じじぃの「旧世界に生きる中国とロシア・民主主義のパラドックス!逆説の雑学」

弱体化するロシア 中国が望むプーチン氏の延命【2022年4月8日 #報道1930】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=iso-pWcOfaQ

旧世界に生きる2人のリーダー?


プーチン旧約聖書の世界に住んでいる。

2022年5月28日 note
私は、「プーチン大統領プーチン大統領を支持するロシア人は、(唯一絶対神=神に選ばれた最高権力者プーチン露大統領に従わないものは抹殺すべき)という 旧約聖書の世界に住んでいる」と考えます。

このために、市民革命を経て旧約聖書の影響から脱皮して、新約聖書の世界になりつつある現在の欧米社会では、過去のアフリカでの奴隷貿易南北アメリカ大陸での虐殺行為に対して、悔恨の情が広がり謝罪されるようになってきています。

ただ、今もってロシアとその周辺では、「旧約聖書新約聖書が合体した、古いキリスト教理論」が息づいています。

https://note.com/nanaehasegawa/n/nad7b91d5b480

『2050年の世界――見えない未来の考え方』

ヘイミシュ・マクレイ/著、遠藤真美/訳 日経BP 2023年発行

第6章 政府、そして統治はどう変わっていくのか より

代表制民主主義はなぜ支持されなくなっているのか

1990年代、ソ連が崩壊した後には、なんらかの形の自由民主主義が世界の統治システムの主流になるだろうと考えられたが、その安易な前提は崩れている。
共産主義の中国は、一党支配による統制を強めながら、経済の自由化を進めている。ソビエト崩壊後のロシアの野蛮な民主主義は文字どおり野蛮になっている。インドやロシアでは有権者過半数が独裁的な政府をを選んでおり、民主主義が発しているその明確なシグナルにさえ、西側のリベラル・エリートは衝撃を受けている。
そのエリートたちにとっては、ヨーロッパの一部の国とアメリカの有権者も「誤った」答えを示している。

なかには前もって完全に予測されていたこともある。1990年代はじめには、アメリカでリベラル・エリートに対するポピュリストの反乱がなんらかの形で起きるだろうと考えられていた。実際にわたしは前著『2020年 地球規模経済の時代』でそう予測している。また、イギリスはおそらくEUを抜けるだろうとも考えられていたし、それも本のなかで指摘している。だが、中国がこれほど発展するとは考えられていなかった。中国が経済を成功させて、増加する中間層の欲求を満たすのは、中央集権体制の下では厳しいだろうと思われた。しかしこれまでのところ、うまくいっている。それはとても大きな成果ではあるものの、民主主義の下で暮らさなくともそれなりに豊かになれるチャンスは十分にあるというメッセージともなる。一部の民主主義国はほかの国よりも経済的に成功しているが、ソ連、東ヨーロッパの衛星国、毛沢東時代の中国が実践した共産主義の下で国民の大多数が貧しい生活を強いられたことは広く知れわたっていた。中国の台頭はそれを一変させた。

そしていま、代表制民主主義は多方面からさまざまな攻撃にさらされている。左派からも右派からも、国内からも国外からも、支持派からも反対派からも、直接民主主義を支持する人からも、「強い指導者」を求める人からも、という状況で数え上げたらきりがない。こうした課題の場合、攻撃側のイデオロギーと切り離して、なんらかの視点から全体を見なければいけないのだが、そこがむずかしい。

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じじぃの日記。

ヘイミシュ・マクレイ著『2050年の世界』という本に、「代表制民主主義はなぜ支持されなくなっているのか」があった。

共産主義の中国は、一党支配による統制を強めながら、経済の自由化を進めている。ソビエト崩壊後のロシアの野蛮な民主主義は文字どおり野蛮になっている」

ウェストファリア条約・・・ 1648年、ウェストファリア会議で成立した三十年戦争講和条約。主権平等と内政不干渉が原則。

ロシアはなぜウクライナに侵攻したのか?

ギリシア正教の流れを汲むロシア正教は、欧米を中心に広がった「ウェストファリア条約」に組みしなかったからという説があります。

だからプーチン大統領は、「自分たちロシア人は素晴らしいという自画像を抱いていて、ロシア人は正義を行っていると信じて、ロシアに従わないウクライナを侵攻した」というものです。

「民主主義のパラドックス

もしかしたら、プーチンウェストファリア条約を知らなかったのかもしれない。

もしかしたら、中国は民主主義を一度も経験していないのかもしれない。
(香港にはかつて民主主義があった)