プーチン大統領、BRICS首脳会議は「オンライン参加」へ 一方でロシアは黒海からのウクライナへの船舶の入港を認めず|TBS NEWS DIG
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プーチン大統領 BRICS首脳会議はオンライン参加
2023年7月21日 キャッチ!世界のトップニュース - NHK
ロシアのプーチン大統領は8月、南アフリカで開かれる予定のBRICS新興5か国の首脳会議に対面では欠席し、オンラインで参加することになりました。
プーチン大統領に対しICC(国際刑事裁判所)は戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しており、仮に首脳会議に出席した場合、ICCに加盟する南アフリカの対応が注目されていました。
https://www.nhk.jp/p/catchsekai/ts/KQ2GPZPJWM/blog/bl/pK4Agvr4d1/bp/pyjQQVNMg5/
プーチンは何をしたかったのか?
【目次】
はじめに
第1章 プーチンは、何をしたかったのか?――なぜクリミア併合、ウクライナ侵攻へ至ったか
第2章 プーチンとは、いったい何者なのか?――スパイを夢見た少年時代、若き日の挫折、そして一大転機で権力者へ
第3章 どうやってロシア大統領になったのか?――最高権力者まで上り詰めた疾風怒涛の4年間
第4章 権力者となったプーチンをとりまく人々――政治を動かすオリガルヒ、愛すべき家族や親族
第5章 プーチンが築きあげた“盗人支配”と“監視”のシステムとは?――クレプトクラットが盗み、シロヴィキが見張る
今後ロシアと組む国はあるのか?
――経済・エネルギー・環境などで強調しても、ウクライナでああも乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)を働くプーチンのロシアと軍事的に組むことは、さすがに各国がためらうのでは?
以下、強調印字は筆者による。
22年6月、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)オンライン会議でホストを務めた中国の習近平は「(アメリカやNATOが)強さに絶大な信頼を置き、軍事同盟を拡大し、他者の犠牲のもと自国の安全を求めるなら、安全保障に困難がもたらされよう」と経済制裁を批判。
しかし、9月にウズベキスタンで開かれた上海協力機構の首脳会議でプーチンと個別会談した習近平は、かつて、”無制限の友情”を唱えていたこともあるプーチンの求めて軍事支援に終始冷淡でした。貿易や農業分野の協力を強調するだけだったのです。インドのモディ首相も「いまは戦争の時代ではない。民主主義・外交・対話こそ、われわれが平和の道をどのように進むのかを世界に示す手段だ」とプーチンに直接、釘を刺しました。
カザフスタン、タジキスタン、アルメニアなどの態度も空々しく、上海協力機構もギスギスしてきました。CSTO(ロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)加盟国のうちロシアとベラルーシ以外は別に制裁されているわけではなく、どこも原油や天然ガスが豊富で西側に売る資源があります。中央アジアの国は民族や文化もロシアと異なります。プーチンは相当の孤立感を味わったはずです。
BRICS5ヵ国は、ユーラシア・南米・アフリカの3大陸に分かれ、民族・歴史・言語・文化・宗教もさまざまです。地政学的な隔たりが大きい。中ソ・中印は国境紛争もあった大陸だけに貧困や少数民族をはじめ難しい国内問題を抱えている、といった事情も考えれば、安全保障分野で共同歩調を取ることは容易ではないでしょう。
仮にも政界のリーダーを目指そうというほどの国であれば、今回のような事態をいつまでも黙認しているわけにはいかないのではないか、と思います。