じじぃの「ジム・ロジャーズ・2030年世界地図・第1章・BRICS・ロシア!お金の雑学」

Putin's Attack on Ukraine: Documenting War Crimes (full documentary) | FRONTLINE

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PSFjGXKS59Q

ロシアの鉱物資源


Putin’s similarities to Stalin; the greatest mass murderer in Europe


ロシア連邦の高緯度地方にある鉱物資源・エネルギー資源のサイト

https://atomica.jaea.go.jp/data/fig/fig_pict_07-04-05-02-04.html

『2030年 お金の世界地図』

ジム・ロジャーズ/著、花輪陽子、アレックス・南レッドヘッド/訳 SBクリエーティブ 2024年発行

ガザ・イスラエル紛争、ウクライナ戦争、台湾有事……。私たちは、人類史上類を見ないほどの混迷の時代を迎えている。世界的混乱はこれからの世界の「お金の流れ」を大転換させつつある。これからの日本と世界は、一体どこへ向かうのか。10年後のお金の世界地図!

第1章 未曽有の大潮流に乗り遅れるな――戦争、世界インフレ、一体一路構想……

BRICSは、机上の空論にすぎない より

私がBRICSに懐疑的な理由
BRICSとは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド( India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)の5ヵ国の頭文字を合わせた造語である。

南アフリカを除く4ヵ国を示すBRICsについて、ゴールドマン・サックスが2003年に発表したレポートの中で「2039年までに経済規模が現在のG6(米日独仏英伊)の合計を上回る」と予測したことで注目が集まるようになった。

BRICS5ヵ国は広大な国土と豊富な天然資源を有し、人口も多いという共通点がある。国土面積でいえばロシアが世界1位、中国4位、ブラジル5位、インド7位、南アフリカ24位であり、合わせれば世界の約3割に相当する。人口は5ヵ国で世界人口の約4割を占め、世界経済に占めるシェアは2022年には26%に上っている。

BRICSは中国、ロシアを中心に加盟国の拡大を目指しており、2023年8月首脳会議ではアルゼンチン(後日、加盟取りやめを表明)、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビアUAEの新加盟を決定している。

ただ、私はBRICSについて懐疑的な立場を取っており、中身の伴わない集合体だと考えている。

BRICSは、リアルな世界を知らない人間が地図を広げ、大きな国を集めてみただけに過ぎない。同列に取り上げるのは無理がある。

秀逸な略語を思いつき、流行させたセンスには関心するが、一枚岩となって世界経済にインパクトをもたらすとは考えにくい。要するにBRICSの経済協調は「机上の空論」ということだ。

中国に次ぐ有望株の国
BRICSで有望な国といえばやはり中国であり、その次に挙げるならばロシアだろう。中国については第2章で言及するので、ここではひとまず、ロシアに触れておくことにしたい。

私は1966年にソ連時代のロシアを訪れている。当時は融通が利かない警察国家、反資本主義国家という印象しかなく、「これでは社会が機能するはずがない」と冷めた目で見ていた。

1991年にソ連が崩壊し、ロシアになってからも、ロシアの株式や債券に投資しようとは考えなかった。当時は共産主義時代のインフラをそのまま使用していたため、生産性が相変わらず低かったからだ。

私は50年以上ロシアを投資先として敬遠してきたが、2015年頃からロシア経済に対してポジティブな姿勢になった。

直接のきっかけは、2015年にウラジオストクで「東方経済フォーラム」という国際経済会議が開催され共同基金が立ち上げられたことだった。

ロシアではそれまでサンクトペテルブルクで国際経済会議を開催してきたが、新たにウラジオストクで「東方経済フォーラム」を開いた。ここには、天然資源が多い沿海地方に投資を行い、ロシア極東を開発しようとする狙いがあった。

共同基金が設立されたということは、ロシア内で世界から投資を集めようとする大胆な変化を起こったことを示している。私は、このロシアの変化に着目したのである。

ロシア極東は中国との国境も近く、多くの中国人が暮らし、中国企業も進出している。そのため、中国の進出によってロシア極東を発展される思惑があって当然だ。

現状ではウクライナ侵攻で混乱しているが、ロシア自体は政府債務が少なく、国民の借金も少ない。西欧諸国よりもよほどまともなファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)だ。しかもエネルギー価格の高騰が、ロシアにとって追い風となっている。

プーチンが権力に固執する限りは難しそうだが、ウクライナ戦争を停止すれば経済の重要なプレイヤーになる可能性はある。

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じじぃの日記。

ジム・ロジャーズ著『2030年 お金の世界地図』という本に、「中国に次ぐ有望株の国」というのがあった。

BRICSは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド( India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)の5ヵ国のことだ。

このBRICSの中では、ロシアは中国に次ぐ有望株の国なのだそうだ。

ジム・ロジャーズ、

「現状ではウクライナ侵攻で混乱しているが、ロシア自体は政府債務が少なく、国民の借金も少ない。西欧諸国よりもよほどまともなファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)だ。しかもエネルギー価格の高騰が、ロシアにとって追い風となっている」

そして、

プーチンが権力に固執する限りは難しそうだが、ウクライナ戦争を停止すれば経済の重要なプレイヤーになる可能性はある」

黒井文太郎著『プーチンの正体』という本に「21世紀最悪の大虐殺者」が書かれている。

プーチン殺戮の歴史

・第2次チェチェン戦争
・モスクワ「自作自演」連続テロ
・反対派の暗殺
・シリア空爆
・GRU指揮下の民間軍事会社「ワグナー」の暗躍
ウクライナのドンバス地方侵略

以上のように、2022年2月に開始されたウクライナ侵攻よりずっと以前から、プーチンは数々の殺戮に手を染めてきた。ざっと計算すると、すでに推定で7万人近い殺戮に直接の責任がある。プーチンの事実上の配下のようになっているシリアのアサド大統領による殺戮の責任も加えれば、プーチンはなんと30万人をはるかに超える人々を殺してきた21世紀最悪の大虐殺者といえる。

プーチンは1999年以来、殺戮を続けている。ウクライナ侵攻以前に、すでにヒトラースターリン毛沢東ポル・ポトといったカテゴリーの人間だったのである。

   
ロシアは地下に希少資源の埋蔵される地層が広がり、白金やパラジウムなどの白金族元素や、ニッケルなどの希少金属レアメタル)が豊富だ。
2020年のパラジウム生産量はロシアが82トンと世界の43%を占める。
        2022年3月4日 日本経済新聞

ロシアは天然ガス、石油の他に、希少金属などが豊富に産出する資源大国だ。

「憎まれっ子世にはばかる」は、プーチンさんにぴったりの言葉だ。