じじぃの「封印された謎・アイスマン・5300年前の冷凍ミイラの人物像とは?世界史の雑学」

A 5,300-year-old murder mystery - Albert Zink

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=mRa0Gi_mRjs

Famed 5,300-Year-Old Alps Iceman


Famed 5,300-Year-Old Alps Iceman Was a Balding Middle-Aged Man With Dark Skin and Eyes

August 16, 2023 Science
Otzi, the 5,300-year-old mummy found murdered high in the Alps with an arrow in his back, is a prehistoric celebrity who attracts 300,000 visitors a year to his custom cooling chamber in the South Tyrol Museum of Archaeology in Bolzano, Italy.
Years of studies have revealed much about the Iceman, from his last meal-dried ibex and deer meat with einkorn wheat-to the distant Tuscan origins of his copper ax. But while the wizened mummy is extraordinarily well preserved for its age, it gives little impression of how Otzi would have appeared in life.
https://www.smithsonianmag.com/science-nature/famed-5300-year-old-alps-iceman-was-a-balding-middle-aged-man-with-dark-skin-and-eyes-180982744/

『失われた世界史 封印された53の謎』

歴史の謎研究会/編集 青春文庫 2018年発行

アイスマンの謎――調査でみえてきた5300年前の冷凍ミイラの人物像 より

1991年にアルプスのエッツ渓谷の氷河で見つかった約5300年前の男性の冷凍ミイラは「アイスマン」と名付けられた。解剖の結果、体内からピロリ菌が発見されるなど、さまざまな病魔に苦しまれていることがわかった。腸内やDNA、所持品などの調査からも驚くべく事実が数多く判明した。

医学の歴史を覆す発見か!?

2人のドイツ人ハイカーにより、イタリア・オーストリア国境付近にあるアルプスのエッツ渓谷の氷河で通称「エッツィー」または「アイスマン」が発見されたのは1991年のことだった。
標高3210メートルの地で発見されたミイラは奇跡的なまでに保存状態がよく、最新の科学技術を駆使した調査から驚くべき事実がいくつも明らかとなった。

第1に死因だが、これは明らかな他殺で、殺害されたのは前3250年頃の初夏。肩に受けたばかりの矢傷も確認されるが、直接の死因は頭部を激しく殴打されたことによる脳挫傷。身長160センチ、体重50キロで筋肉質な体型をしており、推定年齢は40から50歳、瞳と髪の毛は茶色で、肌の色は白色と、外見についてもほぼ判明したと言ってよい。

体内の解剖もなされたが、それ以前、身体の表面を調べただけでも、驚くべき真実が明らかとなった。頭部から足先まで全身を覆い尽くすかのように線または十字からなる刺青が50ヵ所以上も確認されたのである。

皮膚に細かな刻み目を入れたところ木炭を塗り込んだものであることから、この刺青は装飾ではなく、医学目的でなされたと考えられる。その部位が関節痛や腰痛などの傷害や痛みが起こりやすい箇所に集中していることから、刺青は鍼灸治療にツボの目印としたのではないかとの説が、一部の研究者から唱えられた。

オーストリアの医師レオポルド・ドルファーはそのひとりで、彼が皮膚にある15の刺青と経穴(ツボ)の位置を比較検討したところ、そのうち9つが経穴から6ミリ以内、3つが13ミリ以内、2つがツボではない経絡(ツボの筋道)上、1つが丘墟(外くるぶし前斜め下の窪み)と解谿(足首の前面中央にあるツボ)の中間という結果が出た。もしドルファーらの仮説があたっているなら、中国で経絡やツボが認識されるより少なくとも2000年前すでに、同じユーラシア大陸の西のほうで鍼灸治療の原型が生まれていたことになる。仮説通りなら、医学史の常識を覆す大事件としても過言ではなかろう。

最後に食べた物とは

アイスマンは筋肉質な体型とはいえ、当時としては高齢者の部類。身体のあちこちにガタがきていてもおかしくなかった。

ミイラ遺体をくまなく調べたところ、関節の摩耗や動脈硬化、胆石、ヒ素中毒、ライム病(マダニを介した感染症)、歯周病、虫歯、凍傷など40余りの病状とピロリ菌の存在も確認された。全身これ病魔の巣といった具合である。それ以外にも親知らずが2本ともなく、2本の前歯のあいだに隙間があり、12番目の肋骨が欠けているなど数々の異常が認められながら、40歳を超えてなお生きていたのが不思議なレベルでさえあった。

解剖の結果、他にもわかったことがある。それは最後に口にしたもの、胃の中に残っていたことからすると、死亡する2時間前に最後の食事を摂ったと考えられる。アイスマンの胃に残っていたのは、穀物とアイベックスの肉だった。

アイベックスとは足の速い野生のヤギの一種。アイスマンが口にしたのは生や焼いた状態ではなく、脂身の多い干し肉かベーコンの可能性が高いという。それもイタリア北部の南チロル地方に生息していたアイベックスというから、アイスマンは高齢なボロボロな身体になりながら、移動生活を送っていたとも考えられる。

死亡した季節が初夏と判断された根拠は体内から検出された30余りの花粉であるが、これまた移動生活を送っていたことの証左かもしれない。

先述した型の矢傷は、胸部と左の肩甲骨のあいだにある大血管を切断するほどのものだったが、直接の死因が頭部への殴打で、周囲に他の遺体がないことからすれば、何らかの理由で追われる身であった。
アイスマンが標高3210メートルの地点で矢による深手を負い、動きの鈍くなった状態でとどめを刺されたという推測も成り立とう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

調査でみえてきた5300年前の冷凍ミイラの人物像

今から5000年前といえば、エジプトではエジプト王国が統一された頃だ。

約1万2000年前建造の世界最古の宗教施設「ギョベクリテペ遺跡」が、トルコ南東部で見つかっている。

すでに人間は1万年前に宗教活動をしていた。

トルコを中心にギョベクリテペのような宗教施設が各地に点在していた。

アイスマンもそのような宗教施設に向かっていたか、途中で事故にあった。

その頃の人類は、遺伝子的には現代人とまったく変わらない。

このアイスマンが100年前の人だったと言われても違和感がない。

そんな印象です。