じじぃの「中国古代・絶対的な支配者・何がすごいの?始皇帝の話」

映画『キングダム』WEBCM エイ政篇

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lPE-vzoJtG4

習近平が復興したいらしい偉大な「中華民族」って?


習近平が復興したいらしい偉大な「中華民族」って?

2019.05.23 アゴラ 言論プラットフォーム

秦の始皇帝による天下統一以前の時代には、中原の周りを、四夷、すなわち農耕・漁労を生業とする東夷(初代夏王朝)、山地の焼畑農耕民である南蛮、草原の遊牧民西戎(3代周王朝、4代秦王朝)、そして北の狩猟民である北狄(2代殷王朝)が囲んでいた。

秦の始皇帝の父荘襄王は前249年に東周を亡ぼし秦王となった。その子の政は、前221年までに前述の韓、魏、趙、楚、燕の6国を悉く亡ぼし、黄河と長江の中下流域に挟まれたいわゆる中原の都市をすべて征服して統一を果たし、始皇帝と号した。
https://agora-web.jp/archives/2039180.html

『眠れなくなるほど面白い 図解 始皇帝の話』

渡邉義浩/監修 日本文芸社 2022年発行
紀元前246年、13歳で即位し、史上初めて中国を統一して500年の争乱の歴史に終止符を打った秦の始皇帝
歴史に残るその戦いと数々の偉大な功績、また謎に満ちた生涯、始皇帝を支えた多くの忠臣を、最新研究をもとに図解、イラストを交えてわかりやすく解説する。

Part1 始皇帝の何がすごいの? より

絶対的君主である「皇帝」

●「皇帝」という称号には、揺るぎない決意が込められていた

始皇帝」は、はじめから「始皇帝」であったわけではありません。13歳で秦(しん)の君主に即位した贏政(えいせい)は、まず「秦王」という称号を持っていました。そして、39歳で念願の中国統一を果たしたときに、改革の1つとして新しい称号をつくることにしました。

これを発案したのは丞相(じょうしょう、宰相)の李斯(りし)。
称号に「君主は絶対者であり、宇宙の主催者である」という法家の考えを反映さえようとしたためです。李斯は古典の中から「天皇(てんこう)」「地皇(ちこう)」「泰皇(たいこう)」という3案を出し、もっとも尊いとされる「泰皇」を勧めました。

しかし、エイ政はこれらに納得できず、中国の伝説的な帝王である「三皇」の「皇」と「五帝」の「帝」を合わせた「皇帝」に定めたと言います。

さらに、最初の皇帝ということから、自らを「始皇帝」と名乗ります。また、自称を「朕(ちん)」、自分の出す命令を「詔(しょう)」としました。

後継者には「二世皇帝」「三世皇帝」と名乗らせようとしますが、三代目の子嬰(しえい)の代で秦は滅びます。

しかし、絶対的な支配者を意味する「皇帝」という称号は、その後2000年以上も引き継がれることに。始皇帝の成し遂げる偉業の1つとも言えます。

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どうでもいい、じじぃの日記。

少し古い本だが、孔健著『マスコミより確かな 習近平の言い分』という本にはこんなことが書かれていた。

  わたしが習近平に見いだしたものは、皇帝、あるいは大統領としての風格をもった、落ち着いて堂々とした姿だった。そこでわたしは「五行説」をひも解いてみた。古代から中国では王朝の交代を「易姓革命」によって説明することに倣った。中国では皇帝の名前に「水」が関係していることが良いこととされてきた。毛沢東江沢民には「さんずい」があり、「水」と関係する。鄧小平の「平」は「ピン」、水を溜める「瓶(ビン)と同じ発音をするため水にちなんでいる。すると習近平にも同じ「平」の文字が使われれているではないか。なぜ、皇帝の名前に「水」の要素が必要なのか。自然哲学の思想である「五行説」は、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなり、中国の国土は「土」であり「土」が必要とするものは「水」という理屈になり、中国(土)を治める皇帝には「水」が必要だ、ということになる。むかしから中国人の潜在意識には内なる皇帝文化が存在し、民の上に重しのように皇帝が存在することで国は治まるのだ。中国には”皇帝”が必要なのだ。

中国問題に詳しい女性ジャーナリストの本には、こんなことが書かれていた。

  江沢民胡錦濤のように外交に比較的明るい指導者なら通じたとしても、習近平の視野にあるのは国際社会ではなく、中国国内における自分の立場だけなのだ。

習近平は、中国で絶対的な支配者 毛沢東(もしくは始皇帝)に自分を重ねているのかもしれない。