じじぃの「未解決ファイル_244_細胞シートと臓器の再生」

最先端の再生医療 〜組織工学〜 先進医療推進機構(AMPO) 動画あり
http://www.ampo.jp/movies/vol10
fMP〜flexible Modular Platform_ 組織ファクトリービデオ 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ultxxibGho8
細胞シート工学 (CSTOF HPより)

『21世紀はどんな世界になるのか』 眞淳平/著 ジュニア新書 2014年発行
細胞シートと臓器の再生 (一部抜粋しています)
iPS細胞の研究は、他の医療技術と組み合わされることで、そこから新たな医療技術が生まれる可能性も指摘されています。
たとえば「細胞シート」を使った「臓器再生医療」と呼ばれる技術があります。その代表例の1つが、東京女子医科大学・先端生命医科学研究所などで進められている研究です。
同研究所では、体の細胞を培養してシート状にする技術を研究しています。
そこでは、直径3〜6センチメートルほどの培養皿の底に、温度によって性質の変わる「温度応答性高分子」を敷き、その上に、iPS細胞から分化させた細胞や、筋肉のもととなる筋芽細胞(きんがさいぼう)などを載せ、養分となる培養液を与えて、シート状に育てる、という手法が採られています。
シート状に育てられたこの組織は、「細胞シート」と呼ばれていますが、細胞シートを数枚重ねて作った「積層化細胞シート」は驚異的な能力を持っています。
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近年、東京女子医科大学の清水達也教授らのグループは、細胞シートの中で、血管網を形成させることに成功しています。
2013年3月に、ラットの心筋細胞から作った細胞シートを3層に重ね、そこに欠陥のもととなる「内皮細胞(ないひさいぼう)」などを混ぜて、栄養分を含んだ土台の上で培養したところ、細胞シート内で、血管の機能を持つ組織が数時間のうちに伸びてきた、というのです。
血管が伸びていけば、細胞内に栄養分を供給することができます。
これまでは、細胞シートを厚く重ね、人工臓器のような厚い組織を作ろうとしても、できた細胞に血液が行き渡らないため、細胞が死んでしまう事態が懸念されていました。
しかし、血管を伸ばす技術が確立すれば、状況は変わります。
将来的に、細胞シートを厚く重ねることで人工臓器を作り出せる可能性が見えてきたのです。
こうした研究成果が上がる中で、東京女子医科大学・先端生命医科学研究所では、所長の岡野光夫教授、清水教授らが、「組織ファクトリー」と呼ばれる設備を作り上げています。
これは、ヒトの筋肉から細胞を採取した後、①採取した細胞から筋芽細胞を取り出すなどした後、②それを培養して、③細胞シートを作成し、④さらに細胞シートを何枚も重ねて「細胞シート積層化」を実現するという一連の行程を自動で行うための複合装置です。
現在はまだ研究段階ですが、近い将来、この組織ファクトリーで作成される積層化細胞シートが、さまざまな内臓の治療に使われることになる、と思われます。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『21世紀はどんな世界になるのか』という本を見ていたら、「細胞シートと臓器の再生」があった。
「ラットの心筋細胞から作った細胞シートを3層に重ね、そこに欠陥のもととなる『内皮細胞(ないひさいぼう)』などを混ぜて、栄養分を含んだ土台の上で培養したところ、細胞シート内で、血管の機能を持つ組織が数時間のうちに伸びてきた、というのです」
すげえなあ。
自動車の部品を交換するように、人間の臓器も細胞シートで作られた臓器と入れ替えるという時代にきているんだ。