じじぃの「終末医療・持続的深い鎮静?なんとめでたいご臨終」

特報首都圏「最期の医療〜終末期を支える医師の葛藤〜」 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AmZWIPr5xzE
クローズアップ現代 「”最期のとき”をどう決める〜”終末期鎮静”めぐる葛藤〜」 2016年1月19日 NHK
【出演者】小笠原文雄(日本在宅ホスピス協会 会長)
激しい痛みを訴える、末期がんの男性です。
末期がんの男性「早く取ってください、痛み。 痛くて痛くてたまんないよ」
家族に別れを告げたあと、鎮静剤で眠った男性。 3日後、息を引き取りました。 痛みを取り除くため、薬で眠ったまま最期を迎える終末期鎮静。 今、在宅で広がっています。 しかし、残された家族の中には葛藤を抱える人もいます。 本人が希望する鎮静に同意したことを悔やんでいるのです。
遺族 「自分が殺しちゃったんじゃないかなと」
家族に向き合う医師たちもまた、判断の難しさを感じています。
医師 「安楽死じゃないですと言い切ることはできないかもしれない」
在宅の末期がん患者と家族、そして医師。 終末期鎮静を巡る選択を見つめました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3755/index.html
『なんとめでたいご臨終』 小笠原文雄/著 小学館 2017年発行
「持続的深い鎮静」は抜かずの宝刀 より
・岡佐和子さん  73歳・女性
・病名      すい臓がん、肝転移、糖尿病(余命1週間)
・家族      夫と2人暮らし
2016年1月19日にNHKクローズアップ現代』で「”最期のとき”をどう決める〜”終末期鎮静”めぐる葛藤〜」という特集が放送されました。その内容は、耐えがたい苦痛で苦しむ患者に対し、鎮静剤を投与することで永遠の眠りにつかせる「終末期鎮静」は、患者にとって本当に幸せな最期なのか、家族を楽にするのか、その是非を問うものでした。私はコメンテーターとして生出演し、そこでは私の患者さんである岡さんの密着取材の様子もVTRで流れました。
終末期鎮静は、医療用語で「持続的深い鎮静」と言い、もともと病院で広がっていたものでした。それを病院で経験した医師たちがそのままの感覚で在宅の現場に持って来て実践し、今や在宅医療の世界でも広がりつつあるのです。
しかし、これは小笠原内科が行なう「夜間セデーション」とは全く異なるものです。「持続的深い鎮静」は、永遠の眠りを与えることで、耐えがたい苦痛を取る医療です。ずっと眠り続けているので患者さんは痛みを感じないし、介護する家族も楽なので、「持続的深い鎮静」を希望する方もいるようですが、私は抜かずの宝刀だと考えています。
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2015年6月、健康が取り柄の岡さんは、腹痛を訴えて自宅近くの診療所に行きました。検査すると、「すい臓がんの疑いがある」と言われました。驚いた岡さんが病院に入院して精密検査をすると、病院の主治医から、
「岡さん、すい臓がんでした。8月4日に手術しましょう」
と言われ、その日を待っていると、今度はこう言われます。
「岡さん、がんが転移していないか、確認したほうがいいね。別の病院が新しいMRI(磁気共鳴画像装置)を買ったから、手術の前日になるけど、8月3日に検査に行ってきてね」
病院の主治医に言われたとおり、岡さんはMRIの検査に行きました。すると、
「転移してなかったよ。よかったね。明日の手術に備えてね」
と主治医から言われ、岡さん夫婦は安堵し、手術に備えました。
翌日、手術の予定は6時間。しかし、開始から1時間半後、岡さんが手術室から出てきました。主治医から呼ばれたご主人は、驚くべき説明を受けました。
「開腹したところ、がんが肝臓に転移していました。手の施しようがなく、そのまま閉じました」

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どうでもいい、じじぃの日記。
時々、終末医療についての本や、テレビを観たりするようになった。
大体、家族のある方を対象に番組が作られているのが多い。
やはり人は、周りに惜しまれつつ、死んでいくのが自然なんだろうな。