じじぃの「再生医療の未来を開く!プライム」

STAP細胞」と「iPS細胞」の特徴を比較しました。(14/01/30) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AObZKBpUrvY
弱酸性溶液に浸すだけで「万能細胞」作成に成功 (追加) 2014年1月29日 NHKニュース
皮膚などの体の細胞を弱酸性の溶液に30分間ほど浸すだけで体のさまざまな組織になる「万能細胞」を作り出すことにマウスの実験で成功したと理化学研究所などの研究グループが発表しました。
これまでの生物学の常識を覆す画期的な成果として注目を集めています。
神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループは、生まれてまもないマウスのリンパ球を弱酸性の液体に30分ほど浸し、その後、培養したところ、さまざまな種類の細胞に変化する能力を維持する遺伝子が活性化することを突き止めました。
そしてこの細胞をマウスの体内に入れると、実際に皮膚や筋肉などのさまざまな細胞に変化するのを確認できたということで、「刺激を与えることでさまざまな細胞になる能力を獲得した」ことを意味する英語の頭文字から「STAP(スタップ)細胞」と名付けました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140129/k10014873571000.html
クローズアップ現代 「追跡 再生医療トラブル〜体性幹細胞治療の闇〜」  2013年6月25日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】大和雅之(日本再生医療学会 理事)
病気やケガで故障した組織や臓器の機能回復を目指す「体性幹細胞治療」。患者のお腹の脂肪から幹細胞を採取し、静脈に注射で戻す再生医療の一ジャンルだ。大学病院などで臨床研究が行われている段階で、効果や副作用がはっきりしていない“未知の医療”にも関わらず、法的な規制がないため自由診療の下、全国の美容整形や難病治療を行うクリニックで実施されている。規制のない日本に海外のバイオベンチャーが患者を送り込み治療を行うケースも急増。患者が死亡したり失明したりするケースも出ており、再生医療学会は警鐘を鳴らしている。こうした中、国はついに先月、幹細胞治療に規制をかけるための法案を提出した。知られざる体性幹細胞治療の実態を取材、トラブルを防ぐために何が必要か、考える。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3370.html
安全に効率よくiPS細胞作製 京大が成功 2011年6月9日 日テレNEWS24
再生医療の切り札として注目される人工多能性幹細胞(iPS細胞)をこれまでより効率よく作り出し、がんになる危険性を抑えることができる方法を京都大学の研究グループが開発した。
筋肉や神経など体のあらゆる組織に成長するiPS細胞は、体の機能を失った人たちに対する再生医療の切り札になると期待されている。しかし、これまではiPS細胞を作りやすくするために、がんの遺伝子を使わなければならず、細胞ががんになるおそれが高まるという問題点があった。
今回、京都大学山中伸弥教授らの研究グループは、がんの遺伝子に代わって、「Glis1」と呼ばれる新たな遺伝子を使い、これまでの約10倍の効率でiPS細胞を作り出す方法を開発した。今回の開発について、山中教授は「iPS細胞の実用化にとって魔法の遺伝子だ」と話している。
http://news24.jp/articles/2011/06/09/07184223.html
『プライムニュース』「再生医療の切り札!"iPS細胞"の今と未来を徹底検証」 2010年1月8日 BSフジ
【キャスター】島田彩夏、反町理、小林泰一郎解説委員 【ゲスト】京都大学iPS細胞研究副センター長 中畑龍俊、東京大学先端科学技術センター特任教授 米本昌平
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d100108_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d100108_1
どうでもいい、じじぃの日記。
1/8、BSフジ 「プライムニュース 再生医療の切り札!"iPS細胞"の今と未来を徹底検証」を観た。
iPS細胞の未来はどうなっているのか、興味深く観た。
2時間番組であることと、iPS細胞を図で説明していたことで、印象に残ったのだけ書いた。
中畑 (「受精卵から各組織ができるまで」のパネルを出して)受精卵→胚盤胞が作られる。胚盤胞は万能細胞で、手や足などの皮膚細胞から人工的に作った胚盤胞がiPS細胞です。最近の研究でiPS細胞はES細胞とほとんどおなじ機能を持っていることがわかりました。
小林 皮膚の細胞を胚盤胞まで人工的にもっていったのがiPS細胞ですよね。
中畑先生から「iPS細胞による再生医療」の説明がある。
              iPS細胞による再生医療
        作製が期待される分化細胞 医療応用が期待される疾病

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ヒトiPS細胞 ドーパミン再生細胞    →   パーキンソン病認知症
        神経幹細胞         →   脊髄損傷
        心筋細胞          →   心筋梗塞、心筋症
        すい臓細胞         →   糖尿病
        肝細胞           →   肝機能障害
        骨細胞           →   骨粗鬆症
        造血幹細胞        →   白血病
        筋肉細胞         →   筋ジストロフィー
        皮膚細胞         →   熱症など皮膚損傷
島田 手や足から卵子精子を作ることも可能なのですか。
小林 (パネルを出して)iPS細胞から卵子精子を作ってもいいが、受精させてはいけないということになっています。
島田 不妊治療にも使えるんですか。
中畑 iPS細胞を使って不妊の原因を突き詰めることはできると思う。精子卵子がちゃんと作れるかは今始まったばかりなので、もうすこし経たないと社会的議論にならないのではないか。
反町 (携帯サイトの視聴者からの質問を見て)iPS細胞で臓器を変えたとき、細胞に年齢の差があるのですか。
中畑 80歳の方から作ったiPS細胞と赤ちゃんから作ったiPS細胞は同じです。皮膚の年齢でみると80歳の細胞ではテロメアが短くなっているが、iPS細胞になった時点で80歳のiPS細胞も赤ちゃんのiPS細胞も元に戻っている。テロメアが元に戻っているのです。
反町 人間の寿命がどんどん伸びていくということじゃないですか。
中畑 体全体を作ることは難しいが、パーツは再生することができる。再生させた臓器は非常に寿命の長い臓器になる。心臓でいえば赤ちゃんに戻るので、いつまでも若い世代に戻ることになる。
反町 クローンとは違って、人の生きざまに関係してくる。
中畑 最終的に全部というのは現実的ではない。
反町 事業仕分けで研究費がずいぶん削られたようですが。
中畑 単純に言えば3分の1に削られてしまった。本当に必要なものかを見極めないといけない。
反町 iPS細胞の国際競争が厳しいときです。世界をリードしていけるかの瀬戸際ですよね。
提言
中畑 「充分な予算を」 「慎重かつ着実な臨床応用」。安全性と着実な臨床で患者さんに成果を戻してやりたい。
米本 「正確な技術の評価を」。過度な期待をもたせると、がっかりさせてしまう。正確な評価をする組織が必要。