じじぃの「感染症・え、ウイルスの特効薬ってないの?病気の雑学」

ノーベル生理学・医学賞 カタリン・カリコさんら 新型コロナウイルスワクチンに欠かせない技術を開発|TBS NEWS DIG

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=w4H8vqGEubg

アレクサンダー・フレミング / 細菌学者


Vol.03アレクサンダー・フレミング / 細菌学者

2022.07.12 sciencingstyle
アレクサンダー・フレミング
世界初の抗生物質ペニシリン」を発見した、近代医学の変革者だ。
1881年8月6日にスコットランドで生まれた彼は、二度の世界大戦を経験した73年の生涯の中で、いったいどのようにしてイノベーションを生み出したのだろうか。彼のストーリーを学ぶことは、現代を生きる研究者である我々にも、きっと大きな気づきを与えてくれるはずだ。
https://sciencingstyle.com/column/innovation_vol03/

『人が病気で死ぬワケを考えてみた』

森皆ねじ子/著 三笠書房 2023年発行

2章 「感染症」その② 「ウィルス」に寄生されて死ぬということ…ワクチンで予防すればパンデミックも阻止! より

なぜウィルスは「星の数ほどある」?

ウィルスって、どのくらいの種類があるのでしょうか。

水ぼうそう、はしか、風疹(ふうしん)、肝炎ウイルス(A~E型)、
ヘルペス、ポリオ、おたふくかぜ、
SARS(サーズ)、天然痘狂犬病デング熱
HIVエイズの原因になるウイルス)、
黄熱病(おうねつびょう)、エボラ出血熱
よくあるのどの風邪、よくあるお腹の風邪、……etc.

皆さんが知っていそうな有名どころだけあげても、これくらいあります。さらに、「よくある風邪」のウイルスだけで、実は100種類以上はあるのです。
そして基本的にウイルスには薬が効きません。

「え、ウイルスの特効薬ってないの?」

「え、ウイルスの特効薬ってないの?」と思いましたよね?
はい。ウイルスの「特効薬」はまだ見つかってません!!

理由は多くあります。まず、サイズが小さくて、構造がシンプルすぎること。細菌とくらべてもかなり小さくシンプルな構造ゆえ、薬が攻撃するための「標的」を定めにくい。攻撃目標ポイントをなかなかつくれないのです。

また、サイズが小さいゆえにこまわりがきくのか、しょっちゅうDNAが変化する。進化も早くて毎年構造が組み変わったりする。もう、
つきあいきれん!

そんで、すぐに変異して種類もめちゃくちゃたくさんできる。だから、せっかくつくった薬もあっという間に効かなくなっちゃう!

さらにさらに、人間の細胞の中で増殖するので、攻撃がしづらい。攻撃すると人間のものと細胞も死んじゃうので、うかつなものはつくれない(これは結核と同じですね。細胞の中で増えるからやりにくい)。

そんなこんなで細菌に対する抗生物質のような、「いろんなウイルスに効く薬」はいまだにつくられていません。だから、多くのウイルス感染症は、
自力で治すしかないのです。

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じじぃの日記。

ペニシリンはどこに効く?

広域性ペニシリンに感性のあるブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌インフルエンザ菌などに対して効果があり、皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、淋菌感染症、子宮内感染、中耳炎などに使用されます。
   

ワクチンとは

ワクチンとは、病原性(毒性)を完全になくしたり弱めたりした病原体の一部などを接種することで、免疫システムが次の病原体の侵入に備えられるようにして、重篤感染症を予防する薬です。
風邪のウイルスをやっつける薬はない。 抗生物質ペニシリンなど)は,細菌感染症には有効だが、ウイルス感染症には無効です。
   
ウイルスを完全にやっつける薬がつくれたら、ノーベル賞とれちゃうらしいです。