じじぃの「科学夜話・土星の衛星エンケラドスで生命の鍵大発見!カズレーザーと学ぶ」

Icy Moon Enceladus Rains Water On Saturn | Planet Explorers | BBC Earth Lab

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=YnsNYBnSpcA

NASAが公開したエンケラドスの「氷の海」の想像図


カズレーザーと学ぶ】地球外生命体が太陽系に!? あのエンケラドスで生命の鍵大発見

2023年11月28日 日本テレビ
【MC】カズレーザーメイプル超合金) 【出演者】影山優佳黒島結菜斉藤慎二ジャングルポケット)、なすなかにし 【専門家】奥山輝大、渡邉正峰、細田千尋、井田茂 、東島智
●「地球外生命体が太陽系に!? あのエンケラドスで生命の鍵大発見」
日本天文学会会長、東京工業大学地球生命研究所 教授井田茂先生が、2023年一番驚いた日本のチームによる大発見について講義された。

エンケラドスには海が存在するが、リン酸の発見などを踏まえてこの海の成分が昔の地球の海と似た環境であることが明らかとなり、地球の生命体に似た存在が誕生している可能性が高まったのだという。すでにエンケラドスを再現した環境で生き続けることができそうな微生物は見つかっており、近い将来に地球外生命体発見のニュースが私たちのもとに届けられるかもしれない。
https://news123.work/life/kazu231128et/

『星のかけらを採りにいく――宇宙塵小惑星探査』

矢野創/著 岩波ジュニア新書 2012年発行

フロンティアへの挑戦

多くの言語で「海」と「母」は語源を同じくすると言われますが、3本目の柱である「今も存在する隣人」を探す海水は、地球以外のどこでどうすれば得られるのでしょうか?

太陽系の惑星では、微惑星から供給された原材料の比率が太陽からの距離とともに異なっていくことが、小惑星や彗星の研究から示唆されています。火星の原材料はすぐ内側を巡る地球のそれと比較的近いのですが、天体サイズの違いがその後の進化の道筋を大きく変えました。それでも液相の水が存在できる「ハビタブルゾーン(居住可能領域)」にあるため、太古の一時期には今よりも濃い大気とか海が全球に広がっていたという学説を支持する地質的証拠が、周回探査機や着陸機の繰り返し調査によって、近年多数得られています。そして、地球上で火星隕石が発見されることから、もし過去、あるいは今でも火星生命が存在したら、それらは地球生命と共通の祖先をもつ「親戚」の可能性があります。泥のような火星土壌試料のサンプルリターン計画は、過去20年近く欧米で検討が続けられていますが、技術的、経済的ハードルの高さから実現していません。
太陽からの距離で定義されるハビタブルゾーンの外側でも、木星の衛星で太陽系最大の衛星でもあるガニメデや、その隣を巡るエウロパなどには、木星からの強い潮汐力をエネルギー源として液体かシャーベット状の氷でできた「内部海」の存在が考えられます。その内部海から海水を得るには、表層の流氷の割れ目で凍ったばかりの水しぶきを採取する着陸機か、少なくとも数kmもの厚みの氷の近くを高熱で溶かして潜っていく「潜水艦型ローバー」が必要になると考えられます。
木星よりも倍以上太陽から離れた土星圏では、最大の衛星で、極低温の世界であるタイタンに、地球上の水をメタンに置き換えたような海、湖、川、そして降雨を伴う気象現象が、カッシーニ探査機とホイヘンス着陸機の初訪問によって確認されています。しかしここでは水は岩のような固体になっています。
最後の候補は、同じく土星の衛星ながら、タイタンの10分の1未満の大きさである直径500kmのエンケラドスです。そんな小ささにもかかわらず南極地域の亀裂から、190℃もの高熱のエネルギーによって、水氷が宇宙空間に向かって噴出される「氷の火山」または「間欠泉」が2005年にカッシーニ探査機によって発見されました。この噴出物が、土星の輪の最も外縁を形成している「Eリング」の材料であることも確かめられました。さらに、噴出物の中には有機加工物や「塩」や炭酸塩が含まれることが、ダスト計測器などの観測から確認され、まさに地球同様に改定にある鉱物と化学反応を起こした「海水」らしいことが分かったのです。
地球の深海底でも高温の熱水が地下から噴き出る環境には、太陽光が届かなくても水素と二酸化炭素からメタンを作る時に得られるエネルギーを使って生命を維持できる生態系があります。これこそ、地球上でもっとも古い生態系だと考える研究者もいます。つまり、似たような生態系を持ったエンケラドス生命体やその死骸、いわば「地球外マリンスノー」が、海水と共に宇宙空間にまき散らられている可能性もゼロではないでしょう。この生命体こそ「今も存在する隣人です。火星と違って地球との間には往来がほとんど想定できない以上、宇宙塵によって地球と同じ生命前駆物質がエンケラドスの海中にもたらされたとしても、まったく別の進化を遂げた「真の地球外生命」である可能性が高いでしょう。
地球外マリンスノーを含むかもしれない、エンケラドスの海氷微粒子を採取するには、着陸機も潜水艦もいりません。彗星塵をフライバイで採取したスターダスト探査機のように、間欠泉の中になるべく低速度で突っ込んで、微粒子の破壊を抑えながら捕獲できるエアロゲルの発展型のような捕集器を曝露すればよいのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。

11月28日、日本テレビカズレーザーと学ぶ】地球外生命体が太陽系に!? あのエンケラドスで生命の鍵大発見を見た。

「エンケラドスには海が存在するが、リン酸の発見などを踏まえてこの海の成分が昔の地球の海と似た環境であることが明らかとなり、地球の生命体に似た存在が誕生している可能性が高まったのだという」

リン酸はミネラルの一種で、生物の設計図である「遺伝子」の材料として欠かせない物質だが、リン酸を構成するリンは宇宙の中にごくわずかしか存在しない。

「地球外マリンスノーを含むかもしれない、エンケラドスの海氷微粒子を採取するには、着陸機も潜水艦もいりません。彗星塵をフライバイで採取したスターダスト探査機のように、間欠泉の中になるべく低速度で突っ込んで、微粒子の破壊を抑えながら捕獲できるエアロゲルの発展型のような捕集器を曝露すればよいのです」

なんか、比較的簡単にエンケラドスから海水を採集して、持ち帰ることができるようなことが書かれている。
203Y年、202X年に打ち上げられた日本の探査機「はやぶさ3」が、土星の衛星であるエンケラドスの海水を持ち帰ることに成功しました。果たして、持ち帰った海水に生物はいるんでしょうか? NASAが興奮して日本の調査結果を見守っています。英国BBCが臨時ニュースで世界に大きく報道しています。

はやぶさ3」は世界中の人々が期待もしなかった快挙を成し遂げた。

こんなこと、ありそうな気がする。