【薬剤師が解説】アスピリンが含まれる市販薬は?おすすめ4選を紹介
アスピリンが含まれる市販薬を購入しようと思っても「どんな商品にアスピリンが含まれているの?」「アスピリンと他の解熱鎮痛剤はどう違うの?」と、疑問に感じるのではないでしょうか。
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/aspirin-over-the-counter-drugs
『化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ』
山崎昶/著 ブルーバックス 2008年発行
トリック21 血が止まらない! より
アール夫人はエヌ氏の家の隣で、小さいが瀟洒(しょうしゃ)なクリニックを開いている。診察室の窓から外を見ると、近くに住んでいるワンパクな男の子が2人、空き地で近ごろ珍しく相撲をとっている。むかしならよくある風景だったのだが、最近では本当に見ることがなくなった。
ところが、2人とも転んだ拍子に、どこかをぶつけてケガしたらしく、腕から血が流れ出してしまった。そこで2人そろってかかりつけのアール夫人のクリニックに、あわてて駆け込んできた。
いつものお得意さまだから、夫人は2人の家へ連絡を取ったあと、出血処置をした。ところが、1人の男の子の出血がなかなか止まらない。
「どうしたのかしら。最近、何かお薬を特別に処方したことなんかなかったわよね?」
「うん、ボクはお医者さんってきらいだから、なるべく行かないようにしているし、ここに来たのだって久しぶりだもの」
「この前に来たのはいつだったかしら?」
「半年ぐらい前に、はしかの予防接種を受けにきたのが最後だよ」
これまでもその子の手当てをしたことはあったが、注射のあとでも血が止まりにくかったという記憶はない。念のためにカルテを調べてみても、とくに異常らしきものは見つからなかった。
それでは何か特別な食べ物でも口にしているのかと尋ねてみても、
「ううん、そんなことない」
と言うだけ、でも、そのあとにその男の子は、こうつけ足した。
「このあいだ虫歯が痛くなったときに、『痛め止め用のチューインガム』っていうのをアメリカ帰りの叔母さんからもらって、いまも使っているけど、あれは薬じゃないもんね」
チューインガムのせいで血が止まりにくくなるなんてことがあるだろうか?
【解決編】出血が止まらなくなる「ガム」とは?
日本とは違って、アメリカのドラッグストアには膨大な種類と量のOTC薬品(OTCとは over the counter' つまり処方箋などなくとも店のカウンター越しの販売が可能という意味です)が並んでいます。日本の薬品量販店(「マツモトキヨシ」など)からはとても想像もつかない種類と量で、「ダイエット用の下剤」など、われわれから見るとずいぶん奇妙に思えるものもあります。
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さて、「歯痛止め用のチューインガム」には、鎮痛剤としてアスピリンが配合されています。アスピリンは解熱剤・鎮痛剤として1世紀ほど前から使われてきた薬剤(「100年記念行事」なども催されました)ですが、あるときにカリフォルニアのさる歯科医が、子供の虫歯を抜いたあと、なかなか血が止まりにくいケースがしばしば見られることに気づいて調べてみたところ、その子供たちがみんな、歯痛のためにこの「アスピリン入りチューインガム」を常用していたことが判明しました。つまり血液凝固を妨げる作用があることが発見されたのです。
そこで逆に、血液が凝固して心筋梗塞などの発作を起こしやすい患者さんに処方してみたところ、少量でも好結果が得られることがわかりました。問題の血が止まりにくくなっている坊やも、おそらくチューインガムの中のアスピリンのために血液凝固が遅くなっているのでしょう。とはいえ、重い血友病のようになかなか止血ができなくなることはありませんし、服用をやめれば元に戻ります。
アスピリンの錠剤を買うと、箱の中に添付されている説明書(みなさんあまりきちんとは読んでいないと思いますが)の「次の人は服用しないでください」という注意書きの中に「胃潰瘍や十二指腸潰瘍をおこしている人、出血傾向(手足に点状出血、紫斑ができやすい)のある人、出産予定日12週以内の妊婦」などが記されています。
アール夫人が翌朝、たまたま散歩中のエヌ氏に会って、この血の止まりにくくなるチューインガムの話をして、
「このごろはインターネットでいろんな薬品を直接輸入する人がふえたから、昔みたいに国内の信用がおけるものだけに気を配っていればいいというわけにはいかなくなりましたわ」
と言うと、エヌ氏は、
「でもアメリカ製なら、包み紙に注意書きがあるはずだからまだいい。ほかの国から来たものだと、読めない文字でしか印刷されていないことが多いし、内容も信用がおけるかわからないしね。そういえば日本でもどこかの製薬会社が、同じような痛め止め作用のあるチューインガムの開発をやっているという話は聞いたことがありますよ」
と答えました。
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どうでもいい、じじぃの日記。
『化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ』という本に、「出血が止まらなくなるガム」のことが書かれていた。
アスピリンは、昔から解熱鎮痛薬として使われてきた。
アスピリンはまた、血液が固まって血管をつまらせるのを防ぐ「血液をサラサラにする薬」なのだそうだ。
私はクローン病という、腸に炎症を起こす病気を持っている。
5年に一度、腸検査のために病院でCT検査を受けている。
去年のCT検査を受ける日に、検査技師からこんなことを言われた。
「血液をサラサラにする薬を飲んでいませんね」
「血液をサラサラにする薬」とはアスピリンのことなのだろうか。
「歯痛止め用のチューインガム」には、鎮痛剤としてアスピリンが配合されています。
だそうです。