じじぃの「ジム・ロジャーズ・2030年世界地図・第3章・韓国・未来・南北統一」

サムスン営業利益↓85% 半導体市況が低迷【 WBS 】(2024年1月9日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=Rc-TECM7KMw

図1 2023年半導体メーカー上位10社の売上高ランキング


2023年半導体売上高ランキングと時価総額について考える

2024年01月22日 ITmedia
2023年の半導体市場は、メモリの不況が目立ち、全体としてもマイナス成長に終わった。
半導体メーカーの売り上げランキングではNVIDIAが首位に立つ、という画期的な出来事があった。別の調査会社Gartnerは2023年の速報ランキングにおいて、Intelが3年ぶりに首位に返り咲き、NVIDIAが12位から5位に躍進した、と発表している。ただしNVIDIAの昨今の勢いを考えると、ランキングでもNVIDIAIntelSamsungを脅かす存在になる可能性が高い。
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2401/19/news044.html

国連「豊かさ(HDI)」ランキング、日本24位に後退…アジアでは香港・シンガポール・韓国に続いて4番目

2024/03/14 読売新聞
報告書によると、1位はスイスで、ノルウェーアイスランドと続いた。アジアでは4位の香港が最も高く、シンガポール(9位)、韓国(19位)に続いて日本は4番目だった。ロシアは56位、中国は75位だった。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240314-OYT1T50157/

『2030年 お金の世界地図』

ジム・ロジャーズ/著、花輪陽子、アレックス・南レッドヘッド/訳 SBクリエーティブ 2024年発行

ガザ・イスラエル紛争、ウクライナ戦争、台湾有事……。私たちは、人類史上類を見ないほどの混迷の時代を迎えている。世界的混乱はこれからの世界の「お金の流れ」を大転換させつつある。これからの日本と世界は、一体どこへ向かうのか。10年後のお金の世界地図!

第3章 世界的投資家が予測するこれから10年で「沈む国」

「沈む国」「伸びる国」はここで決まる より

国の「バランスシート」に注目する
ここから10年で「沈む国」「伸びる国」を予測するにあたり、1つの指標となるのは債務である。

重要なのは、その国がどれだけ資産を持っているか、そして負債がどれだけあるかだ。

企業のバランスシートを見るように、国を見るときもバランスシートに注目すべきである。

資産が多く負債が少ない国は、バランスシートが健全であるため、「伸びる国」の条件を持っているといえる。特に負債が増加していなければ、その国が成長する可能性は高い。

歴史的に見て、重い債務を抱えている国は、暴落を余儀なくされることになる。
国の債務は、さまざまな指標から見る必要がある。

たとえば、貿易収支は非常に重要な指標である。貿易収支が赤字になっていれば、債務が増加増加しているか、今後増加する可能性が高い。それが、国の経済に深刻なダメージをもたらすことになる。

つまり、貿易収支は国の経済を良くも悪しくも大きく変化させるファクターなのだ。

韓国――38度線が開かれるか否か より

朝鮮半島のポテンシャル
国連人口基金UNFPA)の「世界人口白書2023」によると、韓国の人口は5180万人で、すぐに超大国になれるほどの人口や資産を持つわけではない。

もちろん、かつてのイギリスのように、少ない人口で覇権国家になった例もあるが、イギリスには海軍があり、世界に植民地を抱え、そこから上がってくる富を蓄えていた。要するに、莫大な資産を背景に世界を支配していたのである。

それと比較すると、韓国が超大国になるというストーリーは、およそ非現実的であることがわかるだろう。

ただ、もし38度線が開かれ、北朝鮮と韓国の国境が開かれれば大国になる可能性はある。問題は、国境が開かれるかどうかにかかっている。

韓国には強い製造業があり、金融部門の国際競争力も高い。一方で、北朝鮮には高い教育を受けていて、安価な労働力となる人材がいる。

アフリカを見ていると、資産が豊富で負債が少なく、若くて教育の行き届いた労働人口が増え、経済発展の軌道に乗っている国を見つけることができる。

こうした国に倣えば、北朝鮮が経済発展できる可能性はある。北朝鮮はエキサイティングな投資先になるポテンシャルを秘めている。

私は北朝鮮を2007年と13年の2回訪問した経験がある。普段はツアーで旅をすることはないのだが、自由な旅行が許されていなかったので、仕方がなくツアーに参加した。

どこに行くにもガイドがついてきて、行動にはかなりの制限があったが、自分の目で国内の様子を窺(うかが)うことはできた。2013年の北朝鮮は07年とは明らかに違っていることがはっきりわかった。

ポテンシャルが開花するかどうかは、指導者である金正恩総書記の指導力にかかっている。彼は、スイスのベルンに留学し、インターナショナルで教育を受けている。

海外で多感な時期を過ごしたこともあり、北朝鮮の外に違う世界が広がっていることを十分に理解している。スイス留学時代に国際感覚を身に付けたのかもしれない。

北朝鮮の人々も多かれ少なかれ、外の世界についての知識はあり、金正恩が国民を騙(だま)し続けるのは不可能だ。

金正恩は国民に嘘をつかずに、国の成長を選択するだろう。国際感覚を持つ彼が、かつて鄧小平が中国で行った改革開放を北朝鮮で再現する野望を持っているとする見方がある。

そもそも金正恩には、ほかの国の指導者と比較して圧倒的な権力がある。良くも悪くも彼に北朝鮮を大きく変える力を持っているため、経済開放に向かえば北朝鮮の未来は明るいものになるはずだ。

観光地としての伸び代は十分
私は北朝鮮と韓国の統一が、そう遠くない将来に実現すると予想しているし、期待もしている。

北朝鮮と韓国が統一されると、外国から投資を呼び込めるのはもちろん、国内の投資も活性化する。豊富な資金を持つ韓国の財閥が北朝鮮に積極的に投資を行い、ビジネスのノウハウを教えれば、朝鮮半島は発展を遂げるだろう。

今、韓国では結婚を望む若い世代の女性が不足していて、ベトナムやフィリピンの女性と結婚する男性も多いと聞く。しかし、北朝鮮との統一が実現すれば、その問題は解消されるだろう。

さらに、朝鮮半島は観光地としても十分な伸び代がある国だ。
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現時点でいえば、観光に関しては北朝鮮・韓国よりも日本のほうが魅力的だ。ただ、南北が統一した直後は、目新しいものが好きで冒険心を持つ人たちが、興味本気で朝鮮半島にやってくるだろう。そこには観光地もあるし、おいしい食べ物もあるから、やがて観光地としての魅力が世界に波及していき、多くの人が旅行を楽しむようになるだろう。

あるいは両国のスキー場に世界中からスキーヤーが集まり、観光産業が発展する可能性もある。

私が生きている間に、南北統一が実現するかはわからない。ただ、実現したら私たちはドイツが統一したときのような熱狂を目の当たりにするに違いない。

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じじぃの日記。

ジム・ロジャーズ著『2030年 お金の世界地図』という本に、「朝鮮半島のポテンシャル」というのがあった。

ジム・ロジャーズ、

「私は日本が好きであるが、日本が再び大国の地位に返り咲くのは、おおよそ非現実的であると考えている」

一方、

「ただ、もし38度線が開かれ、北朝鮮と韓国の国境が開かれれば大国になる可能性はある。問題は、国境が開かれるかどうかにかかっている」

韓国は日本の約4分の1で、北海道と岩手県を合体させた面積とほぼ同じ広さになる。

朝鮮半島全体の面積は、日本の約58%で日本の本州とほぼ同じ広さになり、人口はおよそ7,600万人になる。

まあ、ジム・ロジャーズさんの言葉からは朝鮮半島が1つになれば国力は日本と同等になるらしい。

韓国は半導体強国を目指している。

韓国のサムスン電子が1月9日発表した去年12月期の連結決算で、本業のもうけを示す営業利益は1年前に比べおよそ85%減った6兆5,400億ウォン=日本円でおよそ7,200億円となった。稼ぎ頭の半導体の落ち込みが目立っており、中国依存の重いツケが韓国経済全体に回っている。
                テレ朝BIZ より

「中国依存の重いツケ」というより、中国の半導体の技術力が上がり、韓国製品を必要としなくなったということらしい。

2月24日、半導体の受託生産で世界最大手の台湾企業「TSMC」が熊本県菊陽町の工場の開所式を行なった。

12月には生産スタートの予定だ。

2025年の半導体の世界地図はどうなっているのだろうか。