じじぃの「ウイルス・ASPM遺伝子・知能向上のパラドックス!逆説の雑学」
脳のサイズを制御するASPM遺伝子の進化の加速は、人間の脳の拡大の前に始まります
Bibgraph(ビブグラフ)
原発性小頭症(MCPH)は、脳皮質量の世界的な減少を特徴とする神経発達障害です。
https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/15045028
バイオインフォマティクス
ウィキペディア(Wikipedia) より
バイオインフォマティクス(bioinformatics)とは、生命科学と情報科学の融合分野のひとつであり、DNAやRNA、タンパク質をはじめとする、生命が持つ様々な「情報」を対象に、情報科学や統計学などのアルゴリズムを用いた方法論やソフトウェアを開発し、またそれらを用いた分析から生命現象を解き明かしていく(in silico 解析)ことを目的とした学問分野である。
【関連分野との関係性】
バイオインフォマティクスは生物計算機学(biological computation)と一見似ているが、これは異なる科学分野である。
生物計算機学は生物工学と生物学を使用して生物学的なコンピュータを設計することが主眼であるが、バイオインフォマティクスは逆にコンピュータを用いた計算を使用して生物学をよりよく理解することが主眼である。バイオインフォマティクスと生物計算機学の分野には共に、生物学的データ、特にDNA、RNA、タンパク質配列の分析が含まれる。
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『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』
ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行
第6章 天才の脳と知能強化 より
知能の遺伝的特質
幹細胞のほかに、人間の知能をもたらしている遺伝子を特定するという探索の道筋もある。
生物学者は、われわれの遺伝子がチンパンジーとおよそ99パーセント同じであると指摘しているが、われわれのほうが2倍長く生きるし、過去600万年のうちに知的スキルを大幅に向上させた。今後数年以内に、両者の遺伝子の違いをすべて明らかにしたマップが完成し、人間の長寿と高い知能の秘密がこのわずかな違いのなかに見つかる可能性もある。すでに科学者は、人間の脳の進化の原動力となったかもしれない遺伝子をいくつか絞り込んでいる。
すると、ひょっとしたら知能の秘密を解き明かす手がかりは、祖先の類人猿を理解することで得られるのかもしれない。これにより、また別の疑問が生じる。この研究で、『猿の惑星』は可能になるのだろうか?
この次々と続編が作られた映画では、核戦争によって現代文明が滅びる。人類は未開の状態に退行するが、放射線によってなぜかほかの霊長類が進化を加速し、地球を支配する種となる。彼らは先進文明を築くが、人類は臭くてみすばらしい蛮族となり、森のなかを半裸でうろつきまわっている。動物園の動物になるぐらいが関の山だ。人類と立場が逆転し、類人猿は檻の外から人間を眺めている。
2011年に公開された作品『猿の惑星:創成記』では、科学者がアルツハイマー病の治療法を探っている。その過程で、彼らはあるウイルスを偶然発見し、それがはからずもチンパンジーの知能を向上させる結果をもたらす。不幸にも、そうした知能がチンパンジーの1頭が、霊長類の保護施設に入れられたときに虐待を受けてしまう。そのチンパンジーは、向上した知能によって檻から脱出し、ほかの実験用霊長類の一団がゴールデンゲートブリッジで暴れまわり、地元警察や州警察を圧倒する。人間たちとの壮絶な戦いののち、映画は類人猿たちが橋の北のセコイアの森に安息の地を見つけ、幕を閉じる。
こんなシナリオは現実にありうるだろうか? 短期的にはありえないが、将来は可能性を排除できない。今後の科学者が、ホモ・サピエンスを生み出した遺伝子変異をすべてリストアップできるはずだからだ。それでも、知能の高い類人猿が生まれるまでには、さらに多くの謎を解かなければならない。
SFではなく、われわれを「ヒト」たらしめている遺伝子特質に魅せられたひとりの科学者が、キャサリン・ポラード博士だ。10年ほど前から台頭してきた「バイオインフォマティクス(生命情報学)」という分野の専門家である。この生物学の分野では、動物を解剖してその成り立ちを理解するのではなく、コンピュータの莫大な能力で動物の身体の遺伝子を数学的に分析する。ポラードは、ヒトと類人猿の違いの本質を決定する遺伝子の探索において、最前線にいた。
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そこでポラードは、ゲノムのなかで変異の加速がとりわけ大きな場所を見つけるコンピュータ・プログラムが作成できれば、ホモ・サピエンスを生み出した遺伝子を正確に特定できるのではないかと考えた。そして何ヵ月も熱心に仕事をしてデバッグをおこなった末、ついに自分の開発したプログラムを、カリフォルニア大学校の巨大なコンピュータにインストールし、気を揉みながら結果を待った。
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もうひとつ(言語に関係するFOXP2遺伝子の他に)重要な遺伝子はASPMで、これはわれわれ脳容積を急増させた要因と考えられている。このような遺伝子で、ヒトが知能を獲得したのに類人猿はそうではなかった理由をできると考える科学者もいる(欠陥のあるタイプのASPM遺伝子を持つ人は、小頭症になることが多い。小頭症の人は、重度の精神遅滞となるが、それは頭蓋が小さくてわれわれの祖先のひとつであるアウストラロピテクスほどのサイズだからだ)。
科学者は、ASPM遺伝子における変異の数を調べ、ヒトがチンパンジーと分かれて以降、過去500万~600万年のうちにおよそ15回変異が起きたことを見出している。こうした遺伝子で起きたなかでより最近の変異は、ヒトの進化の重大な転機と関係しているように見える。
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じじぃの日記。
ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』という本に、「知能の遺伝的特質」があった。
「2011年に公開された作品『猿の惑星:創成記』では、科学者がアルツハイマー病の治療法を探っている。その過程で、彼らはあるウイルスを偶然発見し、それがはからずもチンパンジーの知能を向上させる結果をもたらす」
ネアンデルタール人が絶滅したのはウイルス感染によるものとする説がある。
ヒトとチンパンジーの祖先が大きく分かれ始めたのは、500~700万年である。
ヒトとチンパンジーではDNAの違いはわずかに1%しかないのだが、見た目は大きく違う。
最近の研究で、ヒトとチンパンジーの知能の比較で異なっている遺伝子が見つかってきた。
FOXP2遺伝子は、類人猿にもあるが、ヒトの場合大きく発達した。
ASPM遺伝子は、脳の大きさに関わる遺伝子である。
頭蓋のサイズに関係するASPM遺伝子と他のいくつかの遺伝子をいじれば、脳がより大きく複雑になり、知能を高められる可能性があるのだそうだ。
