じじぃの「高速増殖炉もんじゅ・夢の原子炉の後始末!プライムニュース」

高速増殖炉って何? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oiMkd_-nteo
核燃料サイクルpbs.twimg.com HPより)

核燃料は「リサイクル」できる? よくわかる原子力
核燃料サイクルという言葉を知っていますか?
「石油や石炭などは一度使うと二度と使えないけれど、ウランはリサイクルすることが出来ます」
「使用済み核燃料の再処理を繰り返せばウラン資源を数十倍も有効に活用できます」
しかし、この計画は経済的にみても、安全性の面でも問題が多いため、地元の反対も強く、本格的な実施の見通しはたっていません。さらに、MOX 燃料を燃やしたとしても、その燃料を再処理する施設は、現在その計画すら存在しません。したがって図2 にもプルサーマルの先、再処理、再利用は描くことができず、サイクルにはならないのです。それにもかかわらず、教材には「日本では、ウラン資源の有効利用の観点から、再処理を行い燃料をリサイクルすることを基本としています」と記載しています。
http://www.nuketext.org/recycle.html
時空を超えて 「宇宙を支配する法則は何か?」 (追加) 2017年4月27日 NHK Eテレ
【案内人】モーガン・フリーマン
著しい科学技術の発達にも関わらず、宇宙はいまだ謎に満ちている。宇宙をすべて支配する法則はあるのだろうか? 飛躍的に謎の解明をけん引する量子力学の可能性に注目する。
人類は科学知識を発達させることで謎をひとつひとつ解明し石器時代からコンピューターの時代へと文明を進歩させてきました。
しかし、その根本が揺らぎ始めています。
これまで正しいと思われてきた物理法則が間違いかもしれないと分かってきたからです。
アメリカ・パデュー大学の研究室でジェリー・ジェンキンスとエフラム・フィッシュバッハはそれまで信じられてきた物理法則が崩れるのを発見しました。
2006年12月のことです。
スペースシャトルの宇宙飛行士たちが国際宇宙ステーションにいて船外活動をしていた時太陽フレアが起きました。
全員が船外にいたので大きなニュースになりました。
ジェンキンス、「私はこれがどんなふうにデータに記録されているか興味を持ちました」
核物理学者であるジェンキンス放射能に注目しました。
太陽からは常に放射性の原子が放たれています。放射性の原子は不安定で安定するまで崩壊し続けます。
「放射性崩壊」と呼ばれる現象です。
放射性崩壊は外部からの影響を一切受けない現象だと考えられてきました。
放射性崩壊の状況を表すグラフです。ずっと標準的な値を示していますが、太陽フレアが起きた12月13日になると突然標準のラインを離れています。その状態が4日間続きました。
放射性崩壊のペースは常に一定のはずなのに、太陽フレアが影響を与えたように見えました。
理論物理学者のフィッシュバッハはこのような事態がなぜ起きたのか原因を探ろうとしました。
放射性崩壊に関する知識は原子力核兵器電子工学医療機器など幅広い分野で応用されています。
この基本原則が間違っているとしたら現代文明の根幹が揺らぐ可能性すらあります。
放射性崩壊は外部からの影響を一切受けない。それは物理学のさまざまな領域における基本原則です。
もし、それが間違いだとすれば理論的な面でも応用的な面でも重大な変化が生じます。
ジェンキンスとフィッシュバッハは更なるミステリーを発見しました。
放射性崩壊は太陽フレアに影響されていただけではありません。
地球と太陽の距離によっても変化するように見えたのです。
地球が太陽に近づいた1月4日に放射性崩壊のスピードが速まり太陽から遠ざかると遅くなるように見えました。
例えるならこんな具合です。
フィッシュバッハ、「私が太陽で、ジェンキンスが地球。バケツ内のボールが放射性物質の原子です。地球が太陽を中心に楕円軌道を描いて動いています。そして、太陽に近づく時期になるとより多くの放射性崩壊が起きます。この僅かな変化が人間に大きな影響を及ぼす可能性があります。例えば、がん患者はがん細胞を殺すための放射線治療を受けることがあります。もし、時期によって放射線量が変化するなら患者の健康を守るためその変化を知る必要があります」
2人の発見は文明の大規模な混乱を防ぐことになるかもしれません。
太陽フレアが発生する40時間前から放射性崩壊のペースに変化が見られます。そしてフレアが収束すると元のペースに戻ります。
これを太陽フレア発生の予測に使える可能性があるということです。
今後、非常に巨大な太陽フレアが発生した場合、全ての人工衛星が破壊される可能性があります。
そうなった場合、テレビ電話、GPS、インターネットなど現代文明を支えているコミュニケーションシステムが崩壊します。
事前に太陽フレアの発生を予測できれば最悪の事態を防げるかもしれません。
このような現象がどうして起きるのかを理解する必要があります。
これは人類の物理学的な知識を総動員して解明すべき謎だと思います。
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2017-04-27/31/26843/1988023/
プライムニュース 「もんじゅ 夢の始末 知恵の塊?錯誤の山? どうなる核燃サイクル」 2016年9月29日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】馳浩(前文部科学大臣 自由民主党衆議院議員)、山際大志郎(元経済産業副大臣 自由民主党衆議院議員)、田坂広志(多摩大学大学院教授 元内閣官房参与
高速増殖炉もんじゅ」が廃炉を含め抜本的に見直されることになった。
政府は、原子力発電所の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを燃料として再利用する「核燃料サイクル」政策は堅持するとしているが、日本の原子力政策は根底から見直しを迫られることになりそうだ。
原子力エネルギー戦略の今後は?消費し切れずに蓄積して行くプルトニウムをどうすべきか?日本の原子力政策の行方を議論する。
高速増殖炉もんじゅ」 “夢の原子炉”の後始末と課題
田坂広志、「民間の知恵を使うという時に寄りあい状態でやるスタイルは卒業するべき。オールジャパンという言葉ぐらい危ないものはない。オリンピックもそうだが、みんなでやろうみんなの責任だというときぐらい無責任になることはない。この辺りを日本は曖昧にしてしまう。制度的にこれをしっかり改革しないと、誰が責任者か分からないというこの構造を卒業しろというのが今の時代が求めている大きなテーマだ」
提言 「原子力との向き合い方かくあるべし」
馳浩 「他人のふんどしですもうとるな」
 エネルギーに関する研究開発はナショナル・フラッグでなくてはならないので、この火を絶対に消してはならない。高速増殖炉はフランスとの共同開発になるかわからないが、我が国独自の研究開発を進める。
山際大志郎 「国家百年の計」
 国家百年の計と言うが、エネルギー政策は非常に長い時間がかかりその中で様々な可能性を消してはならない。その課題の1つが高速増殖炉だ。
田坂広志 「国民にとっての選択肢の多様性」
 今、化石燃料も含めていろいろな可能性を探っている。核燃料サイクルに対してワンススルー方式という世界全体で見ても主流の使用済み燃料をそのまま最終処分するオプションも政策的にそろそろ考えてみるべき時期。高速増殖炉の可能性もチャレンジしてみる。国民のエネルギーについての選択肢を多様化していくことをこれからやるべきだ。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d160929_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d160929_1
放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ―世界的権威の特別講義』 ロバート・ピーター・ゲイル/エリック・ラックス/著 朝長万左男/松井信彦/訳 2013年発行
原子力発電と放射性廃棄物 (一部抜粋しています)
使用済み核燃料をどうするかについては論争が絶えないうえ、政治上および公共政策上の難題が山積している。1987年、アメリカのエネルギー省は、国内に当時104基あった原子炉から出る放射性廃棄物の貯蔵施設を1998年までに用意するよう指示された。それを受けて、ネバダ州ユッカマウンテンの地下深くに特別設計の貯蔵所を建設して埋めることが決定された。ユッカマウンテンはラスヴェガスから140〜150キロほどのところにある火山岩地帯で、ネバダ核実験場の一部だったところだ。アメリカ政府はそれから20年かけてユッカマウンテンで建設を進めてきたものの、一部のネバダ州民と同州選出の連邦議会議員が、放射性廃棄物をそこに埋めることに反対している。そうこうしているあいだも放射性廃棄物は増え続け、廃棄物を出した原子力発電所の減る一方の敷地内で、長期保存用として設計されていないプールに入っている。2015年以降に運転を開始する原子炉には、使用済み核燃料を少なくても18年貯蔵できる施設の保有が義務付けらている。
使用済み燃料は危険だが量は驚くほど少なく、安全に貯蔵することは現実的であり、言うまでもないがそうする必要に迫られている。アメリカの原子力発電所で過去50年にわたって使われたウラン燃料のセラミックスペレットをすべて1ヵ所に集めたとすると、アメリカンフットボール場ほどの広さを約6.4メートルの深さで埋め尽くす(やるなら机上でだけだ。本当にやったら連鎖反応が起こりかねない)。核廃棄物は寿命が長く、たとえばプルトニウム239の半減期は2万4000年で、大部分が崩壊するのに24万年かかり、当然ながら、大きな懸念材料に思えるが、それだけでは現状を捉えていない。電池から出る鉛など、ほかにも多数ある毒性の廃棄物や化学物質はまったく崩壊しない。言ってみれば半減期は無限だ。何かが存在するというだけでは、それにさらされることにはならない。だが、きわめて有害な廃棄物はすべて隔離する必要があるのに、そうはされていない分が膨大にある。
ニューメキシコ州アルバカーキ近郊にあるサンディア国立研究所の科学者らは、水深1万2000フィート(3700メートル弱)の海底の柔らかく粘り気のある泥のなかに核廃棄物を貯蔵する可能性を探っている。一案では、廃棄物を魚雷に載せ、海底の数十メートル下までもぐり込ませる。廃棄物を覆う筐体に腐食や漏出が起これば微量が放たれるかもしれないが、残りは構造プレートの堆積物に捉えられたまま、やがていっそう深いところへ沈んでいく。ほかに、ロケットの故障に付随するリスクがあるが、使用済み核燃料を宇宙空間へ送り出すという案もある。
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放射性廃棄物をリサイクルして原子炉に燃料を事実上いくらでも供給できるとしたら? 可能性はある。高速増殖炉では、プルトニウム燃料と、中性子を吸収させて核分裂燃料に変換できる物質とを炉に満たすと、使ったより多くの燃料ができる。核分裂で生まれる余分な中性子を使って、核燃料にならない物質(ウラン238)を燃料(プルトニウム239)に核変換できるのだ。さらに、運転が開始されれば、そのあと必要になる燃料は天然のウラン238だけで、ウラン235が濃縮されたウラン238ではなくなる。
こうした利点があるものの、高速増殖炉には欠点が多い。ふつうの核分裂型の原子炉と比べて、建造と運転がはるかに複雑で費用もかかる。もっと重要な問題は、高速増殖炉の内部のプルトニウムは、テロリストやならず者国家核兵器づくりに転用できることだ。またプルトニウムを抽出するために燃料の再処理が必要だが、それにより放射性廃棄物がつくり出され、高線量被ばくの可能性が生じる。1977年にカーター政権が使用済み核燃料の再処理をやめて以来、アメリカ政府の公式方針はそのままだ。

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じじぃの日記。
人間は核を取り扱えるほど賢くはないのではないか。福島第一原発高速増殖炉もんじゅ」しかりだ。
人間がウランとかプルトニウム半減期を短くできれば、もんじゅも継続可能かもしれない。