じじぃの「人の死にざま_1614_フェリックス・ホフマン(薬学者)」

フェリックス・ホフマン

ひるおび! テレビ局 TBS 2015年12月2日
【司会】恵俊彰 【専門家ゲスト】武藤倫弘(国立がん研究センター
アスピリンに大腸がん予防効果か! 7000人臨床試験始まる
先月、北の湖理事長が直腸がんで亡くなった。今年5月に俳優の今井雅之さんも大腸がんで亡くなった。2013年では女優の坂口良子さんが結腸がんで亡くなっている。
日本では、がんと診断された症例数では大腸がんは男性が1位、女性2位となっており多くの人がかかっている病気だといえる。
大腸がんは食生活の欧米化が理由のひとつ。早期発見であれば内視鏡で取り完治できる。
アスピリンは1899年ドイツの製薬会社が発売し解熱鎮痛剤として知られバファリンケロリンにも含まれる。ダイ・ハード3などの映画中にもそれを表すシーンがある。1980年〜1990年代に欧米でアスピリンを長期間服用している人に大腸がんが少ないという研究報告が相次ぎ、翌年アメリカがん学会が調査し大腸がんの死亡率低減にアスピリンが有効なことを証明した。
1991年のアメリカの報告を受けて日本でも研究しようということになった。これまでも薬で全然違う目的に効果があって商品化されたことが結構ある。
武藤倫弘、「実用化されたら非常に安い費用で患者への負担も少なく、大腸がん発生のリスクを減らすことができるようになります。大腸がんだけでなく、他のがんでもリスクを減らす効果が期待が持てます」
http://www.tbs.co.jp/hiru-obi/cast.html
世界で初めての医薬品の合成それはサリチル酸アスピリン(アセチルサリチル酸)
●父親想いの化学者の夢が、人々を救った
アスピリンの有効成分はアセチルサリチル酸。フェリックス・ホフマンが世界で初めて純粋かつ安定した形で合成した。
彼を研究に駆り立てたのはリュウマチを患っていた父親の存在でした。
当時のリュウマチの治療薬にはサリチル酸が用いられていた。この薬の欠点は強い苦みと副作用にありました。
父親が安心して飲めるリュウマチ薬の開発を志し、ホフマンはアセチルサリチル酸に出会います。アセチノサリチル酸は過去に何人かの科学者によって合成はされていたものの、原料のサリチル酸が残り、また不純物が混ざっていたため実用化されるにはいたらなかった化合物です。先人達の研究を検証し、多くの実験を重ねたホフマンは、ついに夢を叶えました。人々がアスビリンを手に入れ、痛みから解放されたのはそれから2年後の1899年のことでした。
Felix Hoffmann 1868年ドイツ、ルートビヒスブルグ生まれ。1894年ドイツ バイエル社入社。1897年8月10日アセチルサリチル酸合成。弱冠29才。
http://www.seibu-ph.co.jp/aspirin.htm
アセチルサリチル酸 ウィキペディアWikipedia) より
アセチルサリチル酸(アセチルサリチルさん、英: acetylsalicylic acid)は、示性式 C6H4(COOH)OCOCH3、分子量 180.16 の有機化合物である。代表的な消炎鎮痛剤のひとつで非ステロイド性抗炎症薬の代名詞とも言うべき医薬品。ドイツのバイエル社が名付けた商標名のアスピリン(独: Aspirin)がよく知られ、日本薬局方ではアスピリンが正式名称になっている。消炎・解熱・鎮痛作用や抗血小板作用を持つ。サリチル酸を無水酢酸によりアセチル化して得られる。
【歴史】
19世紀にはヤナギの木からサリチル酸が分離された。その後、アセチルサリチル酸の出現まではサリチル酸が解熱鎮痛薬として用いられたが、サリチル酸には強い胃腸障害が出るという副作用の問題があった。しかし1897年、バイエル社フェリックス・ホフマンによりサリチル酸がアセチル化され副作用の少ないアセチルサリチル酸が合成された。
バイエルアスピリンの広告(1904年)ヘロインなども宣伝されている。
アセチルサリチル酸は世界で初めて人工合成された医薬品である。1899年3月6日にバイエル社によって「アスピリン」の商標が登録され発売された。翌1900年には粉末を錠剤化。発売してからわずかな年月で鎮痛薬の一大ブランドに成長し、なかでも米国での台頭はめざましく、20世紀初頭には、全世界のバイエルの売り上げのうち3分の1を占めた。