じじぃの「狩猟採集社会・一夫一妻と二足歩行は同時に始まった?禁断の進化史」

Are Humans Built For Monogamy? - Love 101

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8jFjjPGaRVM

Researcher claim sexually transmitted diseases led to monogamy.


Sexually transmitted diseases 'led ancient humans to monogamy'

13 April 2016 The Telegraph
Why did humans become monogamous, apparently rejecting the promiscuity that is natural to most animals?
https://www.telegraph.co.uk/news/2016/04/12/sexually-transmitted-diseases-led-ancient-humans-to-monogamy/

『禁断の進化史 人類は本当に「賢い」のか 』

更科功/著 NHK出版新書 2022年発行

第1部 智慧の実はどこにあったのか より

第5章 直立二足歩行の真実

軽視されてきたメスの役割

人類が二足歩行を始めたのは食料を運ぶためである、と最初に主張したのは、アメリカの人類学者であるゴードン・ヒューズ(1917~1997)で、1961年のことだった。彼は根拠の1つとしてベニガオザルの子供が食べ物を運ぶときに、よく二足歩行をすることなどを挙げている。

アメリカの人類学者であるオーウェン・ラブジョイ(1943~)はこの仮説を発展させて、二足歩行は一夫一妻的な関係が形成されたときに始まったと主張した。二足歩行をするオスは、手を自由に使えるので、メスに食料をたくさん運ぶことができた。そして、メスは食料をたくさん運んでくれるオスを好んだというのである。

また、一夫一妻的な関係が形成されれば、メスをめぐってオス同士が争うことが減る。したがって、人類は牙を失った、つまり犬歯が小さくなったのだ、とも主張した。

大型類人猿の群れは、たいてい一夫多妻的あるいは多夫多妻的で、メスをめぐるオス同士の争いや、なわばりをめぐる群れ同士の争いが(とくにチンパンジーでは)多い。そういう類人猿のなかで、何らかの理由で(あるいはたまたま)一夫一妻的な関係が主流となったグループが700万年前に現れて、それが人類になったのだろうというわけだ。

さきほど述べたように、人類の大きな2つの特徴は、直立二足歩行と小さな犬歯である。
ラブジョイのこの給餌(きゅうじ)仮説は、一夫多妻的な関係の形成という1つの仮定によって、人類の2つの特徴を両方との説明できる点で、優れた仮説と言える。過去の歴史は検証することが難しいので、なかなか確証は得られないが、大筋においては、もっとも確からしい説ではないかと思う。

ただし、多少の修正は必要かもしれない。ラブジョイの説では、オスの役割だけが強調されていたが、メスもオスと同等か、あるいはそれ以上の役割を果たしていた可能性があるからだ。

たしかに、現在の狩猟採集社会では、男性が狩りに出て、獲物を捕まえてくることがある。そのあいだに、女性は植物や小動物を採集することが多い。このように書くと、食料の獲得の主役は男性で、女性の役割は小さいように思えるかもしれない。
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初期の人類が行っていたことは、おそらく採集である。そうであれば、食料の調達に対して、オスだけでなくメスも重要な役割を果たしていた可能性が高い。しかも、子育てをしながらでも、たいていの採集はできる。さきほど述べたが、メスのチンパンジーが枝の上に立って果実に手を伸ばすときに、背中に赤ん坊がしがみついていることもあるのだから。

メスもオスも二足歩行をすれば、手を自由に使えるので、採集した食料をたくさん運ぶことができる。とくに子供が樹上で待っているときには、二足歩行で餌をたくさん運べることは重要になる。エサをたくさん運んできてくれる両親を持った子供は、生き残って子孫をつくる可能性が高くなるからだ。そうであれば、二足歩行は自然淘汰によって進化することになる。

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どうでもいい、じじぃの日記。

更科功著『禁断の進化史 人類は本当に「賢い」のか』という本に「一夫一妻制が脳を発達させた」とか書かれていた。

人類史を見ると、旧約聖書は参考になる。

旧約聖書の一節の中には、アダムとイブは神の命に背いて「禁断の果実」を口にしてしまったために、エデンの園から追放された、と書かれている。

この文章からは、人間の集団は、かなり前から一夫一妻制に移行していたのかもしれない。

「二足歩行をするオスは、手を自由に使えるので、メスに食料をたくさん運ぶことができた。そして、メスは食料をたくさん運んでくれるオスを好んだというのである」

イケメン同士の男女が一夫一妻制のもとで、大事に子どもを育てる。
一夫一妻制が「牙を失ったこと」にも関係しているとのこと。

何となく、深読みすぎな感じがしないでもないなあ。