オーストラリア“森林火災” 危機に瀕する「コアラ」たち…(2020年2月17日放送「news every.」より)
山火事 ユーカリとコアラ
ユーカリのパワー ★火災を自分で引き起こすのはなぜか★
2020年5月8日 ひこまる@東大サイエンサー
去年の夏から今年の2月まで、約240日間に渡り、オーストラリアでは非常に大きな山火事が起きておりました。
なぜこれほどの火災が起きてしまったのでしょうか?
いくつか理由はありますが、一つ目として、気候があげられます。
昨年、オーストラリアでは、長期の水不足が起こっており、水の使用量制限が行われてるほどでした。
そして、大きな原因の二つ目は「ユーカリ」の木です。
ユーカリは、葉で蒸発しやすい油分を生成し、空気中にそれらを含んだ気体を放出します。
特にこの活動は夏に活発に行われるので、夏は落雷などの原因で火がついた場合、一気に燃え広がってしまいます。
そのため、オーストラリアでは、ここまでの大規模なものは珍しいですが、慢性的な山火事がおきます。
実はユーカリの樹皮は非常に剥がれやすく、また燃えやすいです。
そのため、火が付くと樹皮は剥がれ落ちて、木の内部まで燃え移るのを防ぎます。
https://note.com/hide_ikedahiko/n/n08f470328414
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ユーカリは山火事とともに生きている!
ユーカリといえば、コアラの食べ物。この情報が有名なせいか、ユーカリにはどこかのんびりしたイメージがある。しかし、その生存戦略は、お世辞にものんびりしているとはいえない。どちらかといえば超タカ派、なんと火事を利用して子孫を増やすのである。
ユーカリの木にはテルペンという油が多く含まれる。このテルペンは揮発性で、しばしば山火事の原因になる。いざ火事が起こると、ユーカリの種は火に誘発されて発芽する。そして、他の木々が燃え落ちた焼け野原で日光を独占して(!)育つのである。
火事を起こすだけでなく、巻き込まれた場合への対策もバッチリだ。幹の外側は燃えやすくはがれやすいため、火に焼かれると樹皮がぺろんと剥がれ落ちる。これにより、内側の大事な部分は焼かれずに守られる、というわけだ。いまや、オーストラリアの森の9割はユーカリで構成されている。おそるき生存戦略だ。
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じじぃの日記。
意外と「ユーカリ」の木は火事に強いというお話。
ユーカリとコアラとの間に、このような共生関係はなさそうだ。