じじぃの「アメリカ大統領選(2024)・激戦州の1つ・ネバダ州!アメリカの雑学」

ネバダ州 「核実験ツーリズム」


1950年代の観光客向け「核実験ツーリズム」の貴重にして恐ろしい写真

2020年11月15日 Buzzap!
第二次世界大戦後にカジノのラッシュに沸くラスベガス。
1951年に最初の地上核実験が行われると、その「スペクタクルなショー」はたちまち「核実験ツーリズム」として人気を博します。
https://buzzap.jp/news/20201115-nevada-las-vegas-atomic-tourism/

アメリカ50州がサクッとわかる本』

国際時事アナリスツ/編 河出書房新社 2024年発行

政治風土・州法・産業・歴史などの基本データと米国の「今」を象徴する“各州の最も興味深いトピック”を厳選!同じアメリカでもこんなに違うとは…。大国の強さも弱さも、この州からわかる!

ネバダ州 カジノの聖地ラスヴェガスがある「砂漠の州」 より

面積と人口 ニュージーランドよりも大きな州
ネバダ州の面積は、28万6352km2ニュージーランドより大きく、フィリピンよりも小さな面積だ。人口は、317万人程度。1990年の人口は120万人程度だから、かなりの増加傾向にある。

地勢と気候 起伏に富んだ地形に広がる砂漠地帯
合衆国の南西部に位置する内陸州。州全体が山がちで、しかも砂漠地帯だが、州の西に位置するシエラネバダ山脈を越えると、カリフォルニア州だ。起伏に富み、州の最高峰は標高4007mのバウンダリー山だ。最低地点の標高は、146mだ。乾燥した砂漠気候にあり、標高によって異なるが、夏はかなり気温が上がる。

政治風土 激戦州だが、このところ民主党が連勝
激戦州の1つだが、このところ民主党の連勝が続く。オバマ、ヒラリー、クリントン、バイデンが制している。

州の9割近くを連邦政府が所有する事情
ネバダ州はラスヴェガスの繁栄によって経済成長を果たしているが、逆にいえば、ラスヴェガスを除けば、多くが砂漠である。ネバダ州の砂漠地帯は、「グレートベースン」といわれる。グレートベースンには国立公園もあるが、農業にはまったく向かない。そのため、開拓農民はグレートベースンにはいない。

アメリカには、1862年に制定された「ホームステッド法」がある。およそ65ヘクタールの土地で5年以上農業を行なえば、その土地は無料でもらえるという法だが、ネバダ州のグレートベースンはこれを阻(はば)んでいる。そのため、州面積の86%を連邦政府が所有したままとなっている。

連邦政府所有の土地が多いため、ネバダ州は隣のニューメキシコ州とともに、核実験場となってきた歴史がある。核実験場の隣には、地下核処理施設も造られている。