じじぃの「科学・地球_250_生態学大図鑑・危機に瀕するハビタット」

森を守る(動画シリーズ:2分でわかる!世界の自然を守るWWFの活動)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gIHpafypzas

オランウータンの住む森でおきていること

2020年5月28日 ころの庭自然菜園ーハーブやアロマもー
オランウータンはどこで暮らしていますか?
森の中っていうのはわかるけど…。
きちんと、どの国というのはわからない人が多いかもしれませんね。
オランウータンは、インドネシアの「スマトラ島」とマレーシアの「ボルネオ島」の豊かな熱帯雨林でのみ生活しています。
https://note.com/koikedaeu/n/nc39811d428f0

生態学大図鑑』

ジュリア・シュローダー/著、鷲谷いづみ/訳 三省堂 2021年発行

神もこれらの木々を愚か者たちから救えない 危機に瀕するハビタット より

【主要人物】ジョン・ミューア(1838~1914年)

自然のハビタット(生息・生育場所)を保全する運動の創始者として必ずその名があげられるのは、スコットランド出身のアメリカのナチュリスト(自然愛好者)のジョン・ミューアである。「国立公園の父」とも呼ばれるミューアは、野性の土地が存続するためには法的保護が必要であることにいち早く気づいた一人だった。地球上のさまざまな自然のハビタットのなかには、他より脆弱なものがあり、人為的か、自然にか、あるいはその両方によって、それぞれが異なる脅威にさらされており、その存続が危ぶまれる。
ハビタットは当然のことながら常に破壊的な自然現象にもさらされてきた。毎年、落雷がきっかけとなり、草原・森林大火災が起こる。ハリケーンや川の氾濫も大きな破壊をもたらす。嵐が引き起こす海水の浸水は、淡水湿地を塩生湿地に変える。約6600万年前に、メキシコのチクシュルーブに隕石が衝突したときには、途方もない量の塵(ちり)の雲が太陽光をさえぎった。植物は光合成がほとんどできなくなり、恐竜を含む多くの動物が絶滅した。
人間の影響も、最近になって始まったことではない。歴史を通じて、人間はその環境を改変してきた。たとえば森林伐採も新しい問題ではない。ヨーロッパでは農地開発と建設のための森林伐採は何千年も前に始まり、同様のパターンは北米でも繰り返された。
しかし、今日、人間が環境に与えている影響は、かつてなく大きいものとなっている。この200年間に世界人口は爆発的に増加した。それによって都市が急速に成長し、化石燃料と原材料の採取に基づく大規模産業を発展し、より多くの人々に食料を供給するために農業の需要が高まり、紛争や戦争も起きた。これらすべてが自然界に悪影響を与えた。

壊れやすいエコリージョン

地球上の主要なハビタットを表わすために、今日よく使われる概念がエコリージョンであり、バイオ―ムよりは小さく、生物多様性に関してはより詳細な基準があてられる。エコリージョンは、種、生物群集、環境条件などの組合わせで区別できる、陸域もしくは水域の比較的大きな空間単位として定義される。例をあげれば、砂漠、熱帯雨林、温帯針葉樹林、湖、マングローブ湿地、サンゴ礁などである。これらのなかでは、サンゴ礁熱帯雨林がとりわけ人為的な脅威にさらされている。

ヤシ油

ヤシ油を採るヤシが、マレーシアとインドネシアで大規模に栽培され、森林伐採の主な原因となっている。オランウータンは、その影響で絶滅が危惧される種の一つ。

劣化を食い止める

これらのハビタットの破壊は、自然美と生物多様性を損なうだけでなく。人々にとって深刻な問題をもたらす。たとえば、水質の悪化、漁獲量の低下、ポリネータ(送粉者)個体群の崩壊、降水が表層流となって生じる洪水、温室効果ガスの急激な増加などである。自然環境の保全は喫緊の課題であり、生態学者たちは最善の対処の仕方をより精緻に理解するために研究を続けている。
適切な手段は、その状況に依存し、保護区や分断化された土地をつなぐ「回廊(コリドー)」の設置から、失われたハビタットの再生計画まで多岐にわたる。熱帯雨林の硬材の取引を禁止するのと同じように重要なことは、森の木材に頼るしか暮らしを営むすべのない人々のための持続可能な燃料や木材の資源である。ハビタットの破壊の影響は地球規模に広がっており、国際的な合意と協力が重要な課題となっている。