じじぃの「科学夜話・ミシン・夢からヒントを得て発明!理系の疑問」

The History of Sewing Machines Documentary

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pyP8Q6Xv1ng

シンガー社 ミシンの広告


知られざるミシンの歴史 part.1

2021.02.22 日本ヴォーグ社
ミシンの原理が発明されたのは、今から約230年ほど前。1790年に英国の家具製造業者であったトーマス・セントがミシンの構造原理を発明し、特許をとります。
ただ、その機械は製品化されることはありませんでした。その後、英国やドイツ、フランスでも独自の開発が行われましたが、一歩先を進んでいたのはアメリカでした。
それまで発明されてきたミシンは、チェーン・ステッチ(単環縫い)で、ほどけやすい欠点がありましたが、1832年アメリカの発明家ウォルター・ハントが、ロック・ステッチ(本縫い)ができるミシンを開発します。それまでになかった“本縫い”の機能は、後に“近代ミシンのベースとなる発明”と称されるほどでした。ただ、ハントにはそれを実用化する意思がなかったため、特許はとっていません。

シンガー社の広告には、莫大な費用が投じられました。ポスター、チラシ、絵葉書、トレードカード、カレンダー、扇子、メジャー等々、あらゆる形をとって世界中に配られたそうです。
https://nihonvogue.com/article/detail.html?id=167

『理系の素朴な大疑問』

博学こだわり倶楽部/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

ミシンは夢をヒントにして発明されたって? より

アメリカの発明家・シンガーによるミシンの発明は、夢がヒントとなったことで有名だ。

シンガーは、人間の手で縫わなくてもいい縫い物用の機会をつくりたいと考えていたのだが、なかなかうまくいかなかった。

針に糸を通し、それを機械によって連続的に動かすというところまで、考えはまとまっていた。

だが、どうすればうまく縫えるような針を連続的に動かすことができるのか、名案が浮かばなかったのだ。

そんなあるとき、シンガーは、奇妙な剣をもった騎士たちの夢を見た。騎士たちの剣は、なぜか、先端に穴が開いていたのだ。

この夢には異説もあって、南海の孤島で先住民に襲われ、槍が投げつけられる夢を見たのだが、その先端に穴があいていたのだともいわれている。

夢の詳細は、伝わっていくうちにいろいろな話ができてしまったようなのだが、ともあれ、シンガーが、先端の穴のあいた剣か槍の夢を見たのは確からしい。

目覚めたシンガーは、その夢を思い出して、機械の針の穴は、手縫い針のような根元ではなく、先端につければいとひらめいたという。根元に穴をあけて糸を通せば、針の根元が布を貫くところまで連続的に針を往復させなければならないが、穴が先端にあれば、もっと小刻みに動かすだけでいい。

シンガーは、それまで糸は針の根元の穴に通すものという固定観念にしばられていたのだが、縫い物をする機械について考えているうちに、穴を先端につけるという発想にたどりついたのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

偉大な発明者といえば、エジソンを思い浮かべる。

一昔前までは、女性は仕事の多く時間を裁縫や、洗濯にとられていた。

針の歴史は4~5万年前にとされる。
動物の骨の先を尖らせ、糸を通すために穴を開けたその道具は動物の皮を縫い合わせて衣服を作るための道具だった。

産業革命は18世紀後半にイギリスで起こった。

産業革命は、新しい動力として蒸気機関が誕生した。人力に替わって紡績機・織機・船を動かし、生産活動だけでなく日常生活まで一変させた。

中国の「宋」の時代、製鉄の技術革新によって農具、道具など、生活用品に鉄製品が広く使われ、産業革命の直前にまで来ていた。

中国では、生活に使われていた鉄瓶から湯気が上がるのを見て、蒸気が動力として使える、となぜ思わなかったのだろうか。

中国人の発明といえば、紙、羅針盤、火薬が挙げられる。

もう、ちょっとだったのかもしれない。