じじぃの「アルツハイマー病治療・ネプリライシンとは!つながる脳科学」

神経科学者が解明「最適な睡眠時の姿勢」とは? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gFL2rwHE6AY

ガッテン! 「これが世界最先端!“認知症”予防SP」 2017年5月17日 NHK
【司会】立川志の輔小野文惠 【ゲスト】麻木久仁子岡田圭右指原莉乃 【解説・医師】浦上克哉(鳥取大学医学部教授)
いま認知症は予備群も含めると高齢者の4人に1人。治療も予防も難しいとされてきましたが、予防に向けた研究で新たな発見がありました。
●最新研究! 予防のカギはアミロイドβの排出!
脳が活動したときに生まれる老廃物・アミロイドβ、通称“脳のゴミ”。この物質の蓄積がアルツハイマー病発症の引き金と考えられています。
今回紹介した研究で明らかになってきたのは、このアミロイドβの“排出力の低下”がアルツハイマー病と関係があるということ。では、どう排出したら良いのでしょうか?実は、寝るとアミロイドβを脳から洗い流す能力が高まることがわかってきました。つまり、睡眠時間は脳にとって大事な“クリーニングタイム”ということ。適切な睡眠時間を確保して、脳をお掃除するタイミングを確保することが大切です。
アミロイドβを排出するには「睡眠」が最も効果的。有酸素運動をすれば、アミロイドβを分解する酵素が増える。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170517/index.html
アルツハイマー病の血管からの投与による遺伝子治療実験に成功 2013年3月18日 理化学研究所
理化学研究所野依良治理事長)と長崎大学(片峰茂学長)は共同で、血管内に投与して脳内だけに遺伝子発現させるウイルスベクターを開発し、学習・記憶能力が低下したアルツハイマー病モデルマウスを野生型マウスのレベルにまで回復させる遺伝子治療に成功しました。
共同研究グループは、循環している血管内に投与し脳内の神経細胞だけに遺伝子発現させる「血管内投与型の脳内遺伝子発現ベクター」を開発しました。このウイルスベクターアルツハイマー病の原因となるアミロイドβぺプチド(Aβ)を分解する酵素「ネプリライシン」の遺伝子を組み込んで、アルツハイマー病モデルマウスに対して遺伝子治療を施したところ、脳内のアミロイドや神経毒性が強いとされるAβオリゴマー(Aβが複数結合したもの)の量を減少させ、障害を受けていた学習・記憶能力を野生型マウスのレベルまで回復させることに成功しました。
http://www.riken.jp/pr/press/2013/20130318_1/
『つながる脳科学 理化学研究所 脳科学総合研究センター/編 ブルーバックス 2016年発行
脳の病の治療につなげる (一部抜粋しています)
脳の病気については、大きく分けて「神経疾患」と「精神疾患」に分類されます。しかし、じつのところ、そんな分類は病気の側には存在せず、観る側の人間の中にだけ存在しているのです。
1つの考え方は、神経疾患は「脳という臓器や神経細胞の異常が明らかになっている病気」で、神経疾患は「脳や神経に異常が見つからない、心の病気」というものですが、脳の病気はすべて、脳や神経細胞に原因があるはずです。それまでの技術では原因が見つからなかった病気が、便宜上、精神疾患と呼ばれてきただけでしょう。
たとえばパーキンソン病は、黒質が変性しています。黒質は、脳の最奥部、中脳に位置する黒い組織です。正常な人にあるはずの黒い組織がなければ、これはおかしいと一目で分かります。またアルツハイマー病であれば、顕微鏡を使わなくても、脳が萎縮していることが、脳を見ただけで分かります。
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ざっくり分けられている精神疾患と神経疾患を総合し、全てを「脳疾患」として理解できる時代がくるまで、私たちは研究を進める必要があると思っています。ただし現状では、神経疾患と精神疾患では、研究の戦略がまったく異なります。
神経疾患の代表としては、アルツハイマー病やパーキンソン病があります。アルツハイマー病では老人斑(神経細胞神経細胞の間にできる染みのようなもの)、あるいは神経原線維変化(神経細胞の突起の形状変化)が観察できます。こうした目に見える異常が、どのような物質で構成されているのかを調べたところ、アルツハイマー病では、老人斑にはアミロイド、神経原線維変化にはリン酸化されたタウ、というタンパク質が関係していることが分かりました。そこでそういった物質に焦点を当てて、アミロイドが溜まる理由やタウがリン酸化される理由を世界中の研究機関で探ってきました。
その中で注目されている物質の1つに、ネプリライシンという物質があります。我々と同じBSI(理化学研究所脳科学総合研究センター)の西道隆臣博士が、このタンパク質分解酵素にアミロイドを分解する作用があることを発見したもです。世界中が、どうやってアミロイドが作られ脳に蓄積するのかを研究しているところを、逆に脳内でアミロイドを壊すシステムに注目することで発見されました。発症のメカニズム解明や創薬のターゲットとして、研究が進められています。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本やテレビをよく見ている。
5月17日、NHK ガッテン! 「これが世界最先端!“認知症”予防SP」を観た。
アルツハイマー病の原因を突き止めることは大事ですが、原因であるアミロイドβ(ゴミ)をどう捨てるかも大切なことなのだそうです。
年齢に関係なくゴミは出ているが、老人になるとゴミが溜まってくるのだとか。
このゴミを分解する薬が今、開発されているそうです。
「睡眠」はゴミを吐き出してくれるそうです。
お年寄りは、早くお寝んねしましょうね。