What is dementia with Lewy bodies? - Alzheimer's Society (6)
レビー小体型認知症 (幻覚を見る)
ガッテン! 「認知症から難病まで!? 神経にたまる“ゴミ”の脅」
2019年3月6日 NHK
【司会】立川志の輔、小野文惠 【ゲスト】大久保佳代子、岡田圭右、大島麻衣
神経にたまる謎のたんぱく質の塊。
今回、番組を通してどうしても覚えてほしいのがこの塊の名前、「レビー小体」です。なぜなら、レビー小体が関わる恐ろしい病気が2つあるから。1つは「レビー小体型認知症」。アルツハイマー型認知症に次いで多いともされる認知症の一種です。しかし、患者の多さと比べると、実情があまり知られていないのが現状です。
まるで霊現象のような幻を見てしまうことも。しかも、ほかの病気と間違われやすく、薬によっては寝たきりになるほど深刻な副作用があるんです。正しい早期診断と治療が肝心です。
さらに、もう1つが「パーキンソン病」。自分の意思に関係なく手足の震えに襲われ、やがては全身の筋肉が硬直し寝たきりに。しかし、さまざまな薬の登場や運動療法の研究が進み、症状を大幅に改善することが可能に。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190306/index.html
老化する脳 より
65歳になると、脳の重さは中年期よりも平均で7~8パーセント軽くなる。計画の立案や実行などの意思決定にとっても重要な脳部位である大脳皮質の前頭葉の容積は、5~10パーセントほど縮小する。幸いにも、かつては優れた動きをしていた機能がわずかに衰えても、たいした支障はなく、むしろ引退後の生活を向上させるという見方もある。
加齢につれて、個々のニューロンは劣化し始めて死んでいくが、どれほど死滅するかは、脳の部位ごとに大きく異なる。高齢者では、海馬と黒質のニューロン消失が広く認められる。このニューロン消失と並行して、記憶力が低下し、加齢に伴うパーキンソン病の発症傾向が強まる。
皮膚の染みがだんだん増えていくのと同じように、老化したニューロンには、凝固したタンパク質が絡み合った黒っぽい沈着物や封入体が形成され始める。アルツハイマー病患者のニューロン内部に神経原線維変化が作られるのも、繊維状のタウタンパク質が異常に蓄積した結果だ。アルツハイマー病患者ではニューロンの外側にも、不要になったタンパク質の集まりが、裏通りに捨てられた廃品のように溜まっていく。アミロイド斑と呼ばれるこの沈着物を見れば、アルツハイマー病患者の脳組織であると、神経病理学者は1日で診断できる。それは、小児科医にとって水痘のようなものだ。
古い家の屋根裏部屋で増えていくガラクタのように、加齢に伴って、ニューロン内部には他の多くのタンパク質も蓄積していく。このタンパク質のごみは、筋萎縮性側索硬化症やハンチントン病、パーキンソン病のような神経変形疾患に関連している。α-シヌクレインというタンパク質がごみの山のように堆積すると、ニューロン内には、レビー小体と呼ばれる障害物が作り出される。これは顕微鏡下の老化したニューロン内部で、たやすく観察できる。