じじぃの「再生医療大国に挑むサムライたち・日本は世界に勝てるのか?プライム」

AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜 動画
iPS細胞技術の医療応用に向けて 京都大学 山中伸弥教授
http://www.ampo.jp/movies/vol13
AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜 動画
iPS細胞を使った中枢神経系の再生医療 【医師】慶應義塾大学 岡野栄之教授
http://www.ampo.jp/movies/vol3
AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜 動画
細胞シートを使った心筋再生医療 【医師】大阪大学 心臓血管外科 澤芳樹教授
http://www.ampo.jp/movies/vol12
AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜 動画
iPS細胞で作った網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療 理研高橋政代
http://www.ampo.jp/movies/vol46
竹内昌治〜かがやく先輩からのメッセージ〜:文部科学省 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VunFDpwQl0c

横浜市立大学などのグループ、iPS細胞から人の肝臓作成に成功 2012-06-08 CUTPLAZA DIARY
あらゆる細胞に変化できるiPS細胞から人の肝臓を作ることに横浜市立大学などのグループが成功しました。
これまでもiPS細胞から幹細胞を作る技術はありましたが、肝臓の働きが再現された複雑な立体構造の臓器は再現することが出来ていませんでした。
http://plaza.chu.jp/diary/2012/06/ips-liver.html
パーキンソン病心不全・脊髄損傷…再生医療 広がり期待 2014年9月13日 読売新聞
大阪大の澤芳樹教授は2016年度以降に心不全の患者の心臓にiPS細胞由来の心筋細胞のシートを貼りつける研究を計画。慶応大の岡野栄之教授らも17年度以降、事故で脊髄損傷を負った患者にiPS細胞から作った神経幹細胞を移植する研究を予定している。
京都大や慶応大の研究チームは、アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者の細胞からiPS細胞を作り、病気を再現することに成功、治療薬の候補物質も発見した。厚生労働省などは、iPS細胞から作った心臓の筋肉の細胞に薬を投与し、心臓への副作用を発見する手法の確立を目指す。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=105104
プライムニュース 「再生医療“新局面”へ 世界一目指す道筋とは 研究トップが語る戦略」 2014年12月22日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】岡野栄之(慶應義塾大学医学部教授)、塚粼朝子(医療ジャーナリスト)
今年9月、理化学研究所高橋政代氏が、世界で初めてiPS細胞を使った移植手術を行った。11月には再生医療の実用化・産業化を加速させる「医薬品医療機器法」「再生医療等安全性確保法」が施行され、2014年は“再生医療元年”とも言われている。
番組では、脊椎損傷の再生医療に取り組む慶應義塾大学医学部・岡野栄之教授らをゲストに迎え、安倍政権が成長戦略の一つとして位置付け、世界各国でも研究開発が急ピッチで進む再生医療とiPS細胞を使った創薬の現状、そして今後の課題について考える。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d141222_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d141222_1
プライムニュース番外編SP 「再生医療大国に挑むサムライたち」 2014年12月31日 BSフジ
【ナビゲーター】佐々木紀彦(ジャーナリスト) 【インタビューゲスト】山中伸弥教授(京都大学)、岡野栄之教授(慶應義塾大学)、澤芳樹教授(大阪大学心臓血管外科)、武部貴則准教授(横浜市立大学医学部)、竹内昌治教授(東京大学生産技術研究所
激動の2014年も押し詰まったある日。日本の再生医療の最前線を担う碩学が一堂に会する催しが開かれた。研究成果を熱心に聞き入る聴衆は日本人と外国人がほぼ半々。潜入したカメラを向けてみると、誰もが知る日本の製薬会社の幹部だった。しかし、会場を一歩出るとそこは海外。誰が、何のためにこんな会合を開いたのか。
その謎を解き明かすため、取材班は国内に舞い戻り、出席していた超一流の学者の姿を追う。そこから見えてくる日本そして世界の、再生医療の現状と乗り越えるべき壁とは。
http://www.bsfuji.tv/top/pub/primenews_2014_b.html
12月31日、BSフジ プライムニュース番外編SP 「再生医療大国に挑むサムライたち」より
建築家の安藤忠雄氏、「僕は膵臓をすべて摘出してしまった。再生医療に期待している」
「News Picks」編集長の佐々木紀彦氏が最先端の再生に挑む研究者に聞く。
山中伸弥教授(京都大学
2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授。
たった4つの因子を加えるだけで無限に増殖し、体中のあらゆる細胞に変化することのできる細胞であるiPS細胞の作製に成功した。
激しい国際競争に勝ち抜くための戦略について、
「現状を考えると、極めて順調に進んでいる。知的財産をしっかり担保する人材、企業と大学の間の契約をきちんとする人材、厚労省などの機関から認可を得るような仕事をする専門家など、様々な人材が揃わないと完成しない。どう揃えるか、どう維持するか、有能な人たちを適正に雇用し続けるかが非常に大切。一番大切なのは資金」と話した。
かねてから「オールジャパン」という言葉を唱えており、再生医療の研究者は大学の垣根を超えて協力するという他の分野にはない特徴がある。
理研高橋政代プロジェクトリーダーが2014年9月に世界初の移植手術行った。
●岡野栄之教授(慶應義塾大学
東京・新宿区にある慶応義塾大学の総合医科学研究棟は、文科省が指定するiPS細胞研究拠点の1つ。
岡野教授、「安全性を確保しなければならない」
日本は基礎が強いが臨床の部分が弱いという「死の谷」があるといわれるが、スケールアップに必要な資金が日本は圧倒的に弱い。
神経科学の第一人者である岡野教授の専門は脳・脊髄などの中枢神経系で、現在、iPS細胞による脊髄損傷の治療を研究している。
iPS細胞はどんな細胞にも変化する能力を持っており、iPS細胞から神経幹細胞という細胞を作製し、患者の脊髄へ移植することで治療することを目指している。
岡野教授の研究グループは、患者の皮膚を採取し作製したiPS細胞から神経細胞を作りだし、ベータアミロイドが通常の約2倍産出されていることを確認。人の細胞で仮説を裏付けた。
また、脊髄損傷に関する研究でベルツ賞を受賞した。
岡野教授、「神経幹細胞の研究により、ラットの脊髄損傷に機能回復を起こすことが出来た」
脊髄損傷の急性期患者に対する治験は今年行われる。
慢性期の患者へは複数の方法を組み合わせ、7年後に始める準備を行っている。
岡野教授、「iPS細胞をはじめ、遺伝子、個体レベルの研究、患者の脳の画像化と組み合わせ、5年以内に早期診断法の開発の基礎を築き、新薬開発につなげていきたい」
●澤芳樹教授(大阪大学心臓血管外科)
今回、サンフランシスコでのフォーラムを主催したのはアライアンスフォーラム財団。
「公益資本主義」という理念を掲げ、ビジネスを通じた社会貢献を目指している。
このフォーラムも企業と研究者の橋渡しをすることで再生医療全体を支援していくのが目的。
アライアンスフォーラム財団・原丈人代表理事、「世界全体の再生医療に関する関心度合いが高まっていっている」
だが、そうしたベンチャー企業との協力は簡単ではなく、心臓手術のエキスパートである澤教授は「やましいベンチャーを否定している」とコメント。
澤教授は心筋細胞シートを患者の心臓に貼ると、筋肉が再生し機能が回復する治療の研究を行っている。
臨床医として患者の命を向き合ってきたからこそ、安易な企業参入に警鐘を鳴らしている。
●武部貴則准教授(横浜市立大学医学部)
武部准教授の研究陣がiPS細胞でヒトの「ミニ肝臓」を作るのに成功した。大きさはまだ1センチメートルにもならないが、たんぱく質を作って解毒作用をするなど肝臓固有の機能をすべて持っていると確認された。これまで幹細胞を利用して多様な臓器細胞が作られたが、肝臓のような臓器組織自体を作ったのは今回が初めてだ。このような研究結果は世界的科学学術誌「nature」を通じて紹介された。
武部准教授の研究室では、約20人が研究にいそしんでいる。20〜30代が中心の若いチーム。
武部准教授、「希望的な部分も含め5年前後をひとつの指標として、子どもで重篤な病気に悩んでいる人を助けられたら」
横浜市立大学が臓器を加工するための施設「細胞工場」を世界で初めて建設。
武部准教授、「車の製造工程が今後の細胞工場にも適用できる。トヨタの生産方式が参考になる」
●竹内昌治教授(東京大学生産技術研究所
活気づく再生医療の世界は、異分野の才能も巻き込みつつある。
医学ではなく工学を専門とする竹内教授が取り組んでいるのは、細胞で立体構造を作るマイクロ・ナノマシンなどを研究。
竹内教授、「再生医療への応用が期待される機械と生物の融合 機械と生き物を結び付けて、『生きたロボット』を作りたいんです」
特殊な技術で培養した人間の細胞に刺激を与えるとサイコロ型に立体化する「細胞折り紙」、「細胞ファイバー」が紹介された。
こうした技術を応用すれば、iPS細胞で血管や神経などを人工的に作れるのではないかというのが竹内教授の発想。
竹内教授は「機械工学と再生医療」、「立体細胞でできること」、「豚の筋肉を培養すると…」、「夢は『ヒト』を作ること」について語った。