アゲハが幼虫から蝶になるまでの感動的なドラマ(羽化~そして次の世代へ)
蝶や蛾がイモムシからサナギになるとき何が起きているのか
サナギから蝶になるとき、なにが起こっているのか?
2017-02-25 ログミーBiz
蝶や蛾の一生はとても不思議なものです。
卵からイモムシが生まれてきて、それがサナギとなり、サナギから成長した蝶や蛾に姿が変わるのですが、サナギになる時、一度彼らはドロドロの液体になっているのです。
さらに不思議なことに、彼らは一度体のほとんどすべてが溶けたにもかかわらず、成虫となった蛾の場合、自分たちがイモムシであった時のことを覚えているのです。今回のYouTube科学系チャンネル「SciShow」では、イモムシからサナギ、そしてサナギから蝶や蛾に生まれ変わる彼らの身体のしくみについて解説します。
https://logmi.jp/business/articles/190279
『匂いが命を決める ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚』
ビル・S・ハンソン/著、大沢章子/訳 亜紀書房 2023年発行
・なぜわたしたちの鼻は顔の中央、先端についているのか?
・なぜ動植物は、ここぞというとき「匂い」に頼るのか?
・「Eノーズ」は将来、匂いの正確な転写・伝達を可能にするか?
ヒト、昆虫、動物、魚、草木、花など多様な生物の「生命維持」と「種族繁栄」に大きな役割を果たしている嗅覚。
そこに秘められた謎と、解き明かされた驚異の事実とは──。
第7章 鼻が利く蛾 より
メスを探し当てる
蛾のオスはフェロモンを──その他のすべての匂いも──ほぼ触角だけで感知する。蛾の頭のてっぺんにある触角には、感覚子と呼ばれる匂いを嗅ぐための微小な毛状組織がぎっしり並んでおり、その数は10万本にも及ぶ。蛾はオス、メスを問わずこの組織をもっている。1つひとつの毛状組織、つまり感覚子には数個の嗅細胞があって、それぞれ一定の匂い分子のスペクトルを検知する。オスの場合は、この嗅細胞の大半がメスのフェロモン受容に特化している。
これらの微細な感覚子は、人の鼻を小さくしたものだと考えてもらえばいい。感覚子の1つひとつは独立しているため、内包する嗅細胞の周囲の化学的性質を統制することができる。嗅細胞は、感覚子内部を満たす粘り気のある液体に浸かっており、この液体が匂い分子を嗅細胞へ運ぶ働きをしている。そのため、蛾のオスは、もっとも感知しやすい匂いに対する人の感受性の少なくとも100万倍の感受性で、メスの香りを検知することができる。
メスを探し出したいというオスの欲求の激しさは、その脳の構造にも表れている。オスはの脳では、嗅覚中枢のほぼ半分が性フェロモンの検知に特化している。この嗅覚中枢は多数の少部分に分割されており、小部分はそれぞれ、メスの香りを構成する匂いの分子を1つだけ検知する。
非常に低濃度の物質を検知するこの驚くべき能力を、蛾は進化の過程でどのように身につけてきたのか? その答えを見つけるには、まずは性淘汰[異性をめぐる競争で、有利な形態が子孫に伝わることで生じる進化]について考える必要がある──そしてまた、あらゆる種類の化学信号をこっそり傍受し、あわよくば獲物や宿主にありつこうと目論む捕食者や寄生者についても考えなくてはならない。
微量なほうがいい
蛾のメスがオスを誘引するために性フェロモンを放出するとき、彼女が送り出すのはごく微量の匂いの分子だ。1時間に放出される分子の量を重量にすると、このページ上に打たれた点1つぐらいとなる。フェロモンの分泌量を微量にすることによって、メスは異なる2つの望ましい結果を得ている。まず、微かに漂う程度の匂いにしておくことで、捕食者や寄生者に見つかるリスクを最小限に抑えることができる。彼女を狙う外敵がその存在を嗅ぎ当てるためには、嗅覚を担当研ぎ澄ます必要があるだろう。実際そういうこともあるが、非常に稀なケースである。
たとえばある種の蝶には、嗅覚をきわめて有害なレベルまで敏感化した外敵がいる。タダ乗りを得意とするこの卵寄生蜂は、ある種のフェロモンを検知する鋭い嗅覚を獲得した。卵寄生蜂は、メスの蝶のフェロモンの形跡を感知すると、匂いをたどってメスを見つけて飛び乗り、メスが卵を生むまでタダ乗りを続ける。そして、メスが産卵したその瞬間、卵寄生蜂はメスから飛び降り、蝶が産んだ卵の内部に自分の卵を産みつける。先に卵から孵ったハチの幼虫は、蝶の卵の内部の幼虫を養分として成長し──イモムシになるはずの蝶の幼虫は、間違いなく途中で命を絶たれることになる。
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じじぃの日記。
ビル・S・ハンソン著『匂いが命を決める ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚』という本に「鼻が利く蛾」というのがあった。
「メスを探し出したいというオスの欲求の激しさは、その脳の構造にも表れている。オスはの脳では、嗅覚中枢のほぼ半分が性フェロモンの検知に特化している」
蝶(チョウ)とか蛾(ガ)は、かなり敏感な「鼻」をもつオスだけが、メスを見つけられる。
より優れた嗅覚をもつオスだけが繁殖に成功するのだ。
ダーウィンは言った。
「強いものではなく、環境に適応したものが生き残る」
女性生物学者リン・マーギュリスは言った。
「共生的相互作用は進化において、競争的相互作用と同じくらい影響があった」
蝶や蛾は、卵からイモムシが生まれて、それがサナギとなり、サナギから成長した蝶や蛾に姿が変わる。
蝶や蛾の変態は共生関係にあるのでしょうか。
サナギからチョウやガに変わるとき、何が起きているのか。
これらのチョウ類の変態プロセスでは、かなり不思議なことが起きているらしい。
ついでに、
抹茶アイスに使われる緑色の着色料は蚕(カイコ)の幼虫のフンからつくられる。
カイコとかボクトウガなどは、蛾の幼虫です。
ボクトウガは生で食べても、焼いても、煮て食べてもうまいんだとか。