じじぃの「自白剤・ウソ発見器・否認または黙秘に効くのか?化学トリック」

自白-Nina77(Official Music Video)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=v9rmPZgU0Tg

「自白剤」は本当に効くのか


「クスリで真実を自白させる」ことは本当に可能なのかを検証したムービー

2013年10月08日 GIGAZINE
フィクション作品では、捕まえたスパイや工作員に自白剤を使って情報を吐かせるというシーンが出てきますが、実際、自白剤を投与された人間は真実をペラペラと口にするのでしょうか。
クスリの効果を、BBCでマイケル・モーズリー氏が体を張って検証しています。
https://gigazine.net/news/20131008-truth-drugs-effect/

『化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ』

山崎昶/著 ブルーバックス 2008年発行

トリック18 「自白剤」は効くのか より

エル氏のオフィスの昼休み、エス嬢とワイ君が、ほかの同僚たちとこんな会話をしている。

「よくテレビのドラマなんかに「自白剤」って出てくるよね。あれって、ほんとうに隠している秘密を話させることができるのかな?」
「さあね、あの自白剤って、単なる全身麻酔薬だって聞いたことがあるけど」
「でもこの前読んだスパイ小説では、『ペントタール』とかいうのを注射して、機密事項を聞き出すということになっていたわ」
「それは小説だろう。現実のことかどうかわからないじゃないか」
「だけど、ほんとうにペラペラしゃべるようになるらしいわよ。それで、何を話したのかぜんぜん覚えていないんですって」
「実際にそんなことができるなら、機密事項がたくさんあるうちのオフィスなんて、誰かが自白剤を注射されたら、とんでもないことになってしまうな」
「それに、二重スパイなんかがいたって、簡単にばれて捕まることになってしまうんじゃないの?」
「でも自白剤によって得られた情報はかなり信用されているっていう話も聞くわよ。超能力者なんかに頼るよりはよっぽど確実なんですって」

と、科学好きのスタッフたちの意見も大きく分かれたのだが、自白剤ってほんとうに秘密を話させる効果があるのだろうか?

【解決編】いったい自白剤とはどんな薬なのか?

アメリカでは「行き過ぎた自己抑制からの解放」などといって、催眠治療医(ヘッドシュリンカー、つまり「頭から記憶を無理に絞りだす人間」などと呼ばれているようです)が、アミタールやペントタールなどの薬剤を静脈注射して、抑制をとりのぞいて患者の記憶を復元させ、いろいろと話を聞いて診断・治療をおこなうという手法が以前から採用されているようです。じつは、「自白剤」というのはこれの誇大表現なのです。

ところが、オウム真理教などのインチキ新興宗教の連中が一時期愛用したことや、スパイ小説家などのまことしやかな描写によって、信頼度とは別に話だけが一人歩きしてしまったのです。

たしかに患者が全身麻酔から醒めて回復する段階では、大脳の神経制御作用が時としてきちんと働かなくなって、とりとめもないことを口走ったりすることはよくあります。しかし、これは単なる譫言(うわごと)みたいなもので、首尾一貫した話になることはまずありません。ヒトの脳の記憶やその再生のメカニズムは複雑で、磁気テープのように単純な1次元のものではないのですから、記憶されたとおりに再生されるというのは土台からして無理なことです。

訴訟天国とまでいわれるアメリカでは、この薬物催眠による記憶の再生をもとに、幼児に虐待を受けたといって、実の親を訴えるという言語道断なことが多発しているらしいのですが、これを信頼できるほどの証拠だとして採用するような裁判官はさすがに少ないようです。あまりにもひどいせいか、州によっては「催眠記憶は証拠の価値なし」と定めたところもあるそうです。

とかく話題となる「エイリアン・アブダクション」(宇宙人による誘拐事件)も、元をたどるこの薬剤による催眠記憶再生によったものがほぼ全部だという話です。

アミタールやペントタールは、昔から有名なベロナールなどと同じように、もともとは不眠症の治療薬として開発されたバルビツール酸系の薬物で、頑固な不眠症に悩む人たちの福音ともてはやされてきました。

その昔のドイツの作家ズーデルマン(『憂愁夫人』『猫橋』などの名作を残しています)も長年にわたって頑固な不眠症に悩まされたらしく、あるときスイスの避暑地でベルリン大学のエミール・フィッシャーに逢い、偶然のことから彼がベロナールを初めてつくったことを知って「あなたこそまことに天からの救い主です。おかげできちんと眠れるようになりました」と感謝したという話が残っています。

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どうでもいい、じじぃの日記。

『化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ』という本に、「自白剤」のことが書かれていた。

自白薬とは?

コトバンク より
麻酔分析用の薬剤で、犯罪捜査の分野でも、頑固に否認あるいは黙秘を続ける容疑者に対して同様の手法を用い容易に自白を得る試みが古くから行われており、こうした目的に使われる薬剤を自白薬とよんでいる。
ある種の麻酔剤、催眠薬、鎮静剤が使われるが、もっとも多用されているのは「アミタール」(アモバルビタール)と「ペントサール」(ペントバルビタール)で、ともにバルビツール酸誘導体に属する静脈麻酔剤である。
   
要するに、麻酔剤なんかを使って、容疑者の意識をもうろうさせた状態で取調べを行うことである。

ただ、自白薬やウソ発見器で調べて効果が得られることがある。
それは、真犯人しか知らない犯罪に関する事実を「知っているかどうか」だ。

自白薬やウソ発見器で容疑者から証拠を得ると言う方法は、現在では禁止されているそうだ。

自白薬と似たような自白のやり方。

●中国でのスパイ容疑
2016年に中国の首都、北京で拘束された鈴木英司氏(65)。
鈴木氏の話では、北京首都国際空港で日本への帰国便に搭乗しようとしていたところを私服の男たちに車に押し込まれ、連行された。その後7ヵ月間を非公式に拘束されて、尋問を受けた。
その間は就寝時も部屋の明かりは点けっぱなしにされ、太陽の光を浴びることができたのは7ヵ月でたった一度、わずか15分だけだったという。