安楽死 尊厳死宣言のアメリカ女性ブリタニー・メイナードさん死去… 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hKb62eDNaC4
モルヒネの化学構造式
『週刊現代』 (追加)2016年8月6日号
独占! 無念の死 最後は寝たきりに 巨泉さん家族の怒り「あの医者、あの薬に殺された」始まりはモルヒネの「誤投与」だった より
退院した5日の午後、我が家を訪ねてきた在宅介護の院長は、いきなりボクに「大橋さん。どこで死にたいですか?」と訊いてきた。以前にも書いたようにボクは既に死ぬ覚悟はできていたのだが、「エッ?俺もう死ぬの?」と呆然とした。次に「痛い所はありますか?」と訊くから「背中が痛い」と答えたら、直ぐにモルヒネ系の鎮痛剤のオプソやMSコンチンが薬局から大量に届いた。院長は毎日来るのだが特に何もしない。この頃からボクの記憶は曖昧になる。
http://wgen.kodansha.ne.jp/archives/34529/
クローズアップ現代 「“最期のとき”をどう決める〜“終末期鎮静”めぐる葛藤〜」 2016年1月19日 NHK
【ゲスト】小笠原文雄(日本在宅ホスピス協会会長)
いま、在宅で療養する末期のがん患者に、「終末期鎮静」という新たな医療が静かに広がっている。
耐えがたい苦痛を取り除くために鎮静剤で意識を落とし、眠ったまま最期を迎えるというものだ。最新の調査では、在宅で亡くなったがん患者の7人に1人に行われていたことがわかった。自分の意志で、眠ったまま苦しむことなく死を迎える患者。その一方で、遺族の中には、「“終末期鎮静”に同意したことで、患者の人生を終わらせてしまったのではないか」と悩んだり、罪悪感にさいなまれたりする人もいる。
末期がんの痛みをモルヒネで簡単にコントロールできないことがある。
番組では、実際に緩和ケアで鎮静剤を投与した医者が自らに疑問を投げかけていた。
「鎮静剤で意識を落とし、その3〜7日後に眠ったまま最期を迎える『終末期鎮静』は安楽死ではないのか?」
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3755.html
生命操作 -復刻版 NHK福祉ポータル ハートネット
耐え難い苦痛から患者を解放するために患者を死に導く安楽死(euthanasia)は、古代ギリシア時代からすでに存在し、ギリシア語の「良き死」が安楽死の語源となっている。
現在(2014年11月)安楽死法や尊厳死法で、致死薬の処方や投与によって末期の患者の命を絶つことを容認しているところは、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグとアメリカのオレゴン州、モンタナ州、バーモント州、ワシントン州である。このほか、スイスのチューリヒ州では医師による自殺幇助が認められており、安楽死を目的に、各国から「自殺旅行者」がスイスを訪れている。
世界保健機関(WHO)は、モルヒネなどを用いた苦痛緩和の医療が十分におこなわれれば患者の痛みは90%以上取り除くことができるとしている。また、世界医師会も1981年のリスボン宣言で「患者は尊厳のうちに死ぬ権利を持っている」と声明しているが、医師による自殺幇助や積極的安楽死は肯定していない。その一方で、安楽死の容認を求める市民運動が年々活発化している背景には、延命医療の急激な発達にともなう苦痛が、治る見込みのない患者にとって重い負担になってきた今日的な状況がある。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/life/morgue/m13.html
『事件からみた毒 トリカブトからサリンまで』 A.T.ツウ/編、大野曜吉/著 化学同人 2001年発行
若者をむしばむ麻薬 (一部抜粋しています)
紀元前16世紀のエジプトのパピルスには泣きやまない赤ちゃんにケシの液汁を与えたり、また腹痛の除去に効くとの記録がある。紀元前1世紀のローマ時代には鎮痛、鎮静のほか催眠作用が見いだされ、これをオピウム(Opium)と呼んだ。古代メソポタミアではアヘンを医療に用いたが、この頃すでにアヘンとケシ汁の使い分けをしていた。ケシ栽培はエジプト人よりペルシャ、インドからシルクロードを経て11世紀の宋時代に中国にもち込まれた。16世紀の季時珍の『本草網目』にアヘンを阿芙蓉と呼び薬用としたとの記述がある。
アヘンが麻薬として今日その使用が激しく規制されるのは、17世紀に嗜好品として人びとに流布されたことによる。いわゆるアヘン吸煙の風習が中国を中心に広まっていく。
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モルヒネはアヘンの主要成分である。1805年ドイツの薬剤師ゼルチュナー(F・W・Serturner)はアヘンからモルヒネを抽出分離することに成功し、さらにアルコールから再結晶して純度の高いものを得た。この有効成分はギリシャ神話の夢の神、モルフェウスにちなんでモルヒネと命名された。
このモルヒネは塩酸塩の結晶であり、味は苦く、無臭、空気中で徐々に黒褐色となる。薬理作用は中枢系を抑制し、腹痛、疼風、創傷などの苦痛を除き、やわらげる。また基礎麻酔剤としても使われ、今日では末期がん患者の鎮痛薬として用いられる。硫酸モルヒネ徐放錠(MSコンチン)や塩酸モルヒネ座薬(アンペック)は末期がん患者の在宅看護を可能にし、ホスピスの発展に効果がある。しかし、このモルヒネも回を重ねて摂取すると、精神的、肉体的依存を起こし、中毒となる。皮下あるいは静脈注射によるモルヒネ中毒者には、ヘロイン、コカインと違い、断然、医療関係者(医師、看護婦)が多い。それは最も身近にあるからである。またその関係者から暴力団にわたるケースもある。医者がモルヒネを密かに打っていたり、暴力団の情婦となった看護婦が患者用のモルヒネを全部注射せず一部を故意に残し、それを集めて暴力団に横流しした事件があった。
モルヒネを注射すると、数分後に肉体的な快楽感が全身をはしる。下肢および全身が次第に弛緩する。さらに精神的にもおだやかでゆったりとした気分となり、すべての苦痛感は消失する。心配、不安、ストレスがなくなり気力が薄らぐ。モルヒネによる陶酔感は独特であり、内向的になる。乱用者は静かになり、うつむきかげんながら安楽と安堵の世界をさまよい、そこに遊ぶ。連続投与による耐性獲得は確実にすすみ、身体的依存を形成する。モルヒネ乱用が続いているとき、中断すると禁断症状(離脱症状ともいう)が現れ、身体は衰弱、顔面は蒼白となり、やがてより大量の薬物を必要とするようになる。
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現在までにわかっているモルヒネの鎮痛作用の発現機構は次のようにまとめることができる。すなわち、「モルヒネは延髄から脊髄後角への下行性抑制系であるノルアドレナリン神経およびセロトニン神経系に働き、一次感覚神経から脊髄後角ニューロンへの痛覚情報伝達路の切断ないし阻害することによって痛みを止める」とされている。一方、1970年代の始め麻薬の作用点がオピオイド受容体として証明され、さらにこの受容体の内因性リガンドとしてβ-エンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンなどのオピオイド(鎮痛性ペプチドともいう)が大脳から分離され、鎮痛のメカニズムや耐性・依存性発現機構の研究が飛躍的に発展した。
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どうでもいい、じじぃの日記。
先日テレビを観ていたら、アスピリンががん予防の特効薬として期待されている、と言っていた。
鎮痛薬の多くは、「脳内麻薬」と同じ作用を持っている。
特に、「モルヒネ」は痛みを和らげるだけでなく、肉体的に快楽感を与えてくれるらしい。
「安楽死」は人間の尊厳を保ったまま、死ぬことができるようだ。
いろいろ、問題があるだろうが。