ノーベル生理学・医学賞 カタリン・カリコさんら 新型コロナウイルスワクチンに欠かせない技術を開発|TBS NEWS DIG
アレクサンダー・フレミング / 細菌学者
Vol.03アレクサンダー・フレミング / 細菌学者
2022.07.12 sciencingstyle
アレクサンダー・フレミング。
世界初の抗生物質「ペニシリン」を発見した、近代医学の変革者だ。
1881年8月6日にスコットランドで生まれた彼は、二度の世界大戦を経験した73年の生涯の中で、いったいどのようにしてイノベーションを生み出したのだろうか。彼のストーリーを学ぶことは、現代を生きる研究者である我々にも、きっと大きな気づきを与えてくれるはずだ。
https://sciencingstyle.com/column/innovation_vol03/
『人が病気で死ぬワケを考えてみた』
森皆ねじ子/著 三笠書房 2023年発行
2章 「感染症」その② 「ウィルス」に寄生されて死ぬということ…ワクチンで予防すればパンデミックも阻止! より
なぜウィルスは「星の数ほどある」?
ウィルスって、どのくらいの種類があるのでしょうか。
水ぼうそう、はしか、風疹(ふうしん)、肝炎ウイルス(A~E型)、
ヘルペス、ポリオ、おたふくかぜ、
SARS(サーズ)、天然痘、狂犬病、デング熱、
HIV(エイズの原因になるウイルス)、
黄熱病(おうねつびょう)、エボラ出血熱、
よくあるのどの風邪、よくあるお腹の風邪、……etc.
皆さんが知っていそうな有名どころだけあげても、これくらいあります。さらに、「よくある風邪」のウイルスだけで、実は100種類以上はあるのです。
そして基本的にウイルスには薬が効きません。
「え、ウイルスの特効薬ってないの?」
「え、ウイルスの特効薬ってないの?」と思いましたよね?
はい。ウイルスの「特効薬」はまだ見つかってません!!
理由は多くあります。まず、サイズが小さくて、構造がシンプルすぎること。細菌とくらべてもかなり小さくシンプルな構造ゆえ、薬が攻撃するための「標的」を定めにくい。攻撃目標ポイントをなかなかつくれないのです。
また、サイズが小さいゆえにこまわりがきくのか、しょっちゅうDNAが変化する。進化も早くて毎年構造が組み変わったりする。もう、
つきあいきれん!
そんで、すぐに変異して種類もめちゃくちゃたくさんできる。だから、せっかくつくった薬もあっという間に効かなくなっちゃう!
さらにさらに、人間の細胞の中で増殖するので、攻撃がしづらい。攻撃すると人間のものと細胞も死んじゃうので、うかつなものはつくれない(これは結核と同じですね。細胞の中で増えるからやりにくい)。
そんなこんなで細菌に対する抗生物質のような、「いろんなウイルスに効く薬」はいまだにつくられていません。だから、多くのウイルス感染症は、
自力で治すしかないのです。
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じじぃの日記。