じじぃの「視床下部・体温調節中枢があるって知ってた?人体の雑学」

解剖生理学 5話「たいおん♪」

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ygpnT9M6LIA

図1 酵素触媒反応速度に及ぼす温度の効果


体温の調節|調節する(5)

2015/09/03 看護roo!
●体温を維持するのは、酵素のため
身体のあちこちでは、食物を栄養素に分解したり、エネルギーに変えたりするなど、生命活動に必要な化学反応(代謝)が絶えず行われています。
これらの化学反応は、体内にある数千種類もの酵素が触媒(しょくばい)となって進みます。体温を維持しなければならないのは、この酵素の働きをよくするためです。
https://www.kango-roo.com/learning/1711/

『すばらしい人体 - あなたの体をめぐる知的冒険』

山本健人/著 ダイヤモンド社 2021年発行

第5章 教養としての現代医療 より

体温はすごい――私たちの持つ恒常性

もしあなたが体温を測定して38度だったら、「高い」と感じるだろう。40度にもなろうものなら、体に重大な異変が起きていると考えるはずだ。一方、体温計に33度と表示されていたら、測定ミスだと思っては狩り直すに違いない。

だが、これらの数字と平熱との差は、ほんの2~3度である。そもそも身の周りのほとんどのものは、周囲の環境に合わせてもっと大きく温度が変動している。真夏は40度を超え、真冬は氷点下にもなりうる環境で、これほど狭い範囲に温度を維持できる人体のほうが「普通ではない」のだ。

これは、人間に限らず哺乳類や鳥類などの恒温動物が共通に持つ、「恒常性」と呼ばれる性質の1つだ。外気温によらず、体温を常に一定に維持できるしくみが備わっているのだ。

脳の「視床下部」という部分には、体温調節中枢がある。いわば、体温を決める司令室である。ここが定める温度を「セットポイント」といい、この設定温度に合うように体温は絶えず自動調節される。暑いときは自然に汗が出て熱の放散を促し、寒いときは筋肉のふるえなどで熱を産生すると同時に、血管が収縮して熱が逃げるのを防ぐのだ。

風邪をひいたときなど、体に炎症が起きるとセットポイントが高く設定される。この状態が「発熱」だ。免疫の機能を活発に働かせるためのしくみである。まさにエアコンの設定温度を想像するとわかりやすいだろう。

ちなみに、セットポイントが上がったときに体を冷やしても体温は下がらない。おでこに冷えたタオルを乗せたり、冷却シートを貼ったりしても気分が良くなるだけで体温が下がることはない。発熱時に熱を下げるには、セットポイントを下げる必要があるからだ。セットポイントを下げられる薬が、いわゆる「熱冷まし」、つまり解熱薬である。

一方、熱中症のときなど、高温多湿の環境に長時間いたせいで体温調節が追いつかず、体温が”上がってしまう”ことがある。この状態を「高体温症」と呼び、「発熱」と区別する。このケースなら、体を冷やすことは有効だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

人の感覚受容器の70%は眼にあるといわれている。

主に眼の感覚を司る「視床下部」には、交感神経と副交感神経、内分泌、体温調節などの機能がある。

視床下部がしている体温調節のメカニズムは、エアコンの自動調節機能に似ている。

私の家には、エアコンがなくて、熱風を扇風機で散らしています。

トホホのホ。