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ウミウシの毒の毒性はどれくらい強い?食べることはできるの?
2016.11.29 海の生き物・魚介料理を楽しむためのブログ
ウミウシは有毒な生物を食べることで体内に毒を蓄積している種類も多いです。
https://kaisen-aquarium.com/umiushi-poison-85/
『どっちがどっち まぎらわしい生きものたち』
梁井貴史、金子貴富/著 さくら舎 2021年発行
ウミウシとアメフラシ より
海の中にすんでいるカラフルなナメクジ、あるいは巨大なナメクジといった体つきのウミウシとアメフラシですが、意外にも貝の仲間です。貝の仲間であることを物語るように、ウミウシは卵からかえったときには殻(から)があります。しかし成長するにつれてなくなってしまいます。アメフラシには成長したあとも薄い貝殻が残っていますが、皮膚の中にあるので外からは見えません。貝殻はやわらかい体を守るための鎧(よろい)で、ウミウシとアメフラシも、ずっと昔は硬い貝殻で体をがっちりとガードしていました。しかし動きやすさのほうを優先させ、鎧(貝殻)を脱いだと考えられています。
ところで両者のちがいですが、一般的にウミウシはカラフルなものが多く、「海の宝石」とよばれるほどです。これはウミウシには毒をもっている種類が多く、カラフルな色で「食べたらアカン」とまわりに警告(アピール)しているのです。それに引きかえ、アメフラシは毒をもっていないので、敵に見つからないように体色は黒っぽく地味で、目立たないような色合いをしています。
ウミウシは頭にある2本の角(触角)が牛の角に似ていることから「海(の)牛」と名付けられました。一方、アメフラシには角が4本あるように見えますが、後ろの2本は「嗅葉(きゅうよう)」というにおいを感知する器官です。アメフラシの名前はその性質に由来します。アメフラシを棒などで軽く突くと紫色の汁を出します。これはタコの墨と同じように、敵の攻撃をかわす煙幕の役目を果たしていると考えられています。「こうだったんじゃないの?」劇場……。
《その昔、夏の海に遊びにきていた悪ガキどもが、潮が引いたあとの潮だまり(タイドプール)に取り残された動物を棒で突くなどのいたずらをして歓声を上げていました。突かれた動物は身の危険を感じて汁を出す。汁は海中で煙のように広がっていきます。そのとき(偶然の一致なのでしょうが)空が一転かき曇り、雨がポツリポツリと落ちてきました。夕立です。そこで、この得体のしれないいきものはいじめられると怒って”雨を降らせる”ということから「アメフラシ(雨降らし)」と名付けられました。》
ところで、ウミウシとアメフラシはいったい何を食べているのでしょうか。磯の上をゆっくりと這(は)うように移動しながら、ウミウシはカイメンやホヤを、アメフラシは海草を食べています。つまりウミウシは肉食、アメフラシは草食動物です。ここも両者のちがいです。
両者は冬の間は海の深いところに潜(ひそ)んでいますが、春になると浅い岩礁地帯に集まってきて産卵します。ウミウシの卵(らん)のう(卵を包む袋)は種類によって形や色にちがいがあり、「海のリボン」とよばれています。一方、アメフラシの産む卵(卵塊)は細いひも状で、茹(ゆ)でたそうめんに似ているということから「海ぞうめん」とよばれています。そうめんといっても黄色をしたものが多く、その意味では「スパゲティ」あるいは「ラーメン」と名付けたほうがふさわしいように思うのですが。
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どうでもいい、じじぃの日記。