じじぃの「科学・地球_26_世界史と化学・火の発見とエネルギー革命」

Gesher Benot Ya´Aqov y las capacidades del Homo Erectus.

Gesher Benot Ya´Aqov y las capacidades del Homo Erectus.

publicado por David Sanchez - junio 03, 2011
Sin embargo hay un yacimiento que se cree esta asociado al Homo Erectus y que a lo largo de los ultimos anos ha ido rescatando para el estudio del comportamiento de estos seres humanos, evidencias de una complejidad extraordinaria para la antiguedad que nos ocupa: se trata del yacimiento de Gesher Benot Ya´Aqov, ocupado entre hace 700.000 y 800.000 anos, a finales del pleistoceno inferior y en los inicios del pleistoceno medio.
https://prehistorialdia.blogspot.com/2011/06/gesher-benot-yaaqov-y-las-capacidades.html

現代的生活の起源はホモ・エレクトス

2010.01.12 ナショナルジオグラフィック日本版サイト
いわゆる現代人的行動が見られるようになるのは“現生”人類であるホモ・サピエンスが現れた中石器時代(およそ5万~30万年前)以降と長い間考えられていた。
しかし、それより50万年ほど早く、濃い眉毛の突き出た毛深い人類の祖先ホモ・エレクトスがすでに現代的な生活を始めていたとする最新の研究が発表された。 イスラエル北部にあるゲシャー・ベノット・ヤーコブ遺跡で、社会的組織が形成され、コミュニケーションが行われ、また日常生活を営む場所と労働のための場所が区別されていたことを示す最古の証拠が発見された。これらはすべて現代人的行動の顕著な特徴と考えられている。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2157/

ダイヤモンド社 絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻健男(著)

【目次】
1  すべての物質は何からできているのか?
2  デモクリトスアインシュタインも原子を見つめた
3  万物をつくる元素と周期表

4  火の発見とエネルギー革命

5  世界でもっともおそろしい化学物質
6  カレーライスから見る食物の歴史
7  歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
8  土器から「セラミックス」へ
9  都市の風景はガラスで一変する
10 金属が生み出した鉄器文明
11 金・銀への欲望が世界をグローバル化した
12 美しく染めよ
13 医学の革命と合成染料
14 麻薬・覚醒剤・タバコ
15 石油に浮かぶ文明
16 夢の物質の暗転
16 人類は火の薬を求める
18 化学兵器核兵器
https://www.diamond.co.jp/book/9784478112724.html

『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』

左巻健男/著 ダイヤモンド社 20210年発行

4 火の発見とエネルギー革命 より

人類はいつから火を利用してきたのか?

人類は、二足歩行をすることで自由になった「手」で、道具を使うようになり、火を利用するようにもなった。おそらく人類は、火山の噴火あるいは落雷によって木や草が燃え出すなどの自然の火災から、燃焼という現象を発見したのだろう。
そして、「野火」へ接近し、火遊びなどに一時的に使うなかで、少しずつ火を恒常的に使用するようになっていったのだと思われる。その後、人類は木と木の摩擦によって火をつくり出す方法を発見した。
火を知った人類は、あかり、暖房、調理、猛獣からの防御に火を利用してきた。
それでは、人類が火を利用し始めたのはいつ頃のことだろうか。まず大きく人類の進化を見ていこう。人類史は、約700万年前に始まったと考えられており、大まかに初期猿人、猿人、原人、旧人、新人と時代区分をすることができる。
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考古学上、人類が火を使用した可能性がある遺跡はいくつか見つかっている。たとえば、100万年から150万年前のものでは。焼けた骨が見つかった南アフリカのスワルトクランス洞窟、焚き火と関連して高温に熱せられた医師が見つかった東アフリカのケニアのチェソワンジャ遺跡などがある。しかし、落雷などの自然現象の可能性もあり、確証には至っていない。人類が意識的に火を使った証拠を見つけるのは難しいのだ。

火の使用をはっきり伝えるもっとも古い遺跡は、焼けた種(オリーブ、大麦、ブドウ)、木、火打ち石が発見された75万年前のイスラエルのゲシャー・ベノット・ヤーコブ遺跡だ。

ホモ・エレクトスなど原人の時代だ。火打ち石はいくつかの場所に集められており、焚き火をしていたと推定される。手斧や骨(体長1メートルほどのコイなど)も見つかっているので、焚き火を囲んで木の実や魚などを食べていたのだろう。
火を使用した明確な証拠が多いのは、旧人ネアンデルタール人の時代からだ。
人類がはじめて火を使った時期を考古学が明確に示さないのならば、生物学的に考えてみようと試みたのがリチャード・ランガムである(『火の賜物 ヒトは料理で進化した』NTT出版)。
彼は人類化石をもとに、料理した食物に適応した結果の解剖学的変化から、火の使用、つまり料理が始まった時期を推定した。たとえば、生肉を食べることから料理した肉を食べるようになったと仮定しよう。加熱すると、肉はやわらかくなり消化吸収がよくなるので、人類の臼歯は小さくなり、胃腸の容量が小さくなる。消化に費やすエネルギーが少なくてすむので、脳のほうにエネルギーを振り向ける余地ができ、脳容量が大きくなる変化が起こる。そうすると、火の使用の始まりは、180万年前の原人ホモ・エレクトスの時代と推定することができるのだ。

燃料の歴史とエネルギー革命

人類は火を利用し始めてから長い間、おもに木および木炭を燃料にしていた。
しかし、鍛冶(かじ)、染物、陶器、ガラス、レンガなどの燃料の需要が高まると深刻な木材の不足が起こるようになった。12~13世紀にはイギリス、ドイツで石炭の本格的採炭が、さらにはコークスを使う近代製鉄が始まると、石炭の消費量は飛躍的に増大。これが産業革命の原動力となってイギリスの世界制覇が完成する。1765年、イギリスのジェームズ・ワット(1736~1819)による蒸気機関の改良は画期的で、蒸気機関の蒸気をつくるための石炭を燃料の主流に押し上げた。
有史以来の木(薪)や木炭から石炭への転換は、「第一次エネルギー革命」と呼ばれる。
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しかし、強力なライバル――電力が台頭すると、照明用、動力用の石炭ガスは電力に敗退する。電力による白熱灯とモーターの時代になっていった。それでもガスは燃料用としての用途は残り、都市ガス事業は熱エネルギーを供給する事業へと大きく発展していった。ガスの成分は、石炭ガスから、大気汚染物質を出しにくく、供給の安定性が高い天然ガスに変わった。
エネルギーの勝者である電力も、主力の火力発電は、石炭、石油、天然ガスの燃焼で成り立っており、高温・高圧の水蒸気をタービンに送り、発電機を回して発電している。
第二次世界大戦後、中東の豊富な石油資源が開発され、また、タンカーの大型化によって輸送費が低下した。そのため、燃焼が容易で灰も出ず、パイプラインで遠距離大量輸送が可能であり、石油化学工業としてさまざまな製品をつくる原料になる「石油」が石炭を圧倒するようになった。1940年代末に始まったこの傾向は、1950年代末には顕著になった。これを「第二次エネルギー革命」という。
一般には、第一次、第二次などと分けずに、第二次エネルギー革命を「エネルギー革命」と呼ぶことが多い。石炭(固体)から石油と天然ガスの流体(液体と気体)への転換なので「エネルギーの流体化」ともいわれる。