じじぃの「中国の爆買い・食料危機で買い負けする?世界で飢える日本」

パラグアイ イグアス日本人移住区 大豆畑での舞踏 a BUTOH at soybean field in the Japanese settlement of Iguazu Paraguay

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=k03ZDQEzzkc


中国市場を求める「緑の黄金」 農業国パラグアイ、米中対立の渦中

2023/4/27 毎日新聞
広大な大地のはるか先まで、緑一色の大豆畑が広がっていた。南米ブラジルと国境を接するパラグアイ東部ペドロ・フアン・カバジェロ。「面積は680ヘクタールで、収穫量は2400トンを軽く超えるよ」。ファビアン・ダバロスさん(41)が、畑を見渡しながら言った。収穫された大豆は家畜用の飼料などとして、隣国ウルグアイやアルゼンチンを経由して、欧米に輸出している。
「緑の黄金」。日本人移住者が1950年代に栽培したのが始まりとされる大豆は、今ではパラグアイでこう呼ばれる。穀物類の有力業界団体「パラグアイ穀物・油糧作物輸出業者協会(CAPECO)」によると、2022年の大豆の輸出量は世界6位。農業国であるパラグアイの経済をけん引する。
https://mainichi.jp/articles/20230427/k00/00m/030/266000c

『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

鈴木宣弘/著 講談社+α新書 2022年発行

第1章 世界を襲う「食の10大リスク」 より

国力低下の日本を直撃「中国の爆買い」

「爆買い」というと、中国人観光客が、銀座などでたくさん買い物をしてくれる、というイメージがあるかもしれない。しかし、こと食料の分野における「爆買い」は、日本にとってまったくありがたくない話である。

中国では2018年にアフリカ豚熱という豚の疫病が発生し、一時的に豚肉生産が大きく減少した。その後、供給不安が生じないよう、早期の生産回復につとめた結果、豚のエサの輸入を増やした。そのため、世界の穀物を中国が買い占める、という事態に至った。

さらにコロナショックが起こり、中国国内の需要も一時は落ち込んだ。だが、コロナ禍も終わりが見え、中国の需要が急回復しているので、食料需要が急拡大し、家畜のエサとなる穀物の輸入も急増している。

中国の統計を見ると、だいたい5年ほど前から、穀物需要が急激に増加している。おそらく、中国の食生活がものすごい勢いで欧米かしており、大量の食肉や牛乳が消費されるようになったので、家畜のエサとして莫大な量の穀物が必要になってきたのだろう。

中国経済が力をつけたことで、世界の食料市場において、強い購買力を発揮するようになった。その結果、中国が高値をつけ、日本が買い負ける、というケースが目立っている。とくに、牛肉の分野では、日本国内で生産された高級和牛が、中国向け輸出に回る傾向がみられる。和牛だけでなく、アメリカ産牛肉についても、中国が高値をつけるため、日本国内輸入だれる分の価格が吊り上がってえいる。

水産物についても、おおむね事情は同じだ。中国ではもともと魚介類というと、川の魚のイメージが強かった。だが、経済発展と食文化の多様化によって、海の魚へのニーズが高まっている。その結果、日本の買い負けが起きている。

日本の水産物の関税は、実は平均4.2パーセントしかない。そのため、日本では、海外産水産物の輸入量が大きいのだが、世界中の水産物を中国が買っていくため、海外産水産物の価格が上昇し、日本向けに売ってもらえなくなりつつある。

いま足元では記録的な円安が進んでいるが、為替相場も、日本が世界の食料市場で「買い負け」る要因となってくるだろう。

これまでの日本では、食料とは「お金さえ出せば手に入る」ものだった。だが、足元の状況は、その認識を根本的に改めなければならないところまで来ている。

中国に「買い負け」ている状況下で、「世界食料危機」が発生すれば、どうなるだろうか。

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どうでもいい、じじぃの日記。

パラグアイは、南米で唯一台湾との外交関係を結んでいる国だ。

●通商白書から。
世界各国にとっての貿易相手国としての中国の存在感の増大についてみていく。

まず、世界各国にとっての最大の輸入相手国について見てみると、2000年には米国が主要な最大の輸入相手国となっていた。
しかし、2017年には中国を最大の輸入相手国とする国・地域の数が増加し、世界の約30%(189ヵ国・地域のうち57ヵ国・地域)と最大を占めるようになった。

そんななか、パラグアイ大統領選では台湾関係を重視する政党が勝利した。

中国の爆買い

中国が「有事」を意識し、国内の備蓄を増やしている。
もともと、食料輸入が爆発的に増加しているのは経済成長を遂げ、牛肉食をはじめ多様な食文化を享受するようになったためである。

中国は大豆を約1億トン輸入しているが、日本の大豆の輸入量は、大豆消費の約94パーセントを輸入しているものの、たかだか300万トンに過ぎない。

もし中国がもっと大豆を買うと言えば、輸出国は日本のような小規模の国には、大豆を売ってくれなくなるかもしれない。今や中国のほうが、高い価格で大量に買ってくれる。

なぜ、パラグアイの人たちは台湾寄りの政党を選んだのか。

日本人移住者が1950年代に栽培したのが始まりとされる大豆は、2022年の大豆の輸出量は世界6位。農業国であるパラグアイの経済をけん引している。

何となく、日系パラグアイ人は台湾の人たちに好感をもっていた。
それが、パラグアイの人たちに伝わったのかもしれないなあ。