じじぃの「人間らしさ・ある初老女性のつぶやき・嗅覚は原始的な感覚!面白い雑学」

Smelling Alzheimer's Disease with Peanut Butter

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=egmnpi4eZsk

認知症と嗅神経


においに鈍感になったら認知機能が衰えているかも!?/認知症予防(3)

毎日が発見ネット
●認知機能の衰えは、嗅神経の衰えから始まります
一般的に、アルツハイマー認知症はもの忘れから始まるといわれています。
記憶を司る海馬が、アミロイドβ(ベータ)たんぱくの蓄積によって障害を受けることで記憶障害が起きるためです。ですが、実は海馬よりも先に障害を受けるのが嗅神経(きゅうしんけい)だということが分かっています。嗅神経は、鼻から吸い込んだにおいの粒子を電気信号に変えて脳に伝えます。それが障害を受けると、においを認識できなくなるのです。
https://mainichigahakken.net/health/article/post-314.php

『面白くて眠れなくなる解剖学』

坂井建雄/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅢ 解剖学から見た人間のカタチ――感覚器を観察する より

鼻は頭部のあちこちとつながっている。

鼻や口などを観察するためには、頭部を縦割りにして左右に分ける必要があります。骨の部分は鋸を使い、あとの軟らかい部分は部分はメスで切っていきます。すでに後ろ側は切ってありますから、前側を切るだけなので意外とラクな作業です。
頭の骨の中にできた大きな洞穴が「鼻腔」で、頭部を切半すると真ん中が「鼻中隔」によって左右に仕切られているのがわかります。実際に学生が解剖すると、うまく真ん中では切れずに、たいていは片側で切れてしまうのです。そのため、残っている鼻中隔を外して内部を観察するようになります。
鼻中隔を外すと、横壁にヒサシが突き出ています。このヒサシを「鼻甲介(びこうかい)」といって、上・中・下の3つあります。それぞれ骨でできていて、粘膜で覆われています。鼻甲介の下は空気の通り道になっており、これも上・中・下の3つあります。
しかし、鼻は単なる空気の出入り口ではなく、鼻腔という洞穴は細い通路で頭部のあちこちとつながっています。
まず1つ目は、鼻腔の周りの骨の中にある空洞です。これは「副鼻腔」といって、前頭骨には前頭洞、上顎骨には上顎洞、篩骨(しこつ)には篩骨洞、蝶形骨には蝶形骨洞と4つの空洞があります。これらも、どこかに開口部がなければいけませんので、たどっていくと鼻腔に、つながっています。
2つ目は、頭につながる鼻涙管(びるいかん)という通路です。眼に溜まった涙は、目がしらのところから鼻涙管を通って鼻腔に流れ出ています。泣くと鼻水が出てくるのも、こうしてつながっているからです。
3つ目は、鼻につながる耳管という通路です。厳密には鼻ではなく、鼻よりも後ろの咽頭(いんとう)の一番上にあたります。ここから耳の奥の鼓膜(こまく)のさらに奥の空間である中耳までつながっています。ですから、風邪をひいて鼻腔の粘膜に炎症があると、風邪の菌が耳にまで波及して中耳炎になることがあるのです。
こうして、鼻は頭の中のあちこちの空間とつながっています。

鼻の空洞は頭を軽くするため

解剖してみると頭の骨の内部にはたくさんの空洞があることを確認できます。それらのすべてが鼻腔につながっています。しかも、頭の骨は一定の形を持っているのに、副鼻腔の形や大きさには個人差が非常に大きくて、特定の形を持っていないのです。
頭には、脳や眼や鼻や耳や口が集まっていて、それぞれが特定の目的と形を持っています。これらの器官の主張を満たすと、必ず隙間ができてしまいます。そのすき間を骨で埋めれば良いわけですが、空洞にすれば軽量化が図れます。
それでなくとも重い脳が収まっているのですから、骨で固めてしまうと体のバランスがとれません。それで副鼻腔ができたのではないかと考えられるのです。
肝臓と同じように、副鼻腔も自己主張を持たないので、周りの器官の都合によって形が決まるため、人それぞれで余白が違うのです。この空洞の違いで、声が共鳴したときに声質も変化して、その人ならではの声をつくっています。
普段は鼻の奥がどうなっているのかを気にしませんね。けれども、綿棒で鼻の孔に水平に入れると、かなり奥まで通るのでビックリするものです。花の孔の形は、洞穴の壁を取り除いてしまうと脇の下と同様に形がわからなくなり、そこが鼻腔であることを忘れてしまいます。

                  • -

どうでもいい、じじぃの日記。
感覚器官には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚があり、この5つを総称して「五感」と言う。
嗅覚は、人間の五感のうちでも最も原始的で本能的な感覚だと言われている。
先日、下山進著『アルツハイマー征服』という本を読んだ。

私にお手伝いできることはありませんか より

科学者として自分は他の人の役に立ちたい。そう言ってAN1792(アルツハイマー病ワクチン)の開発にも参加したラエ・リン・バーグはいなくなってしまったのか? 記憶はなくなっても人格は残る。

彼女は、アメリカでも有数の難関校であるUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)を卒業し、アルツハイマー病の研究に携わった。
その彼女が、アルツハイマー病に冒され、訪問介護を受けるような状態になった。
介護施設で、
「私にお手伝いできることはありませんか」
と、会う人ごとにたずねてまわるのだそうだ。
よく、認知症の人は嗅覚がうまく働かなくなるといわれる。
彼女は、コスモスなどの花を見たとき、匂いを嗅ごうとは思わないのだろうか。
まあ、他人ごとではないが。