自民総裁選 高市早苗氏 出馬に意欲【モーサテ】
『夕刊フジ』2024年8月22日発行
自民党総裁選「誰が選ばれてほしいか」調査 候補者11人中、1位は高市早苗氏…若手候補の小林鷹之氏、小泉進次郎氏は何位に?
産経リサーチ&データ調査
産経グループのマーケティング会社「産経リサーチ&データ」が自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)で誰が選ばれてほしいかを調査したところ、高市早苗経済安保相が35.9%でトップだった=別表。
報道などで名前が挙がる11人を選択肢としているが、「自民党支持者」や「自民党員」の回答でも高市氏の人気が高く、保守層からの期待の高さがうかがえる。
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『疑う力』
真山仁/著 文春新書 2024年発行
世の中で“常識”とされていることは、本当にそうなのか。「資本主義が限界を迎えている」「日本は分断されている」「地球温暖化は悪」…。「正しいを疑う」を座右の銘としてきた社会派作家が、自分らしく生きるヒントを考える特別講義。
第2章 分断された民主主義 より
最後まで立っている人が、勝つ
いま、昭和史を題材にした小説を準備しています。今なぜ昭和史を? と思われるかもしれませんが、「なぜ日本が戦争をしたか」を理解している日本人はほとんどいないと強く感じているからです。
歴史的人物の名前や事件、出来事は知っているけれど、ピースだけで全体像はつかめていない。
なぜ自分たちで戦争を終わらせることができずに、みすみす原爆を2発も落とされてしまったのかも、よくわかっていない。
100万人のアメリカ兵を守るために原爆を落としたというのがアメリカの言い分ですが、それは、嘘です。
そういうことを小説を通じて考えてもらいたいと思っています。ただ、残念ながら、私の小説ではそれほど多くの人には届きません。でも、だから書いてもしょうがないとあきらめるのではなくて、書き続けていれば、いつか誰かの目に止まると信じています。
「ラストマン・スタンディング」という言葉がとても好きです。最後まで立っている人が、勝つ。
どうせやっても無駄だと1回や2回の挑戦であきらめるのではなく、2回でダメなら3回、3回目もダメなら4回……とやり続けたい。執着ということが、今ではネガティブにとらえられるようになりましたが、日本は、意地や執着を尊いと感じる文化を持つ国でもあります。
一発発起して行動する人を称(たた)え、応援する。
疑問や違和感があれは、解きほぐす努力を怠らない。
そういう思考や行動が、民主主義の土壌を豊かにし、異なる価値観の人を繋(つな)いでいく――。
それは、けっして難しいことではありません。
そして、いつか若い世代によって、日本らしい民主主義が確立できたら、チャーチルに言ってやりましょう。
「民主主義も悪くない」と。