判、関心といった金銭ではないインセンティブを得ているケース。そして、無償の労働とは、無料のものを手に入れる代わりに労働力を差し出しているケースだ。代表的な例がオンライン上の百科事典「ウィキペディア」である。ウィキの編者たちはまさに、非貨幣経済の行動原則にのっとって知識をタダで提供しているのだ。
 ・FREEの世界の"王様" 米グーグルはどこへ向かうのか
  それにしても、なぜ、グーグルは、次から次へと使い勝手のよいサービスを無料で提供できるのだろうか。ユーザーの誰しもが一度は抱くであろう、この種の疑問に対しては「グーグルは広告収入で成り立っている」と説明されることが多い。 たとえば、09年12月期の連結売上高は237億ドル(約2兆1000億円)で、このうち97%を占めるのが無料で提供されるサービスに附属する「Googleアドワーズ」(検索連動型広告)や「Googleアドセンス」(コンテンツ連動型広告)などの広告収入である。そして、残りの3%が、有料の企業向けサービス「Google Apps」(オフィス用ツール集)や、検索サーバなどの直接販売による収入となっている。 確かに、売上高の構成を考えれば、グーグルは広告でがっぽり儲けられるので、ユーザーには無料で各種のサービスを提供し続けられるように見える。だが、グーグルを一般的な企業と同一視できない特異な部分は、会社の屋台骨を支えている広告収入ですら、じつは"後からつけた理屈"にすぎない点だ。
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  加えて、『FREE』でも紹介されているように、(通信会社でない)グーグルが、07年から米国内だけで無料の電話番号案内サービスを始めている。ユーザーは、問い合わせをするたびに、声の個人情報を差し出すことになるが、グーグルはそれらの特徴を分析して音声認識アルゴリズムの改良に生かすという。 そして09年からは、インターネットの画面を見ながら、消費電力量を管理する(Google PowerMeter)を米国内で開始した。さらに今年2月には、子会社経由で"電力を取引する許可"まで取得している。 これまでグーグルは、無料のサービスを通して、"情報の民主化"を進めてきた。現時点では明確にしていないが、将来的には生活関連の総合インフラサービスの展開を視野に入れていると考えられる。
FREEを疑う
 ・フリーだからといって勝てるわけではない
  書籍『FREE』では、フリーに対する「よくある14の誤解」を挙げ、著者がそれに対する回答を提示している。これまでに挙げたフリーの戦略の失敗は、どれも古くさい20世紀型のフリーモデルであり、創造力が足りなかっただけなのだろうか。もちろん、そうした面もあるだろう。 だが、そもそもフリー戦略とは、勝利が約束された魔法でもなければ、利益を生み出す打ち出の小槌でもない。 まず念頭に置くべきは、デジタルとは違って限界費用がゼロにまで落ちることはないリアルの世界において、軽々とフリーを持ち込むべきではないということだ。 また、「クリス・アンダーソンは、『FREE』でも前作の『ロングテール』でも、その戦略におけるチャンピオン企業を例に挙げているが、いずれもプラットホームを握って、ひとり勝ちしている企業」と日本版『FREE』を監修した小林弘人・インフォバーンCEOは指摘する。フリーではグーグル、ロングテールではアマゾンがその典型である。
      フリーに対する「よくある14の誤解」と著者による回答
  ⑦フリーはやる気を失わせる  →  オープンソースのクリエーターたちは真のフリー(自由と無料)でイノベーションを促せると信じている
  ⑫タダで提供したのにあまり儲からなかった → それは創造力が足りなかっただけ
3/10、NHKクローズアップ現代』の「タダでもうける?!〜“無料ビジネス”の舞台裏」を観た。
大体、『週刊ダイヤモンド』の特集「FREE」に書かれていることが映像に出てきた。
番組の最後のほうでアメリカ・ノースカロライナ州デューク大学のダン・アリエリー教授の説明していた画像が面白かった。
通りすがりの人にトラックの荷物を降ろしてもらおうと、「お金を払うから」とお願いしたら、「フン」という顔つきで無視されるのが、「助けて」とお願いしたら、かけ寄ってきて手伝うというものだった。
じじぃも無料の百科事典「ウィキペディア」をよく利用している。こういう無報酬の行為は今後の世の中を暗示しているのかもしれない。
3/12、フジテレビ 『とくダネ!』を観た。ここではグリーの特集をやっていた。
携帯電話での釣りゲームの中で、もっと多くの魚を釣りたいユーザーに100〜2000円で性能の良い釣りざおを販売して利益を上げている。
このグリーの会員は今1600万人なのだそうだ。フリーであってフリーでない。
「これまでグーグルは、無料のサービスを通して、"情報の民主化"を進めてきた。現時点では明確にしていないが、将来的には生活関連の総合インフラサービスの展開を視野に入れていると考えられる」
やはり、21世紀はグーグルの時代のようだ。