じじぃの「脳の神経障害・老人斑はどうしてできるのか!ヒトはなぜ病むのか」

顔のシミ

特集:認知症に克つ 2017年7月4日号 週刊エコノミスト
認知症は、学習や記憶、感情などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたした状態を指す。現在、製薬会社の多くが治療薬開発に取り組むのは、認知症の6割前後を占めるアルツハイマー認知症アルツハイマー病)だ。
アルツハイマー病には大きく三つの特徴がある。大脳に現れる「脳のシミ」と言われる「老人斑」、異常たんぱく質「タウたんぱく」の凝集、神経細胞の死滅による大脳の萎縮──だ。それぞれの関係性は解明されていないが、最も早い段階で起きると考えられているのが、老人斑のもとになる異常たんぱく質アミロイドβ(ベータ)の蓄積だ。
アミロイドβ以外にも、タウたんぱく質など治療薬の対象は広がりを見せている。富士フイルムグループの富山化学工業(東京都新宿区)は、神経細胞死そのものを抑制する治療薬の開発に取り組む。富士経済によると、国内認知症治療薬の市場規模は1497億円(16年、見込み)で、24年の予測は2045億円。この時期までに画期的な新薬が登場すれば、市場規模は一気に拡大する可能性がある。
https://www.weekly-economist.com/20170704feature/
『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行
認知症の予防 より
脳のはたらきはどうしても老化していく。生物学的にそうしくまれている。記憶する能力も老人になれば衰えるように設計されている。記憶の信号を受け取る分子が、性能の良い子ども用の分子から、少しはたらきの悪い分子に置き換われことが原因なのだ。もしも、老齢個体が若いころと同じ記憶能力をもち続ければ、エサ取りの時に若いものより優位になる。ただでさえ経験を積んだ老齢個体は有利だが、さらに記憶もよいということになれば、若者は太刀打ちできず、次世代が生き残れない。つまり「老人力」も進化的に見れば意味のあることなのだ。こうしたしくみもあり、また酸化ストレスなどによっても老化するので、どうしても脳の力は衰え、場合によっては認知症になるケースがある。
さらに高齢になると、神経細胞に老廃物がたまり上手くはたらかなくなる。それが激しくなったものが認知症だ。
認知症は大きく分けると、脳血管性認知症アルツハイマー病、レビー小体型認知症、その他だ。以前は老化による脳血管性の認知症が中心だったが、今では若年性のアルツハイマー病を含めてアルツハイマー症の患者が増えているようだ。アルツハイマー症はその発見者、ドイツの精神科医アロイス・アルツハイマーの名前に由来する。死亡した患者の解剖所見としては、大脳皮質の萎縮がみられ、顕微鏡で調べてみると老人斑、神経原線維変化がみられる。
普通、老人斑とはヒフに生じたほくろ状の斑点のことだが、脳の組織内にも老人性変化のひとつとして生じる。健常な高齢者の脳でも、特に海馬(記憶に関係した脳の領域)付近に見られるが、アルツハイマー症では大脳皮質全体に見られる。アルツハイマー症で見られる老人斑は、神経細胞アミロイドβというタンパク質がたまるのが大きな特徴だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
グリア細胞は第2の脳ともいわれている。
最近、脳神経細胞ニューロンをコントロールしているのはグリア細胞ではないかといわれてきている。
一説には、このグリア細胞の免疫異常がアルツハイマー病を引き起こしているのだとか。
さらに、アルツハイマー病と脳の大脳皮質の老人斑(シミ)には強い相関があるらしい。
ほんとかしら。そっと鏡で顔のシミを見てみた。
とほほのほ。