The Isolation of Natural Products: Morphine and Other Alkaloids
Poppy seeds
10 Amazing Health Benefits of Poppy seeds
Trust The Herb
Known for their nutty taste and unique aroma, Khus Khus or poppy seeds are one of the popular ingredients that finds a place in numerous cuisines across the world. But this popular ingredient is more than just a flavour enhancer.
These seeds have been mentioned in ancient Ayurvedic for its numerous health benefits. These seeds are rich in essential minerals and omega-6 fatty acids that benefit our health. From sleeplessness to digestion problems, poppy seeds have so many health benefits.
https://trustherb.com/10-amazing-health-benefits-of-poppy-seeds/
アルカロイドとは コトバンク より
植物体に存在する、窒素を含む特殊な塩基性成分の総称。
一般に、少量で動物に対して強い生理作用をもつ。ニコチン・モルヒネ・コカイン・アコニチン・キニーネなど。植物塩基。
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ダイヤモンド社 絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻健男(著)
【目次】
1 すべての物質は何からできているのか?
2 デモクリトスもアインシュタインも原子を見つめた
3 万物をつくる元素と周期表
4 火の発見とエネルギー革命
5 世界でもっともおそろしい化学物質
6 カレーライスから見る食物の歴史
7 歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
8 土器から「セラミックス」へ
9 都市の風景はガラスで一変する
10 金属が生み出した鉄器文明
11 金・銀への欲望が世界をグローバル化した
12 美しく染めよ
13 医学の革命と合成染料
14 麻薬・覚醒剤・タバコ
15 石油に浮かぶ文明
16 夢の物質の暗転
17 人類は火の薬を求める
18 化学兵器と核兵器
https://www.diamond.co.jp/book/9784478112724.html
14 麻薬・覚醒剤・タバコ より
麻薬の王様ケシ
アヘン(阿片)は、ケシの未熟な果実から採れる乳液を乾燥させた茶褐色の粉末で、モルヒネを多量にふくみ、代表的麻薬の一種である。
また、ケシの原産地はヨーロッパ、北アフリカとされるが、シュメール人はケシを「喜びの花」と呼んでいたともいわれ、その歴史はきわめて古い。紀元前1500年代の古代エジプトで医学について書かれた『エーベルス・パピルス』に、幼児がひどく泣くときはケシのシロップを与えるとよいと記されていた。
歴史上に現れる麻薬は、天然の植物から採るものであり、ケシ、コカ、大麻の3種類の植物が知られている。そのなかでも、ケシからはアヘン・モルヒネ・ヘロインなどがつくられ、麻薬界の王様と呼ばれている。
なお、ケシの未熟果実に縦に傷をつけると白い乳液がにじみ出てくるが、乳液はほどなく茶褐色になる。これが「アヘン」だ。アヘンアルカロイドと総称されるさまざまな化合物がふくまれているあ、その代表的なものの1つがモルヒネである。
ケシは、苗が大きくなり、種が成長するまで高温・高湿度が必要であり、その後は乾燥が必要だったために、バルカン半島、小アジア(アナトリア)、イラン、インドなどで栽培され、イスラム商人の代表的な商品の1つとなった。
アヘンは薬だった
アヘンは中枢神経を麻痺させることで、激しい痛みを抑えしずめる、激しい咳発作を抑えしずめる、下痢を止める、催眠および麻酔補助の目的で使用される。効果はモルヒネと同様であるが、作用はおだやかで効き目は遅い。副作用として悪心、嘔吐、頭痛、めまい、便秘、皮膚病、排尿障害、呼吸抑制、昏睡など慢性中毒を起こし、乱用すると廃人同様になる。
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ヘロインはケシから採ったアヘンにふくまれているモルヒネを化学的に加工してつくる。アスピリンをつくったことで有名なドイツの化学会社バイエルが、1897年に中枢神経を麻痺させる薬として開発した。その効き目がずば抜けていたことから、ドイツ語の「ヘロイュシュ=英雄的」という言葉より「ヘロイン」と名づけられたのである。
アヘン戦争
アヘンをめぐる争いが世界の資本主義に大清帝国を組み込んだ。アヘン戦争(1840~1842)は、アヘン密貿易取り締まりを強行した清に対し、イギリスが行った侵略戦争だ。
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1775年から1783年までのアメリカ独立革命における敗北でイギリスの財政は苦しくなり、自国の保有する銀が不足し始める。清との貿易に用いる銀の不足に悩んだイギリスは、東インド会社がインドのベンガル地方でのケシ栽培の独占権を持っていたことから、アヘンを清に密輸することを画策する。
インドからイギリスの収入のうち、20パーセントがアヘンになったのである。「大英帝国を支えたのはアヘンであった」という言葉があるが、これはあながち大げさな表現とはいえないだろう。
清は、アヘン貿易禁止令を出した。多くの清の官僚が賄賂をもらってアヘン売買を黙認したために、アヘン吸引の習慣が急速に広まる。1830年代の半ばには、吸飲者数は200万人を超えた。1831年以降、アヘン購入のために大量の清の銀が海外に流出することになる。銀価は2倍に上昇した。そのため、税を銀で納めなくてはならない農民の生活破綻が一挙に進行した。
そこで清は、アヘン厳禁派の官僚林則徐を広州に派遣し、1425トンのアヘンを没収・焼却し、アヘン貿易の厳禁を言い渡した。反発したイギリスは、1840年、アヘン戦争を開始する。軍艦16隻をふくむ40数隻の遠征軍を中国に派遣したイギリス軍は厦門(あもい)・寧波(ニンポー)などを攻撃し、1842年には上海・鎮江を落とし、南京に迫った。
ついに、清は降伏して南京条約に調印する。条約の内容は、上海などの5港の開港、戦争費用および没収したアヘンの代金600万ドルの補償、香港のイギリスへの割譲と清にとっては、大変に厳しいものとなった。
戦後も清のアヘン輸入は増え続ける。相次ぐ銀価格の上昇で民衆生活はさらに悪化し、1851年、洪秀全を指導者とする太平天国の乱が起こった。反乱軍は一時、清の南半分を支配するほどの猛威を振るった。清の正規軍「八旗(はっき)」は反乱を鎮圧できず、曽国藩や李鴻章などの漢人官僚が組織した義勇軍(郷勇)が、1864年にようやく太平天国を鎮定した。
この乱で清が分裂すると、イギリスはフランスを誘ってアロー戦争(第二次アヘン戦争)を起こし、利権の拡大を目指す。また、世界規模の自由貿易実現を目指して1860年に北京条約を結ぶと、イギリスを先頭とするヨーロッパの自由貿易圏に清帝国を組み込むことに成功した。
大麻とマリファナ
大麻はアサ科のアサ属の植物で、麻袋・麻布の麻(アサ)の原料植物と同じものだ。亜麻(リンネルの原料)などと区別するのに大麻(マリファナ)ともいう。その繊維はとても丈夫で、衣服や袋・バッグなどに用いられている。
なお、大麻は日本では「大麻取締法」によって規制されている。大麻は麻酔性のテトラヒドロカンナビノール(THC)と呼ばれる化学成分をふくみ、古くから幻覚剤として快楽、宗教、または医療などに利用されてきた。
大麻の葉や花を乾燥させたものは細かく刻んでタバコのように使われることが多い。樹脂を固めたものを大麻樹脂(ハシシュ、チャラスなど)といい、加熱して気化したものを吸引したり、タバコに混ぜて喫煙したりされている。
19世紀のヨーロッパでは、不安の緩和や催眠のために大麻は医薬品として処方されていた。ところが20世紀になるとアメリカ政府は医療用をふくむ大麻を禁じる法律を制定した。
現在、メディアでは世界で大麻がどんどん解禁されているかんおような記事が出ている。実際、アメリカでは、ワシントン州、コロラド州、カリフォルニア州などの州で娯楽品としての大麻が限定的に合法になっている。オランダが、厳格なガイドラインのもとで大麻などのソフトドラッグを規制対象外にし、カナダでも娯楽品としての大麻が合法になった。
あなたは、大麻はそれほど危険な薬物ではないと考えているかもしれない。しかし、実際には、イギリス、ドイツ、フランスなどでは依然として大麻は違法薬物であり、日本をふくむほとんどの国で厳しく規制されているのだ。国際的には非合法の国のほうが圧倒的に多いのである。