じじぃの「カオス・地球_107_プーチンは何をしたかったのか?夫はヴァンパイア(吸血鬼)」

Gravitas: Where is Vladimir Putin's family?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=RLqC-3ZsnNE

プーチン氏と家族


プーチン氏の娘はどんな人? 家族について分かっていること

2022年4月7日 BBC
プーチン大統領の私生活については、公に確認できることはほとんどない。しかし文書や報道、時々の公式発表などから、娘2人の姿が浮かび上がってくる。

ヴォロンツォワ氏とティホノワ氏は、プーチン氏と前妻のリュドミラ氏の間に生まれた。プーチン夫妻は1983年に結婚。プーチン氏は当時、旧ソヴィエト連邦の国家保安委員会(KGB)の職員で、リュドミラ氏は旅客機の客室乗務員だった。
その後、2013年に離婚するまでの30年間、プーチン氏がロシアのトップまで急速に上り詰める時期を夫婦として過ごした。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-61019297

プーチンは何をしたかったのか?

【目次】
はじめに
第1章 プーチンは、何をしたかったのか?――なぜクリミア併合、ウクライナ侵攻へ至ったか
第2章 プーチンとは、いったい何者なのか?――スパイを夢見た少年時代、若き日の挫折、そして一大転機で権力者へ
第3章 どうやってロシア大統領になったのか?――最高権力者まで上り詰めた疾風怒涛の4年間

第4章 権力者となったプーチンをとりまく人々――政治を動かすオリガルヒ、愛すべき家族や親族

第5章 プーチンが築きあげた“盗人支配”と“監視”のシステムとは?――クレプトクラットが盗み、シロヴィキが見張る
第6章 プーチンの支配はいつまで続き、どう倒れるのか?――プーチンの哀れな末路と、ロシア再生への道

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プーチンは何をしたかったのか?』

寺谷弘壬/著 アスコム 2023年発行
妻に恐怖の「ヴァンパイア」と言われたプーチンの真実!ロシア研究60年の著者がQ&Aでズバリ回答!

第4章 権力者となったプーチンをとりまく人々――政治を動かすオリガルヒ、愛すべき家族や親族 より

妻が語った「プーチンはヴァンパイア」の意味とは?

――プーチンの妻や娘はじめ周辺の女性たちは、どのように生きてきて、いまどうしていますか? なかにはオリガルヒもいるのでは?

以下、強調印字は筆者による。
プーチンをめぐる女たちは、妻と娘2人のほか、愛人も何人か知られています。オリガルヒ(新興財閥)といえる人物もいますし、下の娘は有力オリガルヒの息子に嫁ぎました。

まず、妻リュドミラの話から。96年プーチンがモスクワで大統領総務次長になってもリュドミラは不満で不安でした。そんな気を紛らわそうとしてか、プーチンは彼女を電話投資会社テレコムインヴェスト(私企業)のモスクワ代表にしました(98~99年)。といっても社員はリュドミラ1人。電話連絡や日程調整などをするだけの体(てい)のいい個人秘書です。

ところが、個人秘書ならまだましだったのです。オリガルヒのフリードマンがよく電話をかけてきました。彼は電話投資会社を使って独コンメルツ銀行でマネーロンダリングをやっていた、とドイツの新聞がのちに暴露しています。同社はペテルブルグ支庁でプーチンが許可し、ネットワークをモスクワからロシア全土へ広げようとしていたオリガルヒ御用達の電話投資通信会社。00~12年に通信・情報相だったレイマンはロシア全土に創設・拡大し。自らも利用していました。彼は個人資産10億ドル以上とされたオリガルヒで、プーチン大統領の顧問も務めています。何も知らなかったのはリュドミラだけです。

国営の電気通信会社スヴャズインヴェスト社が、モスクワ中心部にあるヴォルコンシキー邸に置かれました。『戦争と平和』の作家トルストイの祖母が所有したこともある歴史的な建物で、小説にも出てきます。ここにリュドミラの事務所が置かれたのです。

00年にはリュドミラが代表、ペテルブルグ大学ヴェルビツカヤ学長が理事を務める財団「退陣コミュニケーション開発センター」(CDIC)も創設されました。

さらにプーチンは由緒ある建物の改築を命令。歴史の冒涜、文化の蔑視だという政治家や文化人らの反対は無視され、2階建てが4階建てに。ビルには銀行などお堅い店舗から寿司レストランやハンバーガー屋までが入居し、そのビルの所有者はいつの間にかCDICになっていて、年300万~400万ドルの賃料がリュドミラの個人会社に入ります。プーチンは妻に財産を持たせようとしたのでしょうが、リュドミラにすれば恥の上塗りでした。

CDICは、8年がかりでロシア語の正しい発音や綴りを研究し提案しましたが、これをプーチン大統領はあっさり拒否。独仏英語にスペイン語もできる言語研究者リュドミラや言語学の大家ヴェルビツカヤ学長の面目は、まるつぶれとなったわけです。

プーチンは単なるロシア語の研究ではなく、後に指摘するように、、ロシア語、ロシア正教、ロシア文化などを普及する「ルーキー・ミール」(ロシア世界)をつくり、それをウクライナはもちろんのこと、世界に広めようとしていたのです。

妻リュドミラはプーチンを「ヴァンパイア」(吸血鬼)と言っています。仲よしのドイツ女性で、のちに『もろい友情』を書いたアイリーン・ピーチに漏らしたのです。

愛する人の生き血まで吸ってしまうような冷酷な人、とでもいう意味でしょうか。

ベッドでリュドミラが凝っている占星術の話をすると、プーチンは「黙ってくれ」と遮りました。彼女と夫の距離が広がったのは、プーチンが嬉々としてFSB長官に就任したころかもしれません。KGB嫌いの妻にプーチンは適当に調子を合わせていたのでしょう。
「あれほどKGBを嫌っていて辞めたじゃないの」というリュドミラに、プーチンは「そんなこと誰が知っているんだ」と怒りだしました。さらに「君のたわごとなんか、誰が信じるものか」といったそうです。

「独身のような生活」と自ら称する夫が、首相や大統領となっていく。妻リュドミラは式典のたびにファーストレディとして駆り出され、つくり笑顔でカメラに収まらなければいけない。だんだん憂鬱になり、夫は「ヴァンパイア」との思いも強まって、彼女はあまり人前に出なくなりました。結局、次女が結婚した直後の13年6月、夫妻は国立クレムリン宮殿でバレーを観た幕間(まくあい)にカメラの前で離婚を発表。14年に正式離婚したリュドミラは翌15年、57歳で富豪オチェレトヌイと再婚しています。夫は当時37歳で、20歳も年下でした。

リュドミラは、再婚でようやく救われたのかもしれませんが、ウクライナ侵攻で22年4月、娘たちとともに経済制裁の対象となりました。「プーチンの好みによって豪華な生活スタイルをエンジョイしている人は制裁ターゲット」(英トラス外相。のち1時首相)なのです。