iPS細胞でパーキンソン病治療 京大が世界初の治験 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=C66myyq-ogE
ドーパミンとアセチルコリンの関係 (kusuri-jouhou.com HPより)
パーキンソン病について 京都大学iPS細胞研究所
●どうしてパーキンソン病になってしまうのか?
脳の中の黒質と呼ばれる場所にたくさんあるドパミン(ドーパミンともいいます)をつくる神経細胞がかぎとなっています。ドパミンは、ドパミン神経細胞の中で作られて軸索の先端から細胞の外へと放出され、別の神経細胞に受け取られます。それにより、神経の信号が次の神経へと伝えられます。
しかし、パーキンソン病の患者さんでは、ドパミン神経細胞の中に異常なタンパク質の塊(レビ−小体)がみられるようになり、そのために細胞が死んでしまいます。こうしてドパミン神経細胞が減少していくことにより、脳内で産生されるドパミンが少なくなってしまいます。そして、ドパミン神経細胞が減り続けた結果、正常な場合の20-30%くらいまで減ってしまうと、症状が現れると言われています。
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/jtakahashi/detail/index.html
ゾンビのごとく死者が蘇る未来は遠くない? 最新の蘇生研究事情を紹介 2017.09.15 NEWSポストセブン
蘇生の技術は人間にとって、どこかタブーを感じさせるものですが、実は世界では様々な蘇生方法が研究されています。
さらに際どい研究も行われています。アメリカのバイオテクノロジー企業「バイオクオーク」は、脳死からの蘇生は可能と考え、脳死判定された人の脊髄に幹細胞やペプチドなどを注入し、神経への刺激を続けて蘇生させる「リアニマ・プロジェクト」という実験を計画しているのです。
https://www.news-postseven.com/archives/20170915_613452.html
『週刊新潮』 2018年9月6日号
不治の病に「iPS細胞治療」の最新フェーズ より
厚労省が指定する難病で、著名人ではボクシングの元世界チャンピオンであるモハメッド・アリ氏や、放送作家・永六輔氏が患い、ハリウッドスターのマイケル・J・フォックス氏は今なお闘病を続けているが、
「体の震えや筋肉のこわばりが起こり、重度になると寝たきりになってしまいます。治験をぜひ成功させたい、という意気込みで取り組んでいます」
とは、研究を主導する京都大学iPS細胞研究所臨床応用研究部門の高橋淳教授だ。
「国内にパーキンソン病の患者さんは約16万人いますが、iPS細胞を用いた細胞移植治療を行うことで、病気が進行して寝たきりになる人をゼロにしたい。治験段階では7例の移植手術を行い、治験終了後、新しい治療法として国に承認申請を行いたいと思います」
その中身に触れる前に、この病気が発症する仕組みを改めて高橋氏に聞くと、
「脳の中には様々な神経伝達物質がありますが、その中のひとつがドパミンです。パーキンソン病では神経細胞でドパミンを作る細胞に、あるタンパク質が異常に溜まり、細胞の数が減っていきます。そのために脳内のドパミン量が少なくなり、体の動きが悪くなります。それを改善するため、細胞移植で補おうというのが、私たちの考え方です」
今回の治験では、ヒトのiPS細胞を脳へ移植することで症状を抑えるという。
「iPS細胞は体のあらゆる細胞になれ、どんどん増えるという特徴があります。これを利用し、まずヒトの皮膚や血液の細胞からiPS細胞を作る。iPS細胞からドパミンを作る神経細胞をたくさん作り、約500万個を脳の中に移植します。頭蓋骨に穴をあけ注射する方法を用いますが、この手術は、脳腫瘍の患者さんから腫瘍の一部を採取する方法として広く行われている一般的なもの。過去の研究で、脳に移植した細胞は10年は生着するとされており、移植によって薬の服用が要らなくなった症例も報告されています」(同)
現行医療では、患者がドパミンのもとになる物質を薬として飲むことで、症状を抑えている。
だが、ドパミンを作る細胞の減少は止まらないので、罹患して10年ほど経てば薬を飲んでも症状をコントロールすることが難しくなると高橋氏は続ける。
「今回の移植手術では、ドパミンを作る神経細胞を脳へと直接注入するので、再び脳内のドパミン量が増えることが期待できます。それでも、残念ながら患者さんの中には効果が望めない方がいます。自力で立ち上がれないほど重症化した患者さんは、ドパミンを受け取る神経細胞まで傷んでしまっているので、ドパミンを補充しても手遅れです。なので、症状が進行し薬の効き目が悪くなったもののドパミンに対する反応性が残っている患者さんたちに細胞移植を行うことが重要です」
むろん、iPS細胞から神経細胞を再生する技術が、僅か10年で治験に漕ぎ着けたことを踏まえれば、苦しむ人々への大きな福音であることには違いない。
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暇なもので、病気に関する本や雑誌をよく見ている。
アルツハイマー病、パーキンソン病などに関する本を見ると、よく「ドーパミン」が出てくる。
パーキンソン病などは、ドーパミンとアセチルコリンのバランスが関係していると、天秤に乗った絵が載っている。
理屈の上では、ドーパミンを作る神経物質(ドーパミン細胞)を増やしてやればいいらしい。
「今回の移植手術では、ドーパミンを作る神経細胞を脳へと直接注入するので、再び脳内のドパミン量が増えることが期待できます」
脳死判定された人の脳に幹細胞やペプチドなどを注入し、神経への刺激を続けて蘇生させることか可能になるかもしれない。