じじぃの「月下美人・コウモリ媒の花・強い匂いでコウモリを誘う！共生の雑学」

Love tequila, love pollinating bats!

動画　YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XUjx8rswzn8

BATS and PLANT POLLINATION

「Bat symbiosis」画像検索

https://search.yahoo.co.jp/image/search?ei=UTF-8&fr=wsr_is&p=Bat%20symbiosis&aq=-1&oq=

BATS: THE UNSUNG HEROES OF PLANT POLLINATION

06.17.16　Bat Conservation International
●So How Does Pollination Work?
Pollination is a process that involves the transfer of pollen between a male stamen and a female pistil within a plant, and is used by many plants to reproduce.
The challenging part of this process is that plants are quite literally rooted into the ground. They cant move in order to distribute their pollen, so they have to rely on help from others to reproduce. This is where bats come in. Similar to hummingbirds and bees, bats play a vital role in the pollination of plants, many of which people rely on for their livelihood.
https://www.batcon.org/bats-the-unsung-heroes-of-plant-pollination/

『花はなぜ咲くのか？』

鷲谷いづみ【文】、埴沙萠/田中肇【写真】　山と渓谷社　2007年発行

3　動物を操る花たちの戦略より

生物種は、生存や繁殖に役立つさまざまな性質を進化させてきました。これを適応進化と呼びます。
植物は、花の形や蜜を分泌する位置などを工夫することで、昆虫など動物の行動と、その体への花粉のつき方をじょうずにコントロールし、同種の他個体に確実に花粉を届ける術を磨いてきました。

闇夜の使者

日本では、ほ乳類は花の仲人としてほとんど目立つことのない存在です。ところが世界に目を向けると、そうでもありません。

熱帯ではコウモリの仲間がポリネータ（植物の花粉を運ぶ送粉者）として重要な役割を果たしています。ポリネータとして活躍する熱帯のコウモリの中には、小型で、花の中に顔をつっこんで蜜をなめるのに適した細長い顔をもつものがいます。

コウモリの媒（ばい）の花は、同じように夜に活躍する蛾（が）に花粉を託す花に似て、暗闇でめだつ淡い色で、夜に強い匂いを放つことが特徴です。夜だけに花を開くものもあります。

コウモリは昆虫に比べるとずっと体重が重いため、その重さで花が折れたりすることのないよう、肉厚でがっしりした花が咲かせます。

南米大陸から中米大陸にかけて広がる新熱帯区の植物、サボテンの中にはコウモリ媒のものが多く見られます。月下美人はその代表といえるでしょう。暑い昼間を避け、涼しい夜に幻想的な大きな花を咲かせ、強い匂いでコウモリを誘います。コウモリと同じほ乳類である人もどうやら、その甘い匂いや暗闇に浮かぶ大きな白い花に心を揺さぶられるようです。

また、アフリカやマダガスカルに分布するバオバブもコウモリに送粉をまかせますが、上に述べたような花の特徴をあわせもっています。熱帯のツルアダンもコウモリ媒で、報酬は密と花粉に加えてみずみずしい苞葉（ほうよう）も提供します。野生のバナナもほとんどがコウモリ媒です。

熱帯にはこれらの花に適応して、密や花粉の利用に適した舌をもつコウモリが生息しています。シタナガフルーツコウモリはその代表です。体長と同じくらい長く、先がブラシのようになっている舌を使って、密や花粉を食べます。