じじぃの「嗅覚・匂いが命を決める・第3章・犬の鋭い嗅覚!匂いの雑学」

犬の心を不安定にする12の事

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=c2eITb1NjuQ

なぜ、ネアンデルタール人が絶滅したのか


ヒトと犬がネアンデルタール人を絶滅させた

ヒトは史上最強のインベーダーだった
2015/12/05 東洋経済ONLINE
●なぜネアンデルタール人が絶滅したのか
原書である『The Invaders』は2015年3月に出版されたばかりで、著者が引用している論文はここ数年で発表されたものも多く、古人類学の知識を大幅にアップデートできる。本書で描かれるネアンデルタール人の真の姿、絶滅への過程、侵入者としてのヒトとイヌの姿はこれまでの常識とは大きく異なり、驚かずにはいられない。
●史上最強の侵入生物、ヒトとイヌ
それでは、同じ食物をめがけて競い合ったネアンデルタール人と現世人類は、どちらがよりよいハンターだったのか。そして、そのハンティングの腕前の決定的な差を生み出した要因は何だったのか。
議論はオオカミを家畜化した末にヒトが手に入れた、イヌの重要性へと展開していく。ヒトとイヌの深いつながりが例外的に大きなヒトの白目(強膜)にも現れていることなど、興味深い事実が次々と例示されていく。そして著者は、形態学や遺伝学からはオオカミとイヌを区別することはできず、「オオカミでなくイヌであることは、その行動と人間との関係からしかわからない」と説く。
https://toyokeizai.net/articles/-/95191

『匂いが命を決める ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚』

ビル・S・ハンソン/著、大沢章子/訳 亜紀書房 2023年発行
 ・なぜわたしたちの鼻は顔の中央、先端についているのか?
 ・なぜ動植物は、ここぞというとき「匂い」に頼るのか?
 ・「Eノーズ」は将来、匂いの正確な転写・伝達を可能にするか?
ヒト、昆虫、動物、魚、草木、花など多様な生物の「生命維持」と「種族繁栄」に大きな役割を果たしている嗅覚。
そこに秘められた謎と、解き明かされた驚異の事実とは──。

第3章 犬はすぐれた嗅覚をもっている より

鋭い嗅覚
犬が、わたしたち人間よりも匂いに気を取られやすく、匂いに引き寄せられるように見えるのはなぜなのか? 第1に、匂いについての犬の閾値(しきいち)は人のそれより低く、だから匂いにより気づきやすい。数値に幅はあるものの、多くの研究者が、ある種の化合物に対する犬の閾値は、人の閾値のおよそ1000倍から1万倍低いと予測している。

犬が空気中の匂い──揮発性の有機化合物──を検知できる濃度の下限は、1兆分の1パーセント(1ppt)とされている。閾値のこの驚くべき低さと正確かつ鋭敏な嗅覚は、犬の鼻の解剖学的構造とどう関係しているのだろう?

湿って黒光りしているあの鼻に秘密があるのだろうか? 犬は鼻と足の裏の肉球に汗腺を持ち、それらは体温調節の役目を果たしている(わたしたちのように全身に汗をかくことはない)。鼻の中や上、まわりの空気が湿っていれば、より匂いを吸い込みやすくなる。犬がしょっちゅう自分の鼻を舐(な)めているのはそのせいで、湿り気を増すことによって嗅覚を高めているのである。濡れた鼻はまた、犬が風向きを知るのにも役立つ。濡れた鼻の表面に風が当たると、そこだけが冷たくなるからだ。人が濡らした指を立てて風向きを調べるのと同じことだ。そして、匂いは風に乗って漂ってくるから、風向きがわかれば、その匂いがどちらから来たのかもわかる。しかし、いま述べたことは犬の嗅覚の鋭敏さの謎を解く鍵ではない。重要なのは、犬の鼻がどのような構造になっていて、内部で何が起きているかということなのだ。

長い回り道
心理学者で『犬から見た世界 その目で耳で鼻を感じていること』(白揚社)の著者でもあるアレクサンドラ・ホロウィッツが述べているように、人はおよそ500万個の嗅細胞を持っているが、犬の嗅細胞の数は、数億個、いやもしかすると10億個もある。迷宮のような構造と嗅上皮の表面積の広さのおかげで、犬は複雑な匂いを嗅ぎ分けることができる。犬の嗅覚に比べると、人の嗅覚はあたかも発達が途中で止まってしまったかのようだ。そして鋤鼻器に関しては、まさにその通りなのだ。

ヤコブソン器官という名でも知られる犬の鋤鼻器は、匂いを検知するための付加的な器官である。人では、この器官は進化の過程で実質的に失われてしまった(第2章参照)。口蓋の真上にあるこの鋤鼻器は、ある種の匂い、多くは低揮発性の匂いをとらえて識別するのを助けている。鋤鼻器では、舐めることによって匂いをよりよく吸収できる。そして何よりも重要なのは、この第2の嗅覚には、同種間の社会的、性的コミュニケーションに欠かせないあの化学信号、フェロモンを検知する化学受容器を備わっている、ということだ。

フェロモンが検知されると、この化学信号は嗅球と呼ばれる特殊な場所に送られて処理され、情報は神経系を介して直接脳の視床下部に伝わり、すぐにある種の行動を引き起こす。あなたが、唇がめくれ上がり、鼻の穴が広がっている犬の姿を見たことがあるのなら、それはフレーメン反応(匂いを嗅いだ後に口を開けて静止してのいる行動)で、そのとき犬は口を大きく開いて鋤鼻器を空気にさらそうとしているのだ。同様の行動は、馬や鹿、羊など、ほかの多くの動物にも見られる。

大活躍
働く犬たちは、今や多くの職業においてなくてはならない存在となっている。たとえば警察機関、軍の作戦行動、捜索救助活動で、また医学・生物医学的な現場や人々を精神的に癒す介護犬としても活躍している。犬歯農作物の病害さえも匂いで察知できる。

訓練によって狙った匂いを追跡できるようになる犬の能力は驚くほどで、心温まる短いニュースとしてもたびたび取り上げられている。水中に沈んでいた死後1週間の遺体の在りかを匂いをたどって正確に突き止めた犬の話や、地震や雪崩の被災者の居場所をかすかな匂いを頼りに探し当てた犬の話だ。ほかには、微量の爆発物や小火器、麻薬、さらにはコンピュータを見つけた犬の記事もある。

今日、犬の嗅覚を逆行分析して人のために役立てようとする研究が行われているのは何の不思議もないことだ。あるいはまた、犬を使って人の命を救おうとするさらなる試みがなされていることも。

いま現在も、たとえば犬が人のガン性腫瘍をどのように嗅ぎ当て、ガンの種類に応じたバイオマーカーをどのように識別しているか──ほかの手段によって診断される前に──を解明しようとする研究をはじめとする、数え切れないほど多くの生物医学的な試みが行われている。糖尿病や不安障害に関しては、犬はすでに、患者がその症状を乗り越える手助けをしている。この興味深いテーマについては、第14章でさらに掘り下げる。

                • -

じじぃの日記。

ビル・S・ハンソン著『匂いが命を決める ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚』という本に「鋭い嗅覚」というのがあった。

鋭い嗅覚の主は犬だ。

ネアンデルタール人がなぜ絶滅したのか?

ネアンデルタール人の脳容量は現生人類より大きく、現代人男性の平均が1450cm3なのに対して、男性の平均が1600cm3あったそうだ。

こんな、ネアンデルタール人がなぜ絶滅したのか?

クロマニョン人は狩りの対象ごとに道具を変えていたのに、ネアンデルタール人の道具は簡単なものだった。たとえば、ネアンデルタール人の狩りの道具はウサギを捕まえるようにはなっていなかった。

ネアンデルタール人は「うどの大木」だったのか。
ネアンデルタール人の心については知る由もありませんが、無言の暴力『差別』が、2つの社会を隔てることになり、それが、ネアンデルタール社会の孤立と弱体化を促し、彼らを終焉に追いやったとする仮説です」

ネアンデルタール人が2万4000年前まで生存しており、ジブラルタルのゴルハム洞窟は、最後のネアンデルタール人の生息域だった。

人間(ホモ・サピエンス)と犬が、ネアンデルタール人を絶滅させたという説があります。