じじぃの「嗅覚・匂いが命を決める・第1章・人の嗅覚と人新世!匂いの雑学」

新型コロナで嗅覚・味覚障害!花粉症との違いは?後遺症が残ったら?大久保公裕先生がやさしく解説!

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dDMhcX9NMXg

五感の割合


人は情報の80%を視覚から得ている。五感を活かす知覚のデザイン。

Dynamite Brothers Syndicate
●五感による知覚(情報判断)の割合
人間の五感による知覚(情報判断)の割合は「視覚83.0%、聴覚11.0%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1.0%」『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)
このデータからもいかに日常生活において、私たちが視覚情報に影響を受けているかがわかります。
https://d-b-s.co.jp/blogs/07/

『匂いが命を決める ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚』

ビル・S・ハンソン/著、大沢章子/訳 亜紀書房 2023年発行
 ・なぜわたしたちの鼻は顔の中央、先端についているのか?
 ・なぜ動植物は、ここぞというとき「匂い」に頼るのか?
 ・「Eノーズ」は将来、匂いの正確な転写・伝達を可能にするか?
ヒト、昆虫、動物、魚、草木、花など多様な生物の「生命維持」と「種族繁栄」に大きな役割を果たしている嗅覚。
そこに秘められた謎と、解き明かされた驚異の事実とは──。

第1章 人新世の嗅覚 より

人の匂い
ここで、西暦1022年に戻って私たち自身の匂いについて考えてみよう。第2章で説明するように、世界最大の産業の1つが人々「自分は生まれつき嫌な匂いがする」と信じていることによって利益を得ている。香水や調香師は、今から何千年も前からインドやエジプト、メソポタミアに存在していたが、それらの使用が実際に広まるきっかけを作ったのは、1700年代のフランスのルイ15世とポンパドゥール夫人である。彼らが香水の流行を作り、みながそれをこぞって真似するようになったのだ。しかしそれよりずっと以前の1022年には、あなたが出会う人々は、程度の差はあれ自然な匂いを漂わせていただろう。

人の匂いに大きな影響をあたえたもう1つの習慣は、頻繁に入浴したりシャワーを浴びたりするようになったことだ。こんなふうに身体を洗い清める習慣もまた、都市で水が安全だと考えられるようになった1700年代にはじまった。水浴びの習慣と石鹸の使用が人の身体微生物叢を変化させ、それによって人の匂いも変わった。

人新世の人の匂いが、ほかの時代と比べて薄れ、様変わりしたのはそのせいだ。頻繁に身体を洗うことによって、人は体臭を減らし、そしてまったく別の強い匂い物質を見にまとうことにより、自分が放つ匂いを劇的に変化させた。こうした新しい調剤品にはしばしば消臭剤も含まれており、それが人の肌に生息する微生物を殺して、匂いの形態の変化をさらに増大させている。

人の嗅覚と人新世
わたしたちは自分の匂いを隠すことに腐心しているうちに、匂いを嗅ぐ能力を少しずつ失っているのかもしれない。もしかすると、現代社会こそがわたしたちの嗅覚障害の1つなのかもしれない。劣悪な大気質が呼吸器や心臓を弱らせることはよく知られているが、大気汚染を原因とする嗅覚の損傷については、今ようやく注目されはじめたばかりである。
大気汚染とメンタルヘルスの問題や神経疾患──パーキンソン病アルツハイマー病を含む──のリスクの間には何らかの関わりがあるかもしれない。劣悪な大気質は、これらの神経疾患の決定的な原因ではないが、いくつかの研究が、大気汚染の進んだ地域で生活したり仕事をしたりしている人々は、そうした神経疾患に罹患するリスクが高いことをはっきりと示唆しており、煤塵(ばいじん)による汚染の場合はとくにそうだ。

では、それらの疾患と嗅覚との関係はどうか? パーキンソン病アルツハイマー病については、無嗅覚症(急性の嗅覚喪失)が、その人がどちらかの病に罹(かか)っていることを示す──あるいは将来その病に罹患するだろうことを示す手がかりであることがよくある。無嗅覚症はまた、うつ病双極性障害(そううつ病)の患者にもよく見られる(第2章参照)。

この分野についてはさらなる研究が必要ではあるが、人の嗅神経と脳脊髄液──脳や脊髄を取り巻いて守っている液体で、脳細胞が排出する老廃物を運び去る役割も担っている──の流れに関連がある可能性が高い。脳脊髄液が、リンパ系を介してだけでなく、鼻孔を通って身体から排出されていることを示す科学的証拠があるのだ。人の嗅神経または神経回路が何らかの形で、たとえばまさに大気汚染によって損なわれた場合、連鎖的に神経疾患が引き起こされるかもしれない。しかし、この問題についてはまだ科学的な確証は得られておらず、さらなる研究が進められている。

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じじぃの日記。

ビル・S・ハンソン著『匂いが命を決める ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚』という本に「人の嗅覚と人新世」というのがあった。

人の五感による知覚(情報判断)の割合は視覚が80%以上で、嗅覚は3.5%だそうです。

この本のタイトル『匂いが命を決める』にあるように、人以外の動物では嗅覚が大きな割合を占めているが、人の場合はそれほどではない。

2020年1月3日放送 NHKチコちゃんに叱られる!」 より

●なぜ人間だけが料理をする?
答えは、顔が平だから。
巨大な小惑星が6600万年前に、現在のメキシコに落ち恐竜が絶滅した。
昼間から食料を探せるようになった我々の祖先は、視覚が発達、嗅覚は次第に退化していった。
それとともに骨格に変化が起き長かった鼻部分が短くなり、顔が平らになった。
我々の祖先は直立二足歩行するようになり、体が垂直に起き上がると喉頭が他の動物と比べて下がった。
すると、食べ物の香りが広がった喉の空間を通してより嗅上皮に届きやすく風味を感じやすくなった。

のだそうです。

では、それらの疾患と嗅覚との関係はどうか?

パーキンソン病アルツハイマー病、うつ病などを発病すると、無嗅覚症になるケースが多い。

新型コロナ感染症の後遺症に嗅覚障害が起こることがある。

めまいで頭がふらつくのは、脳幹や小脳に障害があることが多い。
パーキンソン病などの障害と、どこかで重なっているのかもしれない。