じじぃの「生命のスペクトラム・生命と非生命の壁!生命誕生の雑学」

【生命誕生】深海熱水噴出孔の世界 生命はどのようにして誕生したのか? | ガリレオX 第152回

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gi33-O3havQ

地球生命の5つの特徴


まさか…生命と非生命が「区別できない」とは…! それでも地球型生命に2つの「絶対必要な分子」があった

2024.04.23 現代ビジネス 小林憲正

ガチに定義する前に「特徴」を整理してみよう
ここで、これから生命について議論していくために、とりあえず「定義」にはこだわらず、私たちの知っている地球生命の「特徴」を述べておくことにしましょう(図、画像参照)。

1.地球生命は水と有機物に依存したものです。これが大前提です。
2.地球生命は外界と区別する「細胞膜」を持っています。細胞膜はおもにリン脂質でつくられています。
3.地球生命は細胞膜の中で化学反応を行います。これは「代謝」とよばれます。代謝は、酵素というタンパク質が触媒となって、コントロールされています。
4.第四に、地球生命は「自己複製」を行うことにより、増殖します。
5.地球生命は環境の変動に応じて「進化」(変異)します。

最後の2つ(4と5)が可能になるのは、核酸のおかげです。
以上のことから、「地球型」生命の誕生には、リン脂質、タンパク質、そして核酸が必要であることがわかります。
https://gendai.media/articles/-/127696?page=2

『生命と非生命のあいだ』

小林憲正/著 ブルーバックス 2024年発行

第8章 生命のスペクトラム より

生命のスペクトラムで生命と非生命の壁を壊す
生命とは何か。その定義が難しいことを繰り返し述べてきました。いろいろな生命の定義が試みられてきましたが、それぞれの考え方で生命と非生命の境界は異なることになります。

かりに、図(画像参照)に示した5つの特徴を生命の「定義」とした場合を考えます。多くの研究者が最初にあったと考えるRNAワールドにおいて、リボザイムのような触媒機能を持ったRNAがなんらかの袋に入っていれば、5つの特徴を満たすので生命となります。しかし、触媒機能を持つRNAを、ヌクレオチドをつなげる形でつくるのは、序章で述べたように至難の業です。ヌクレオチドだけのライブラリーからつくるのも大変ですが、実際のライブラリーにはヌクレオチド以外のものもたくさんあるはずなので、さらにその確率は下がります。

しかしながら、RNAワールドに至る道筋には、ほかにもさまざまな経緯があると考えられます。多種多様な分子のライブラリーから、さまざまな経路にそって、自己複製あるいはその前段階としての自己触媒の能力を持つ分子が少しでも発生すれば、それらが、そうでない分子よりも最初はわずかに頭角を現し、やがて急速に増えていくでしょう。

膜についても、ただの有機物の凝集体(他の分子をすきまにはさんだもの)から、きれいな膜状のもの、さらに現在の細胞膜のように膜外からの必要なものを取り込んだり、不要なものを外に出したりできる高性能なものまで、さまざまなレベルがあります。これらの機能のレベルは、飛び飛びではなく、連続的でしょう。

こうしたことから、生命と非生命とのあいだも、スペクトラム(連続的)であるとは考えられないでしょうか。
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もしエウロバやエンケラドゥスにまだ十分に進化していない生命システムが存在していれば、それぞれの「熱水噴出孔」で新たな生命システムが生まれては競い合っている様子が見られるのかもしれません。

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じじぃの日記。

小林憲正著『生命と非生命のあいだ』という本に「生命のスペクトラムで生命と非生命の壁を壊す」があった。

「かりに、図(画像参照)に示した5つの特徴を生命の『定義』とした場合を考えます。多くの研究者が最初にあったと考えるRNAワールドにおいて、リボザイムのような触媒機能を持ったRNAがなんらかの袋に入っていれば、5つの特徴を満たすので生命となります」

この本のタイトルは『生命と非生命のあいだ』だ。

生命と非生命の間には越えられないほどの大きなギャップがある。

最近の研究で生命誕生は、海底にある「熱水噴出孔」で高温の熱水が噴き出している場所が有力だ。

「なんと、原始の大気に陽子線をあてたら『がらくた分子』ができた…! じつは、これこそが『生命のはじまり』かも」

「熱水噴出孔」でも、がらくた分子がたくさんできているんだろうなあ。

信じるか信じないはあなた次第です。