じじぃの「宗教・三十年戦争・宗教戦争が各地で起きてヨーロッパで何が変わった?世界史の雑学」

Russian President Putin tells Ukrainian troops to overthrow their own country's leadership -BBC News

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JHVX2sUFdPk


プーチン旧約聖書の世界に住んでいる。

2022年5月28日 note
私は、「プーチン大統領プーチン大統領を支持するロシア人は、(唯一絶対神=神に選ばれた最高権力者プーチン露大統領に従わないものは抹殺すべき)という 旧約聖書の世界に住んでいる」と考えます。

このために、市民革命を経て旧約聖書の影響から脱皮して、新約聖書の世界になりつつある現在の欧米社会では、過去のアフリカでの奴隷貿易南北アメリカ大陸での虐殺行為に対して、悔恨の情が広がり謝罪されるようになってきています。

ただ、今もってロシアとその周辺では、「旧約聖書新約聖書が合体した、古いキリスト教理論」が息づいています。

https://note.com/nanaehasegawa/n/nad7b91d5b480

『宗教が変えた世界史――ビフォーとアフターが一目でわかる』

祝田秀全/監修、かみゆ歴史編集部/編 朝日新聞出版 2023年発行

宗教戦争が各地で起きてヨーロッパで何が変わった? より

ヨーロッパで宗教戦争が勃発すると、君主の主権が強まり、領地内で国を運営していく「主権国家」が成立した。

各地で宗教戦争が起きる

宗教改革によって対立したカトリックプロテスタントは、各地で戦争を開始。代表的な宗教戦争として、フランスのユグノー戦争や、オランダ独立戦争三十年戦争が挙げられます。

ユグノー戦争では、ユグノー(フランスのカルヴァン派)が虐殺される事件が発生するなど混乱を極めます。オランダ独立戦争カトリック国のスペインからゴイセン(オランダのカルヴァン派)が独立を望んだことで勃発。三十年戦争ドイツ国内における宗教対立が原因で引き起こされましたが、近隣諸国の介入でヨーロッパ全土にわたる大戦争に。宗教から端を発したこれらの戦争は、甚大な被害をもたらしました。

主権国家が生まれる

これらの宗教戦争のきっかけは、カトリック派の君主による、プロテスタントの弾圧でした。
そんななかで、宗教よりも国家の統一を優先せねばならない」と考える君主も現われます。

その代表例がフランスのアンリ4世です。彼はユグノーでしたが、泥沼化した宗教対立を収めるべく、自らカトリックに改宗し、宗教の自由を認めた「ナントの勅令」を出します。そうしてユグノー戦争戦争を終わらせました。さらに三十年戦争講和条約ウェストファリア条約では、カルヴァン派を含め、新教派とカトリックは同等とされました。

また各国では長期化する戦争で勝ち残るため常備軍を設置。これを養うための税制が整えられなど、君主を頂点に、領地内で国を運営していくシステムが築かれていきます。このようなシステムを持つ国を「主権国家」と言います。そして、「主権国家同士は対等の関係である」という原則もできました。この原則は現代の国際社会では当たり前の考えです。

                    • -

どうでもいい、じじぃの日記。

ウェストファリア条約・・・ 1648年、ウェストファリア会議で成立した三十年戦争講和条約。主権平等と内政不干渉が原則。

ロシアはなぜウクライナに侵攻したのか?

ギリシア正教の流れを汲むロシア正教は、欧米を中心に広がった「ウェストファリア条約」に組みしなかったからという説があります。

だからプーチン大統領は、「自分たちロシア人は素晴らしいという自画像を抱いていて、ロシア人は正義を行っていると信じて、ロシアに従わないウクライナを侵攻した」というものです。

もしかしたら、プーチンウェストファリア条約を知らなかったのかもしれません。