じじぃの「封印された謎・ローマ文明・コンクリート・なぜ劣化しないのか?世界史の雑学」

【ゆっくり解説】古代の超技術 ローマンコンクリートの謎【古代ローマ

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https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=iblcJ-KiBSE

「なぜ古代ローマ時代のコンクリートは2000年もの耐久性を誇るのか?」の謎が明らかに

2023年01月10日 GIGAZINE
ローマン・コンクリートについての過去の研究では、原料に火山灰を混ぜることで結合能力のある化合物が生成されるポゾラン反応が促進され、強度の向上につながっていることがわかっています。
また、ローマン・コンクリートは海水による腐食のプロセスを利用することで、さらに強度が上がっているという研究結果も報告されています。

従来の仮説では、ローマン・コンクリートに使用された石灰は消石灰(水酸化カルシウム)であると考えられていました。ところが石灰クラストの分析によって、ローマン・コンクリートに含まれる石灰は生石灰(酸化カルシウム)または消石灰生石灰の両方だったことが示唆されました。
https://gigazine.net/news/20230110-ancient-roman-concrete-durable-hot-mixing/

『失われた世界史 封印された53の謎』

歴史の謎研究会/編集 青春文庫 2018年発行

ローマ文明の謎――コンクリートが劣化しない!現代でも真似ができない高度文明 より

古代ローマの建築技術には現代の科学技術をもしのぐ点が多々ある。さりげないアーチもそうだが、何より凄いのは当時のコンクリートである。経年劣化するどころか、逆に強度が増しているものが確認されているのだ。アメリカの研究チームがこの謎に挑んだ結果、意外な秘密が明らかとなった。

現在の科学力をもっても越えられない壁

古代ローマ都市国家に始まりながら、数百年の歳月を経てイタリア半島全域、さらにまた数百年の歳月を経て地中海沿岸の全域を支配する大帝国へと成長を遂げた。
自由民のなかでもローマ市民権を持つ者とそうでない者という身分の差はあったが、紀元212年には帝国領土内の全自由民にローマ市民権が付与された。これにより法律上は出目による差別はなくなり、自由民の誰もが堂々とローマ市民と見なされるようになった。

当然ながら、この時点でのローマ市民には、生粋のローマっ子もいれば、イタリア半島の他地域出身者やギリシャ人、マケドニア人、ローマ文化を受け入れたケルト系諸民族なども含まれていた。それでいながら大きな混乱が生じなかったことからすれば、出目を問題としない社会環境がすでに整えられていたと見てよいだろう。

ローマ市民というアイデンティティが確立されていたことは現存するローマ遺跡からも見て取れる。古代ローマの遺跡は地中海周縁に点在するが、都市遺跡の場合、基本的な構成はどこもいっしょである。集会場を兼ねた広場や列柱付き大通り、円形劇場、神殿、大浴場、公衆便所などはどの都市にも備わっており、造りも均質化されている。

まるでそのままコピーでもしたかのような都市をよくもたくさん造ったものだと感じられるが、現存する遺跡のほとんどは貴重な文化遺産として大切にされている。

目先の利益だけを考えるなら、開発の邪魔にしかならない代物なはずで、事実そう考える者もいるようだが、大勢としては人類共通の遺産として、然るべき扱いを当然視する見方が強い。

なぜ古代ローマの遺跡がイタリア半島以外でも貴重な文化遺産として保存の対象とされているのか。それは古代ローマの建築技術が1つの高みを極め、現代の科学技術をもってしても越えられない部分があるからだった。

強化コンクリートの秘密は海水にあり

古代ローマの建築資材は石と瓦およびコンクリートを基本とした。
コンクリートと言っても、現代と古代ローマのそれは同質ではない。現代のコンクリートがセメントを結合材とし、これに骨材および水を適当な割合で配合して混ぜ、水とセメントとの水和作用によって固ませるセメントコンクリートであるのに対し、古代ローマのコンクリートは割栗石(岩石を打ち割って造る小塊状の石材)やレンガ肩などの骨材とモルタルを、石灰を結合材として混ぜて造られていた。

技術的に完成の域に達したのは5賢帝の3番目に位置するハドリアヌス帝(在位117~138年)の頃と考えられ、円蓋や穹窿(アーチを基本にした曲面天井)造りが可能になったことで、古代建築としては初めて、内部空間を芸術的に造形することも可能となった。これは口で言うほど容易いことではなく、建築技術上の革命と呼ぶに値することでもあった。

だが、それだけで驚いてはいけない。古代ローマの建築にはまだまだ凄いところがある。それは当時のコンクリートが朽ちるどころか、今も強度を増し続けている点である。

現代のコンクリートの寿命が50年からせいぜい100年程度であるのに対し、ローマ市に現存するパンテオンという神殿はハドリアヌス帝のときに再建されたにも関わらず、現在も十分な教徒を保っている。パンテオンに限らず、2世紀以降の古代ローマ建築はのきなみ頑丈である。その秘密はいったいどこにあるのか。

解答は隠し味的に使用されていた海水にあった。米エネルギー省のローレンス・バークレー国立研究所の研究チームが解析に当たったところ、コンクリートの中にアルミナ質のトバモライト結晶が含まれ、この層状鉱物が、長い時間をかけてコンクリートの強度を高めるのに重要な役割を果たしていることがわかったのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。

2023年ノーベル物理賞は「アト秒光パルスで物質中の電子の運動を捉える実験手法」の功績で3名が受賞した。

これだけ聞いた時は、何と地味な研究に与えられたものだと思った。

今は情報化社会。
フラッシュメモリ」は、1980年代の半導体分野における最も重要な発明だ。
コンピュータに欠かせないこの部品は、日本人の発明だ。

もしかしたら、今年のノーベル物理賞は、と思っていた。

話は変って、

西洋文明の礎を築いたのは古代ギリシャだった。

その後を引き継いだのが古代ローマだ。

古代ローマは、大ざっぱにいえば古代ギリシャの摸倣ではないのか。

ネットで「古代ローマ 発見 発明」をキーに検索してみた。
ローマ水道
・下水道設備
・ローマン・コンクリート

マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究チームは古代ローマ時代に造られた建造物のコンクリートに自己修復機能があることを発見した。約2000年前の建造物が現在も使われるなど耐久性の高さにつながっているとみられる。丈夫なコンクリートの開発に役立つ可能性がある。
   

「だが、それだけで驚いてはいけない。古代ローマの建築にはまだまだ凄いところがある。それは当時のコンクリートが朽ちるどころか、今も強度を増し続けている点である」

何となく、「アト秒光パルスで・・・」はギリシャ人の発明で、「フラッシュメモリ」はローマ人の発明、といった感じだ。

今後、「フラッシュメモリ」でノーベル賞、はないのかなあ。