じじぃの「地球温暖化はCO2のせいではない?」

週刊新潮 4月9日号 日本ルネッサンス/温暖化はCO2の所為ではない 櫻井よしこ (一部抜粋しています)
「1910年から75年までがひとつの準周期変動なのです。前半の40年までの気温の変動はポジティブ(温暖化)、後半はネガティブ(寒冷化)です。それに続く次の準周期変動が75年からの動きです。2000年までがポジティブ、00年(正確には98年)からはネガティブの変動に入っていると思われます」
それにしても、なぜIPCCは間違えたのか。赤祖父氏は、IPCCが地球の変動を1975年からの20年余りという短い期間だけで分析したことが大きな原因だと語る。
「この期間はたしかにCO2の増加と気温上昇の線は、一致していました。その前後を見ればCO2の増加と気温上昇の線は一致しません。にもかかわらず、IPCCの人々は、わずか20年余りの傾向を見て、コンピューターにCO2が原因だというプログラムを入力したのです。こうして、2100年には最大で6度も上昇という結果が導き出された。前提が間違っていれば、結果が間違うのは当然です」
こうしてみると、CO2は温暖化の原因ではないと考えるのが合理的だ。だが日本政府は、3月にもウクライナから3000万トン分のCO2排出権を約300億円で購入したと報じられた。与野党間では膨大な資金が必要なCO2の地下貯蔵計画も協議されつつある。
「CO2削減事態は資源の無駄遣いを抑止しますから結構なことです。しかし、CO2削減にお金を使うのは無意味で、日本国の富が奪われるばかりです。国際社会の狡猾な政治的戦いにすぎない温暖化議論に振りまわされず、日本なりの科学研究にこそ、お金を投資してほしいのです」
赤祖父氏は、2月に帰国し、政官界に、IPCCの報告への疑問と、その疑問が世界の科学者たちの高度の科学的知見によって根拠を与えられていることを説いた。だが、ある政治家がこう切り返した。
ノーベル平和賞のゴア(元)副大統領に楯突くのですか」
私たちが脱すべきは、まさに、この思考停止からなのである。

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『本質を見抜く力』 環境・食糧・エネルギー 養老孟子&竹内公太郎 PHP新書 (一部抜粋しています)
竹村 ただ、地球規模で温暖化が進んでいることは確かなようです。
これは南米大陸パタゴニアの氷河が消失しているのです(図14:省略しています)。こちらの写真では、氷床が崩壊して北極焼失の可能性を示唆しています(図15:省略しています)。今、生まれた赤ちゃんが成人したときにはホッキョクグマは絶滅しています。そんな時代になっています。CO2のせいなのか太陽活動なのか、その議論は別にして、温暖化のトリガーは引かれてしまった感があります。
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竹村 ですから、見方ですね。ある一面から見ると水が足りないし、ある方向から見ると十分にある。地球上の水は偏在しているのです。日本は世界から食糧、衣料、木材を輸入していますが、それらを得るためには大量の水が必要です。東大の沖教授の指導で試算すると2005年時点で年間800億トンの水を輸入していることになる。これは1億2000万人の日本人が家庭で使用する水の量の約6年分です。これだけ海外に水を依存して日本は文明を継続している。
近年、なぜ水がこれほど問題になってきたかというと、地球温暖化のテーマのCO2によるものです。CO2は目に見えません。ところが、温暖化による具体的な地球上の現象は、すべて水の姿で現われてきている。海面上昇、氷河の後退、北極の氷の壊滅、大渇水、大洪水、高潮。このリアルな水の出来事に対応しようという動きが、世界中で生まれているのです。そういう意味では、人々は水を通して地球温暖化を真剣に考えはじめたのではないかと思います。

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氷河 崩壊の足音 YOMIURI ONLINE (一部抜粋しています)
南米大陸の太平洋側を貫くアンデス山脈。チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア地方にあるサンラファエル氷河(チリ)の末端で、高さ60メートルほどの巨大な氷塊がごう音とともに崩れ落ち、海にのみ込まれた。
26年前からパタゴニアで氷河を調査している筑波大名誉教授の安仁屋政武さん(64)によると、パタゴニアに76ある氷河のうち、74氷河の末端部の位置が後退を続けている。サンラファエル氷河も2000年までの55年間で4.2キロ・メートル後退した。
パタゴニアの気象データが十分にないため、気候変動との関連性は断言できないが……」と前置きしたうえで、安仁屋さんは「原因は地球温暖化以外には考えにくい」と語った。
高峰が連なるペルー中部のワスカラン国立公園。標高5240メートルの山麓に横たわるパストルリ氷河の傍らには巨大な氷河湖が広がっていた。崩壊の危険が高まり、1月から一般の観光客の立ち入りは禁止された。
「このままでは7〜8年後には消滅してしまう」。取材に同行したペルー政府の研究機関所属のネルソン・サンティリャンさん(48)は心配そうに語った。1970年に722あった公園内の氷河は現在663。パストルリ氷河も加速度的に後退が進む。
南米で続く氷河後退の原因は人類が増やした温室効果ガスなのか、それとも単なる自然変動なのか、現時点では結論が出ていない。だが、広い範囲で氷河の縮小が進んでいるという気がかりな事実から、目を背けるわけにはいかない。
http://www.yomiuri.co.jp/zoomup/zo_090304_01.htm
昨年の気温、21世紀で最低 地球の気候当面は「寒冷化」 自然変動が温暖化抑制? 日経新聞 2009年2月2日
    ・ (「図2000〜2025年の温暖化予測と実際の気温」を省略しています)
地球の平均気温の上昇が頭打ちとなり、専門家の間で気候は当分寒冷化に向かうとの見方が強まってきた。地球温暖化の主因とされる二酸化炭素(CO2)の排出は増え続け長期的には温暖化が続きそうだが、自然の変動が気温を抑制するように働き始めたとみられている。気温の推移は、温暖化対策の論議の行方にも影響を与えそうだ。
平均気温は1970年代半ば以降ほぼ一貫して上昇。しかし98年をピークにこの10年間は横ばいないし低下し、2008年の気温は21世紀に入り最も低かった。
この結果、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測する気温の上昇カーブとの隔たりが拡大。IPCCは気温が2000〜25年に10年あたり約0.2度のペースで上昇するとしているが、実際は最近十年で約0.2度下がった。
気温低下の原因として専門家が有力視しているのが、海の自然変動の影響。太平洋では数十年ごとに水温が上下する太平洋十年規模振動(PDO)という現象が知られる。PDOの高温・低温期は、平均気温の上昇・下降期とほぼ連動。2000年前後にPDOが高温期から低温期に切り替わったと見られている。
前回のPDO低温期は70年代半ばまで約30年間続いた。今回も同じ規模で低温期が続くと、2030年ごろまで平均気温が上がらない可能性がある。IPCCの長期見通しが正しければその後は気温が再び上昇することになる。
IPCCに参加する研究者は、近未来の気温を正確に予測するため、自然変動の発生時期を考慮した計算機シミュレーションに乗り出している。
寒冷化との関係で太陽活動の「異変」も注目されている。米航空宇宙局(NASA)は昨年9月、「太陽活動が約50年ぶりの静かさ」と発表。その後も太陽活動は静かな状態が続いている。太陽の日射量の変化のほか、太陽磁気の変動が地球の気候に与える影響への関心が高まっている。
IPCCは2007年の報告書で、今世紀末までに最大6.4度の気温上昇を予測している。
http://env01.cool.ne.jp/frommanager/fm2009_1.htm
どうでもいい、じじぃの日記。
週刊新潮 4月9日号に櫻井よしこ氏の記事「温暖化はCO2の所為ではない」が載っている。
この頃、「地球温暖化はCO2のせいではない」の記事が目立つようになってきた。
CO2よりも太陽黒点の活動の方が、温暖化に関係しているのではないかという説である。
南米のパタゴニアで氷河が、この55年間で4.2キロ・メートル後退しているという。
2000年までの55年前といえば、ほぼ、じじぃの生まれた時期である。
人間活動で、CO2が大量に吐き出され始めた時期と一致する。
人間の活動が無くても、今から64年前(55+9)から、パタゴニアの氷河が溶け出していたであろうか。
勿論、太陽活動の影響はあるだろうが、この自然現象を太陽活動だけで説明できるのだろうか。
追記。
4月19日の東京新聞に以下の記事が掲載された。 (一部抜粋しています)
「CO2は大気を汚染」 米、温暖化対策法を後押しか
環境保護局(EPA)は17日、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスは大気汚染物質であり、大気浄化法による規制対象になるとの見解を発表。国民からの意見を募るなど規制に向けた手続きに入った。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009041801000213.html